一年後、自分の目的地にたどり着けるか不安な受験生と、目的地にたどり着いた、関西弁を喋る真っ白な鳥のお話。どんなに誰かが支えてくれたとしても、たどり着けるかどうかの保証はなくて。でも後戻りが出来ないこともわかっていて。背負った期待に押しつぶされそうになりながら、それを誤魔化すために、他人や自分を蔑んで。その汚れた心を誰よりも知っているから、自分が1番許せない。それでも私には、頑張った物語にしか思えないのです。痛みを誤魔化して傷を作っても、前に進もうとしたお話のように思えます。