第5話 唯一のファン
「ピピピピッ!ピピピピッ!ピピピピッ!ピピピピッ!ピピピピピピピピピピ──」
僕は薄暗い中目覚ましの音で起きた。
重い体を起こし、カーテンを開けると、
「うわぁ……凄い雨だ。そりゃあ朝なのに暗いわけだ」
外は雲に覆われていて、激しい雨と共に遠くから雷の音が少し聞こえる。
「なんかテンション下がるなぁ。こういう日は勉強しないでYou〇ube見るのが一番だよな」
そう思い僕はベッドに戻り、スマホを手に取った。
ん?顔洗ってないし、服着替えてないって?
いやいや、そんなの面倒くさいし、どうせ家から出ないからいいだろ。不潔だってのは分かってるけど面倒くさいものは面倒くさいんだよ。
僕は手に取ったスマホを開いてYou〇ubeを開こうとしたところで1件の通知が来ていることに気がついた。
「ん?つ〇ったーの通知が来てる。珍しいな」
普段僕はツイートをしてないし、誰かとDMでやり取りしている訳でもないので、通知が来ていることを謎に思った。もちろん気になるので、つ〇ったーを開いた。
すると、
『突然のDM失礼します。
syunさん最近全くツイートしていないし、小説も未完結のまま3ヶ月更新されていないんですけど大丈夫そうですか?小説の続きが気になるというのもあるのですが、この前リアルが辛いと言っていたので心配になりDMしに来ました。余計なお世話だったらすみません。』
というDMが来ていた。相手は僕の一番のファン(?)であるMさんだ。
「そういえば、小説のことすっかり忘れてたな。それより、まさかファンの方が僕のことを心配してくれていたなんて……あ!返信しないと」
そうして僕は返信した。
『心配かけて申し訳ないです。小説のことを完全に忘れていました。また、しっかり更新していこうと思います。長い間待たせてしまって本当にすみません。そしてリアルのことですが、色々あって絶賛家に引き篭り中です』
「よしっと……こんな感じかな」
僕は返信したのでつ〇ったーを閉じ、You〇ubeを開こうとすると、つ〇ったー通知が来た。
「いや、流石に返信早くね?平日の朝だぞ」
そう苦笑しつつ僕はつ〇ったーを開いた。するとやはりMさんからDMが返ってきていた。
『そうでしたか。小説のことを忘れていたのは悲しいですが、これから更新するのであれば楽しみにいしてます♪』
『あと、その、リアルのこと力になれるかは分かりませんが、私でよければ話聞きましょうか?』
「リアルのこと……ねぇ……」
正直僕は誰かに話すことは苦手だ。というか誰かに話したところで現状が何か変わるとは思っていないから誰にも話してこなかった。
「まあ、折角僕の唯一のファンが心配してくれてる。何よりネットだから話してみてもいいか……」
『ぜひ楽しみに待っていてください!』
『じゃあ、少しだけ話聞いてもらっていいですか?』
そう僕は返信した。するとやっぱり返信がすぐに来て、
『力になれるかは分かりませんが……是非!』
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読んで頂きありがとうございます。昨日更新出来なくて申し訳ないです。コンテスト用の小説書いていたら、こちらの方書くのを忘れていました。本当にすみませんでした。
陰キャ豚男の逆転人生 ゆう。 @hurin_u_u
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