しっかりしている。わかりやすい。格好良い。

大変面白い航空小説です。
魔法という要素を見ると、つい「ズル」を感じて引けてしまうことがありますが、この小説は全く無用な心配でした。

というのも、航空機の運用から戦闘の際の描写まで、実にしっかりと書かれていて、それでいて分かりやすく、読んでいて不理解に目が止まってしまうことがありません。
なので、機動の描写やキャラの言動、世界観の説明まで、情報量が多いにも関わらずきちんと頭に入ってきます。いかにも航空系エンタメ好きにはたまらない格好良さをバシっと受けれます。

つい唇の端が上がってしまうような、色々な小ネタもあり、実に面白い作品です。