第二十節

「新入生諸君、ようこそ我が校に。本校は学び舎である。だが、高校生というのは本当に短いものでもある。だからこそ、今しかできないことを最大限やってほしい。本当は私の話なぞ聞くよりも、クラスメイトとの話をしてほしいと思っている。とは言っても、それだけ希少なものであると理解する頃には卒業しているだろう。せめて自分が思っている120%は有意義な時間を送って欲しい。以上。」

中学に比べものすごく短かった。だからかはわからないが、とても心に響いてはいた。

「120%の有意義ね…思っているのが0だったら結局0だな...」

その後祝電だのなんだのが続き、校歌斉唱をした。

クラスどこだろ…

校舎は地下一階、地上6階と都心らしいと言えば都心らしい構造だと思った。

同級生の波に飲まれる形でついたのは6階だった。

1年C組という表記のクラスに入って最初に思ったのは、中学よりも高くなった机だった。受験生として見た時よりも何故か大きく感じた。

「そういえば奨は…」

「お〜い樹いるか?」

「奨?」

クラス後方のドアからこちらに手を振る奨がいた。

「樹はCかぁ。俺Dだったわ」

「そっか。どうりでクラスに知ってる子一人もいないと思ったわけだ」

「…いやいや、そもそも知ってる子の数が…ね?」

「返す言葉もございません」

「まっ。また帰り際にでもくるよ」

「おう」

高校生デビュー。春休み最終日に卓上に置かれていた携帯電話は、デビューしたのと同じだと感じた。やっとの思いで手に入れた?まぁ貰ったほうが適当だけれども…

…携帯を手にとったはいいけど、何しようか…

とりあえず、広告で見たゲームだったり漫画アプリをインストールしておいた。

「は〜い。携帯しまってくださいね。これから最初の授業を始めますよ〜」

今年の俺らのクラスの担任はこの人なのかな。

「まず初めに自己紹介から。飯綱ゆかり、担当は日本史です。趣味は…そうね、食べ歩きかしらね。じゃあ…次に副担任の紹介」

副担任?

「あ〜え〜、副担任の」

と…父さん!?

「土田普です。一応担当は化学ね」

危なかった。驚きのあまり声に出るところだった….いや、多分出ていた。

その後あんまり頭が回らなかった…というか回らせるのはやめた。

生徒の自己紹介も始まった。だがさらなる不幸が襲ってきた。

なんと、目の前のやつが自己紹介で大爆笑を起こしやがった。

翼見る、高校生デビュー失敗主人公は知っていた。だからこそ無難なものを言おうと思った矢先これだ。僕の前に終わってるやつはいいかもしれない。けど…成功しちゃった人の後を考えてよ…

「次は…土田くんですね」

「土田って副担任もそんな名前だよな?」

はいきた。ただでさえこの状況で詰んでるのはわかってたのに。

「はい。土田..樹です….趣味は読書です。よろしくお願いします」

案の定、静寂が襲ってきた。特定の誰かとの会話には慣れたけど…この雰囲気があるから不特定多数(ゆうて40人いないくらい)に向けて話すのはきつい。

知ってたよ?副担任と苗字が一緒ってだけで変に目立ってたし、その上目の前のやつが自己紹介でいい雰囲気作ってるんだもん。….どうすればよかったんだよ

それから教材配布と説明、校舎案内を受けて今日は終わった…

「帰るか」

自分の前の席付近では、すでに連絡先交換やら遊びの誘い合いなどしていた。自分に来ることも無ければ、自分から行くこともしなかった。

しかし社会は…いや運命はさらなる火種を投下してくる。

「おっいたいた!」

お〜いと言いながら鷺宮さんがこっちに手を振ってきた。もしかしたら僕以外かもしれないと思ってとりあえず目を逸らした。

「土くん!お〜い。聞こえてる?」

「…はい。今ちょっと頭の中が大変なことになってるので後でもいいですか?」

「…わかった。とりあえずお邪魔するね」

「え..ちょ..あのぉ〜」

なんだこの美人?先輩?彼女?とか聞こえて少し優越感に浸りそうになった。

そんなことを思っているのもほんの一瞬だった。

「ちょっと来て欲しいんだけど..いいかな」

「は..はい。いいですけど」

慌ててカバンに荷物を詰めこみ、先に教室を出た鷺宮さんを追いかけた。

追いついたと思ったそのとき、鷺宮さんが立ち止まりドアを開けた。

「連れてきたわよ」

続くように入った教室には何個かの椅子と、一人の女子高生らしき人物、ついでに父さんがいた。

「ココハドコ…ワタシハ..」

はっ!危なかった。ただでさえ混戦中の脳内に処理しきれない情報が舞い込んできた気分だ。

気分というか事実だと思う。

「おう樹。三週間ぶりだな」

「と…父さん..なんでここに?」

本当にこの人は何をしているのか掴みづらいと言ったらありゃしない。

教師として現れるし、謎の施設で会うし、教師として現れるし… 先生コスじゃなくてマジモンの先生だったのね…しかも、急に柔軟体操し始めた。もう訳がわからない。

「神妙な顔つきの土くん。調子はどうだい?」

「そ…そんな顔してました?」

「うん」

「あの少しずつ整理したいのですが…」

「質問カモン」

「なぜ父さんがここに?」

「顧問だから」

「なぜ鷺宮さんがこの高校に?」

「去年、受験したから?」

「この場所は?」

「企画部」

会社の部署みたいだな…

「会社の企画とはちょっと違うかな」

「また心読んだ!?」

「ふっふっふ」

と笑いながら誤魔化された。

「まぁどちらかというと、ある企画のための集まりってところね」

「な…なるほど。それともう一つ」

「なんでしょう」

「あそこに座ってる美少女は?」

「よくぞ聞いてくれた少年。彼女はな、私の友人の」

「志摩波。志摩波佳奈だよ!」

「私たちの学校ではヒロインと呼ばれている」

「…納得」

一瞬目と目が合い、軽く会釈をした。

容姿端麗、銀髪碧眼の時点ですでにヒロインの一角であることはもちろん。身だしなみもよく、なんとなく性格の良さも窺えるご様子。

「それだけじゃないのよ。土くん」

「これ以上キャラ濃いんですか?」

「彼女、FPSの世界大会で優勝したり、料理下手だったりするの」

「それは言わないでってば」

「…天使?」

「そろそろ羽が生えてもおかしくないって思ってるわ」

「す…すごいや」

お上品に座る姿も、太陽の光の入る角度も完璧だった。

「それな。あ、ちなみにこの部に所属の子は大体が女の子で、全員これからの企画には必要なのよね」

「ちなみに後何人です?」

「今いる女子が私含め7人。さらに男女2人づつ増えるわね。」

「なかなかな数ですね…」

「っていうか大いに越したことないからじゃんじゃん増やすわ」

「そうなんですか!?」

「あくまで最低限の人数分ってところだから。」

「..複雑なんですね」

「まぁ。この辺はおいおい話すわ」

「今じゃないんですか?」

「とりあえず今日は、私が土くんに会いにいってこの部の紹介するつもりだったから」

「そうですか…」

「後、クラスで孤立してるだろうな〜って思ったから」

「お…お見通しなんですね」

「なんなら、私との会話みたいに他と接せれば〜とか不幸だったとか思ってるでしょ」

「前者はともかく、後者はまさに思ってました…」

「まぁ、私ちょっと出てくるから…じゃ」

何やら慌ただしい様子で教室を出た鷺宮さん。

教室には筋トレし始めた父と、美しい姿で本をお読みになる志摩波様。

…本当に鷺宮さんは会話しやすい人だなと、思わずにはいられなかった。

とは言っても、最近になって会話することも増えてたわけで

「志摩波さん」

なんとか話しかけることができた。

「なぁに?」

「い…今読んでる本ってなんですか?」

「知りたい?」

「…知りたいです」

かわいいなぁ

「これ〜」

そう言って見せてくれた本の表紙には『透明なレモネード』と書かれていた。

「これは?」

「なっちゃんから借りたラノベでね。すっごく面白いラブコメなんだよ」

「そ…そうなんですか!?」

「うん! こんな恋愛もしてみたいとは思わずにはいられないかな〜なんてね」

「そんなにですか」

うん!っと頷く志摩波さんがあまりに可愛かった。やばい。

それはそうと、今度本屋さんに行ったときにでも買おうかな…やっぱ今日いこ。

そうこう考えているうちあることに気づいてしまった。

…これ以上会話を続けられそうにない…

一方、教室を出て駆け出していた鷺宮は図書室にきていた。

「司書さん!ちょっと奥借りるね」

「いいわよ〜」

その奥には、貸し出し禁止の本がずらりと並び、さらに奥に行くと一際新しい扉があった。

彼女がポケットから鍵を取り出し、その扉を開けた。

その奥には、黒い四角の物体がいくつも連なり、点々とした青白い光が足元を照らしていた。

「鷺宮さんどこ行ったんですかね」

「なっちゃんのことだから、図書館裏かな〜」

「図書館裏?」

「色々とあるから…」

「ん?」

理解能力が低いせいか、全く理解できなかった。

いや、普通に考えても鷺宮さんと図書館裏との繋がりが読めない…と思う

「ど..どういうことでしょう?」

「まぁ…そのうちわかると思うぞ」

「父さんも知ってるの?」

「知ってるも何も…あの場所を作ったのは俺だからな」

「何が何だか…」

図書館裏をつくるってどういうことだよ…

「今は知れない。そのことだけわかっていてほしい」

「は…はぁ…」

以前鷺宮さんに話されたこと含め、どうも引っかかることが多い。

……全く思いつかない。

「そうそう、忘れてた」

「何?」

父さんが徐に鞄から細長い箱を取り出した。

「母さんからスマホもらったろ?」

「はい…」

なんで知ってるんだろう?

「これをプレゼントだ」

そう言って、父さんはその箱を渡してきた。

箱を開けると中から頑丈そうなケースと、謎の黒い棒があった。

「これは?」

「スマホケースと棒だ」

「そのスマホケース頑丈そうですね」

本を閉じ覗き込んできた志摩波さん。

「そうだとも。何せ、破壊できないからな」

「へ?」

「どんなに強い衝撃でも、どんなに強い薬品でもこのケースは壊れない。まぁ中身はわからんが…」

「それって意味あるの?」

「まぁ市販品と同等の保護性能はある…はずだ」

「じゃあ..この棒っていうのは?」

「正確いうとだな、汎用零式三脚機能搭載棒だ」

「はん…え?」

「汎用零式三脚機能搭載棒。通称“棒“だ」

…えぇ?

「普段のスマホ用の三脚としてだけでなく、護身用や、忘れ物防止機能、アンテナ機能と言ったようにかなりの機能が入っている。もちろんこれだけではないが…」

「カッケェ」

そう言葉を漏らさずにはいられなかった。なんだか厨二心というか..とにかくすごかった。見た目はもちろん、よくわからないけど機能がたくさんついている訳だから…

「かっこいいね。土田くん」

「…はい。やばいです。」

「おっと、驚くのはまだ早いぞ。とりあえずこの持ち手を持ってごらん」

言われた通り持った途端

「お..おおおおおぉ」

青白い光が流れた、すっと手に馴染んだ。

「やっぱり相性いいみたいだな」

「相性?」

「ああ。この棒は特使素材でな..とりあえずその棒を机の中に入れてみな」

「うん」

言われるがまま、そっと机の中に入れた。

「次にはっきりと零式!と叫んでごらん」

「ここで?」

「そうだ」

なんとなく志摩波さんの方を見ると、120点の笑顔が返ってきた。かわいい。

「わ..わかった。…ぜ…零式っ」

思ったより声が出なかった。そういえばここ数年大きな声出してなかった…とは言っても頑張った方だ。

「…樹..もう一回やってみろ」

「頑張ってください」

なんか、だめだったみたいだ…でも、その応援の声が聞けたからいける気がした。

ふぅっと息を吐き、すぐさま息を吸って

「零式っ!」

そう叫んだ。人生で1番出た…

ちょっと廊下が静かになった。

すると椅子が突然倒れ、気がつくと棒が右手に収まっていた。

「..なんで?」

「これが呼び出し機能だ。音は届かなくても、どこにいても飛んでくるはずだ。」

「へ..へぇ〜」

「ちなみにどんなに声が小さくてもいけるぞ」

「じゃあなんで1回目はだめだったん?」

「あ〜あれは音声データ読み込んだだけだからな。ぶっちゃけ2回目はそんなに大きな声出さなくって良かったんだけどな」

恥ずか死ぬ、とはこのことを言うのだろう。それと、最高の笑みを浮かべてる志摩波さんを見ると、胸がドキドキして死ぬかと思った。

「にしてもすごいね…これ」

「そうか?加藤のとこの玩具とかお前の左目の方が、父さん的にはすごいけどな」

「かっこいいで言ったら俺がみてきた中で1番だけ..」

「えぇ?加藤研究所のゼッケン使ったことあるんですか!?」

急に志摩波さんが食いついてきた。

「ちょっと前に…球技大会のサバゲーで..はい。」

「羨ましかぁ…どんな感じだったの?」

「体が自動回復したり..オブジェットっていう特殊アイテムがあったり..って言っても普通信じられないですよね」

「やっぱりかぁ。いいなぁ..私も加藤研究所のやつ使ったサバゲーをするためにこの部に入ったって言っても過言ではないからね…」

え?今思えば非科学的で不可解だったあの日のことを…なんで納得したように?

その後もこっちをみては羨ましそうにこっちをみてきた。

ますます理解ができなくなってきた。なぜ、志摩波さんが加藤のやつを知っていて、それを当然の如く受け入れて、羨ましがってるんだ?

「そのゼッケン着ることできないのかなぁ..土田先生」

「ん〜。樹が使ったのはあくまで試験段階でその後取説も、ゼッケンも回収処分したからなぁ。なんせ、今の段階で国にばれるわけにはいかないからね」

「..父さん..どう言うことかもう少しわかりやすくお願いします」

「わかった。まず、今話せることをここで全て伝えておこう。いや、見せておこう」

そう言って、一冊の本を渡された。

「聞き覚えあるタイトルなのですが…」

そこにはヒロシ先生の秘密の冒険譚2(仮)と書かれていた

「そうかそうか…そんなに有名になったのか、僕の半フィクション」

「有名というか..鷺宮さんに聞いただけですけど」

ってか半フィクションって何?そんなジャンル聞いたことねぇよ。

「..まぁいい。これはまだ未完成…いや不完全なんだ」

「は..はぁ」

どっちも同じ意味な気がする。

「冒険譚1の方はすでに終わったことに手を加えたもの、冒険譚2は主人公が代わり、これからのお話のあらすじだけが描かれている。」

「その..2の方の主人公っていうのは?」

「さぁな。とりあえず読んでみろ」

言われた通り表紙を捲り、1ページ目を読んだ。

「この本はな、ニナが書いた..いや作り出したものだ」

「か…母さんが?」

「で、私たちがこのお話の登場人物ってわけなんだよぉ〜」

「へ..へぇ〜」

なるほど?さっと目を通すwも、最初のページ以外博士だった・

「樹。お前は未来を感じてた時、それは一通りだったか?」

「場合によるけど、先であればあるほど複雑だった..と思う」

そういえば、あの日以降左目を閉じても何も変わらない….

「母さんも同じことを言っていた..といえば少しはわかるんじゃないか」

「えっと..つまりは、この本に書いてあるのは母さんが感じた未来ってこと?」

「まぁ大体はそうだ。でも、母さんは未来を感じるというか、未来に必要なものがわかるというものだ」

「なるほど..で、僕に伏せておくことがあるっていうのは、未来が読めなくなるからってことなのね」

「それは少し違う..言いたくても言えない。決まった未来を変えるのは難しいからな」

「でも、未来は不透明なんだ..」

「そうだ、未来で必要なものはわかっていても使い方は決まっていない..と言ったところだ」

「な..なるほど」

少しだけ読めてきた気がする。実際、未来が枝分かれしているのも、弾が来るところがわかっていて、逆に相手はそこにしか撃てなかった。けれど、相手が動作をし始める瞬間までは、来るところも曖昧だった。

「一つ聞きたいんだけどさ、俺はこの本で言うところのこっちの世界とそれ以外の世界の混血ってこと?」

「そうだ。必然か奇跡か不明だが、こっちとあっちで生体的な特徴が一致していたんだ。違うとすれば、お前が持つようなものの有無と、それに関わる文化背景といったところか…それと向こうには昼が存在しなければ、満点の星空もない。家の形でいうならこっちの国より断然進んでいるとも言えるかな」

「な..なるほど…面白そうなのだけはわかったわ」

「だよねっ!早く私も行ってみたいなぁ」

そんなことを言う志摩波さん..

「向こうに行ったら何がしたいんです?」

「探検でしょでしょ」

「そんな冒険○しょ○しょみたいな….」

何一つ上の先輩たちの間で流行ってんの?…かく言う俺も、大好きな作品の一つだとは思ってるけど

「そう言うと思ってたよ!」

「鷺宮さん!?」

なぜか汗だくの鷺宮さんがいた。それと…

「え?翼崎さんと奨も…あと…」

その後ろに知らない人数名と、明日井さんとネナちゃん、それと僕の推しがいました。

あとでサインもらお。

「こっちの人たちは後で紹介するわ。とりあえず行くわよ」

「ど..どこに?」

「決まってんじゃん。うちらのもう一つの故郷にして、ネナちゃんの住んでるところだよ」

「急展開っすね…」

「物事遅れるぐらいなら、とりあえず一歩踏み出しとけってね」

「さすがなっちゃんいいこと言う〜」

「でしょ〜」

志摩波さんが読んでた本の帯に、そのセリフが書いてあった気が…

それを察してのことか、鷺宮さんが人差し指を口元に当てて、いかにも言っちゃだめって顔をしてた。

今とても大事なことに気づいてしまった。この空間可愛い人しかいないではないか。

「なぁ樹…前言ってた女子高生ってこの人か?」

「..そうだけど?」

「ドチャクソ美人だな」

「俺も思ってた」

「この空間やばいな」

「すっごく思ってた」

「い..樹くん。この空間何なの?」

「お…俺もよくわかんない…かな」

「呼んだ?」

「志摩波さんっ!?よ…呼んでないっすよ」

「そう?なんか佳奈って聞こえた気がして」

びっくりしたぁ。急にひょこっと出てきた。多分この人といると心臓が持たない。

「なぁ樹。この人どんだけ属性持ってるんだよ」

「多分…いっぱいだ。」

「とりあえず。行くよ〜!」

「お〜!」

このあと、図書館までの道中で、めちゃめちゃ多くの人に見られた。とっても恥ずかしかったです….悪い気はしませんでした。

「よし..着いた。後…5分と言ったところね」

鷺宮さんが、なぜか扉を見てそう言った。

着いてみると、比較的広いスペースと図書館の入り口とは比べものにならないほど綺麗な扉があった。

「とりあえず、初対面の人も多いだろうから、順に自己紹介してくよ」

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