第7話 真実
「着いたぞ。」
装備を確認する。十分な確認を終え、意を決して足を進める。バァン
洞窟に入ると、そこには仁王立ちしたオーガが立っていた。
「あはははは、洞窟に入ってすぐにラスボスとかどんな無理ゲーよ。」
オーガはなにかブツブツ言っている。
「こうなったら仕方ない。最終兵器を出すしかない。えいっ。」
私はプリンを取り出した。
不発だった。プリンで惹きつけて倒すつもりだったのに。
「くっ。手強い」
オーガは私の耳を掴んで引っ張っていく。
「い、いてててててっ。や、やめてー。」
洞窟に私の声が虚しく響いた。
私は牢屋にいれられ、正座させられる。
そしてオーガは何かブツブツ永遠と喋っていた。
私の持ってきたプリンを食べながら。飽きたのかオーガはこの場を離れる。
「はあ、やっと解放されたー。」
重たい雰囲気から解放されて伸び伸びできたのも一瞬だった。
オーガがまた戻ってきた。
何か食べ物を持ってきたのだ。
それを私に差し出した。何とホワイトな。
オーガはこっちをじっと見つめてくる。
「お、美味しいなぁ。毎日でも食べたいなぁ。」
オーガはその言葉に満足したのか視線を外し、この場から去っていった。
「ふう。焦ったー。」
そのあと、オーガは何かに夢中になっていたので、
隙を見て私は牢屋を抜け出した。ガハハハハッ。オーガの笑い声に身震いする。
私は牢屋から出て、奇しくも罠にひっかかってしまった。
上から温かい液体が降ってくる。サァー
「なによこれ。」
進めど進めど、謎の液体は降り注いでくる。たまに妙な泡が出てくる。
やっと終わったかと思うと、今度は泥沼にはまってしまった。
「ううう。抜け出せないよ。」
ジタバタするもなかなか出ることは出来ない。
やっとの思いで抜け出せてもまた罠が仕掛けられていた。
熱風だ。ブァァァァァ
「あっつ。」
耐えられないほどではないけど、たまに熱すぎる時があった。
それにいつそこにいたのかオークの視線を感じていた。
私は無視をして進む。ドタドタドタ
「はあ、もう無理。私にはオーガは倒せない・・・」ヴォフ。
私は意識を手放した。
「はー、楽しかった。今度はどんな設定にしようかな。」
私異世界転移しちゃった⁉ ~女子高生の一日~ 瑛 @EI-aki-
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