眼鏡を外すのは眼鏡キャラの必殺技
アルト制作 6日目 大会まで残り13日
箱崎自動車 ガレージ
ボディ改造がここまで大変とは思わなかった。予定より進捗がよろしくないのは誰も口に出さなかったがやってる当人達だからわかる
平日の午前は学校で放課後の数時間しか作業が出来てない現状
徹也も作業に加わるが遅れを取り戻せるか焦りを感じながら溶接機を動かす
「奈緒、少し休め。焦りは怪我の元だ」
こちら動きで心情を察したのか徹也は
「いや、タダでさえ作業できる時間が少ないのに休憩してられないわよ。大体、作業時間を決めなくてもいいじゃない。徹夜でもなんでもするわよ」
「ダメに決まってんだろ、学校側から部活動は20時までって決まってるんだ」
「バレなきゃいいんでしょうが、ここは私の自宅よ?」
「バレたら部活動停止処分されるからやめろ、それにな女の子が夜更かして無理させたら、俺が上村先生にしばかれるし、お前は美容レッスン行きだぞ?」
上村先生は本当に健康とお肌と美容にはうるさいがメカニックの指導者としては文句がつけれない
女と車は美しく可憐にが、上村先生のモットー
「おーい、徹也来てやったぞ。すげぇ、本当にここまでバラしてやってんのか」
「お!やっと来たか。速く作業着着替えてくれ、奈緒と交代だ」
ガレージに久々に、まともに聞いたことがある声
ガレージ入口。声の主の方を向くと半年以上口を聞かない相手がいた
「阿部?」
「よ、よお奈緒・・・」
「どの面下げて、私の家に来てんのよ」
ぎこちないの返答をする阿部に対し、拒絶な回答をしてしまう
「俺が2日間かけて口説いた、阿部は今日からこのチームの一員だ」
「はあ!?聞いてないわよそんな話!?」
「話してないからな」
キッパリと堂々と言う徹也
「あー!もう!ちょっとこっちに来い徹也!」
徹也の腕を掴んで、ガレージの裏に連れ込む
「一体どういうつもりなのよ徹也!」
「やっぱり、阿部と一緒にいるのは嫌か?」
徹也はこちらが質問する前に、遮って返答してきた
「やっぱりって、知ってたの?」
「おおよそ、不仲になったおおよその事情ならな」
「じゃあどうして!?」
「優秀なメカニックだからな、上村先生も認めるほどにな…今は猫の手も借りたい状態だぞ?いちいち個人の事情を考慮していれるか」
ぐうの音も出ない正論で黙り込んでしまう
「…それともなんだ?未だに未練と後悔があるから阿部と一緒にいるのは居心地が悪いか?」
「!?ど、どうして、そ、それを!?結衣も加奈も知らないはず…」
「相手が悪かったな。素直になれよ奈緒。なんならオレが間を取り持…」
言い切る前に徹也にビンタしていた、思いっきりフルスイングで
徹也は倒れ込んで、頬を抑えていた
「い、痛ってぇぇぇ」
「バカ!」
そう吐き捨ててしまい、倒れ込んだ徹也をそのままにしてその場を駆け足で離れてしまった
「やれやれ、随分大胆なことをしたわね徹也。立てる?」
「ありがとうございますリリス先輩」
リリス先輩に手を貸してもらい、立ち上がる
「これも徹也の予想通りなのかしら?」
「ビンタの強さがそれを証明してますよ」
奈緒にビンタされた所を指をさす、まだジリジリ痛む
「やはり、こういうことかと思いましたよ。奈緒のあの態度と反応はどうやら当たってたみたいです」
「泣いてたわよ奈緒」
「あの時、怒ったことを後悔してるんだと思いますよ。まさか結衣や加奈の親友にすら話していない事情がバレて、混乱したんでしょう」
少し遡って3日間前、朝学校に来た阿部を捕まえ校舎裏で事情を聞き出そうとしてた
「…ということ加奈から聞いたんだが、これ嘘だろ?」
バッサリと、前日の加奈の話が間違いであることを言う
「ど、どうして?」
「お前の態度と行動だ、オレをチームに欲しかったのは奈緒に異性を近づけたくないという私情もあっただろ?お前は奈緒のことが好きなんだろ」
正解だったか、観念したかのように阿部は語る
「おおよそ合ってる、奈緒はオイラに愛想が尽きたんだと思う」
「愛想が尽きた?」
「あの頃も、今でも結衣に対してそういう風に言う人は学校内にチラホラいるし奈緒も耳に入っても仕方ないって割り切ってたんだよ」
「確か些細なことで口論になったって加奈から聞いたんだよな?」
「ああ、実はそこが重要なのか?」
「加奈に問い詰められたときははぐらかしたというか、なんというか言うのが恥ずかしいかったというべきか、ちょっと言いづらいというか」
なるほど、加奈の勢いに負けて咄嗟に言ったわけか
「それで、今でも奈緒のことが好きなのか?」
「!!」
あからさまに動揺した、優輝とほぼ同じ反応して顔が赤いていた。だが、愛想が尽きたということはつまり
「奈緒もお前のことが好き…いや、好意を持っていたって言ったほうがいいのか?」
「…うん、元々車好きの趣向も話が合うし、メカニック仲間として気兼ねなく言い合える仲だったし…それに奈緒可愛いし」
「いや、そこはお前の意見。外見が可愛いのは同意だが」
中身は暴力女…いや、よく言えば元気があって明るい性格でちょっと強引で容姿もいい女の子はそりゃ惚れるか、しかも話が合うなら尚更か
「奈緒がオイラに好意があるのわかったのは、その口論のときだったんだよ」
「そしてその口論以降、口を聞いてないと?それはそれで悲しいなオイ、つまり口論にキッカケの原因はお前の態度がハッキリしないからか?」
「う…徹也君、すげぇ洞察力」
「会話とお前の態度を見ればわかる。しかし、このままでいけないと思っているだろ?なんとかしたいと思わないのか」
「いやだけど…」
ハッキリとしない態度の阿部の背後に回り込み、チョークスリーパーをキメる
「がああああ、ギブギブ!というかなんでチョーククリーパー!?」
「口が聞かなくなっても奈緒に対する好意は変わってない?そんでいつヨリを戻すつもりだ?今日か?明日か?」
「いやいやそんな状況でどうやって元の関係に戻すんだよ!?があああ」
悲鳴をあげる阿部
「やれやれ、やめなさい徹也。阿部ちゃんがあっちの世界に旅立つわよ」
「おや?上村先生」
「う、上村先生…へ、ヘルプ…」
物陰から一部始終見ていたのか、上村先生が姿を現す。技を解いて阿部を解放する
「朝から校舎裏に人を連れ込んで、暴力沙汰でも起こすんじゃないかって心配してたけど、ちゃんと青春してるんじゃない」
いや、先生褒めるべき場面じゃないないと思うんですが、特にオレの行動
「なるほど、阿部ちゃんと奈緒随分仲が良かったなって思ったけどそこまで進んでいたのね。でも阿部ちゃんも容姿なら負けないじゃない?」
「い、いやこんなオタクキャラの容姿なのに」
「眼鏡外しなさい」
「え?…まあ、はい」
上村先生に言われて、眼鏡を外すと
どエライイケメンフェイスが露になった
「いや誰だおまえ!?お前の周囲の背景が煌めいて見えんぞ!?眼鏡外しただけでなんだその顔面スペック!?」
「いーや、一年生の頃からイケメンだと思ったけどさらに磨き上がってるわねー。眼鏡が邪魔になってんのよ。強いて言うならもっとセットを決めたいわね。本当阿部ちゃん原石なんだから」
話が進まないので、とりあえず阿部に眼鏡をかけさせる
「とりあえず、阿部。オレにまかせろ、その代わりお前はこっちのチームに入る。いいな?」
「うーん、今いるチームを抜けるとなると兄貴がどう言うかな」
「あー、阿部ちゃんのお兄さんおっかないからね。どうする徹也?」
「チーム脱退問題を解決して、奈緒のヨリを戻せば阿部は戻るんだな?なんとかしますよ」
「え、ええ…」
どうも阿部は優柔不断な性格だな、ならもっと逃げ場のないようにするか
「よーし、阿部今から言うことを復唱しろ、はい!僕は」
「え?…僕は」
徹「箱崎奈緒を」阿「箱崎奈緒を」
徹「愛しています!」阿「あ、愛して…って言えるか!!」
復唱しない阿部に上村先生がアームロックをかける、こちらの思惑がわかった上で乗っかるようだ
「あががが!?今度は先生!?なんで!?」
「はい♡阿部ちゃんもう一度♡リピートアフターミー?」
「あがが、僕は箱崎奈緒を愛してます!ぎゃぁぁぁこれでいいだろぉぉぉ!?」
「よし!」
アームロックから開放され、結構な声を出したせいか息を整えていた
「よし、阿部。今の会話を録画した。奈緒のヨリが戻せなかったらデータは消す。ただしヨリを戻すことに成功してこちらのチームに入らなければこれを編集したものを奈緒の親父に聴かせる」
「ふぁい!?お、おま!?」
「いやー乗っかった先生も先生だけど、それはえげつないわね徹也」
「ダメですか上村先生?」
「いや、面白そうだからOK♡」
「う、上村先生ぇぇぇ!?」
そして、様々な準備と細工をして現在に至る
「それじゃ、ほぼ脅して阿部をチームに引き入れたものじゃない徹也」
呆れ顔でリリス先輩がこっちをみる
「いや、でもこのカード結構絶大ですね。今日もここに来るのをかなり渋ったんですよ阿部の奴、さらに高度に編集した録音ファイル聴かせたら来ましたね」
「脅しじゃない」
ジト目で睨んでくるリリス先輩だが、すぐに表情は和らいで
「まあ、本当に嫌ならここに来ていないか阿部君…んで徹也ここからどうするのよ?奈緒を追いかけなくていいの?」
「オレはただの悪役ですよ、仕上げはヒーローがやりますよ」
商店街外れ 公園
飛び出してしまい、自宅近くの公園のベンチに座った。とても見せられる顔をしていないのは自分でもわかっている。しかし飛び出した所でどうしようもないのはわかっている、とりあえず後で徹也はしばく
しかし徹也があんな行動をしたのも、阿部にあんな目に合わせてしまったのも自分のせいなんだろう
本当どうして私は、こう素直になれないんだろう。勇気が羨ましい
「やっぱりここにいた、奈緒」
「ゆ、結衣!?」
結衣の登場に驚きつつこんな顔を見せるまいと手で顔の涙を拭おうとしたら、作業していたことを忘れていた。手についていた細かい汚れが目に入る
「いだだだだ、め、目がああ!」
「奈緒ちゃん、とりあえず顔と手を洗おうよ」
微笑気味に結衣は言い、タオルを渡す
公園の水飲み場で顔と手を洗い流し、少しは見せる顔になっただろうか。ベンチに戻る
「話は聞いてるよ。しかし、仲は良かったのはわかってたけどまさかそこまで進んでいたとはね」
結衣がニヤつい来る、これではいつもと逆の立場だ…というか、結衣は恋沙汰には鈍感すぎるが
「いや、別にそんな阿部が好きだとかそんなことを思ってたり、そもそもそんな恋仲とかそんな仲に進んでいるだなんて」
「私はそんなことを言っていないけど?否定する割には顔が赤いよ奈緒?」
しまった、何言ってんだ私
「奈緒、ここは「素直に好きだー!!」って感じでアタックすればいいんじゃないの?」
「いやいや出来ない出来ない、いやなんというか小っ恥ずかしいというか…こっちから告白するのはなんか、その…」
「つまりあっちから告白して欲しいという乙女的な思考?」
「うぐ!!」
当たってる、阿部と口論になったのもそれが原因だった
お互いに好意を持っていたのはわかっていたのに、一向にあっちからハッキリとしたことを言ってこない。そんな受け気質で乙女思考と自らの性格が災いして今に至っている
「だけどこれはチャンスでしょ?ここで自分から行かないとまた後悔することなると思うよ?」
「い、いや、確かにそれはそうだけど」
「はぁ…普段から一緒にいるのに友達として気付かなかった私も悪いよ?奈緒の普段の明るさで気付かなかった。だけどこういう時こその友達でしょ?頼りにしてよ奈緒?私も後押しするからさ」
なんて頼りになる言葉を出してくるんだ我が友は、結衣らしかぬ発言のオンパレードで…
ん?おかしい、結衣は確かにケンカとかイジメの仲裁とか得意だけど、恋愛事情とかそういうのには鈍いし結衣はこういう時は饒舌じゃない、饒舌でお喋りになるとしたら車の話題かホークマンの話題だぞ鷹見結衣という女の子は
それにこっちがいう前に図星なことを言い当てる、どこかで
そして会話のペースを引き込むこの感覚
「ねぇ結衣、随分今日は饒舌な気がするけど気のせいかしら」
「気のせいだよ」
今、一瞬だが動揺してた
「まさかだと思うけど結衣、今この場で話を聞いてるの私達以外にいるんじゃない?」
「んん?!い、いやソンナコトナイヨー」
あからさまに視線が泳いで、動揺し始めた結衣
「例えば私たちの会話を聞きながら、スマホの通話で結衣に発言の指示してるとか…結衣、さっきから片耳見せないようにしてるよね?振り向きなさい」
「え?え?ちょっと奈緒ちゃん」
結衣の耳をみたら小型の無線のイヤホンが付いていた。それをとりあげ自分の耳につける
「さっきから喋ってるの徹也アンタでしょ!!」
〈ゲェ!?バレた!〉
声主はやっぱり徹也だった。こんな会話のペースを持っていける人間、コイツぐらいしかいない
「結衣もアンタもツメが甘いわね、結衣は私のことを「奈緒ちゃん」って呼ぶのよ?」
結「あ」徹〈あ〉
徹也が言うセリフをそのまま復唱したから、私の名前を呼び捨てで呼んだのだろう結衣は
「徹也、後でアームロック覚悟しなさい」
〈なんでこのチームは関節技をキメるの好きなんだよ!?〉
「おおよそ結衣なら上手く話が進むと思ったからこんな手を使ったんでしょ?まったく…でもまあ、ここまでみんがお膳立てしてくれたんだから乗らないとダメだよね」
ペースに流されるのようで癪にさわる部分がある、だけど悪くはないと思った。それに勇気を我が弟の恋路を応援してるの自分がこんなんじゃダメだよね
〈どうやら、阿部と話せる心の準備はできたか?〉
「あっちも今でも同じ気持ちなの?」
〈嫉妬かヤキモチでオレと奈緒が近づかないように自動車部に入らせないようにしてたぐらいには〉
なんだそりゃ、女々しい所もあるのね阿部
「まあ、急に接近とかはないかな。口を聞く程度なら」
〈素直じゃねーなオイ〉
「これが私なんだから仕方ないでしょ?…そういえば阿部って他のチームに入ってたのよね?確か阿部のお兄さんがリーダーの」
〈ああ、事情を話したらノリノリで承諾してもらったよ。将来可愛い義妹が来る的な説得したら〉
「…おいこら」
〈そんなこと言ってるが照れてるだろ?〉
そりゃ照れるわアホ
「戻ろうよ奈緒ちゃん、さっきも言ったように私も協力するから」
「…ありがとう結衣」
箱崎自動車ガレージ
の手前
ガレージの手前まで来たが、どうも入る気が起きないよ
「ちょっと奈緒ちゃん、ここで止まるのなしだよ!」
「ちょ、ちょ、押さないでよ結衣!まだ心の準備が」
私の背中を結衣が押してくる
「もー!もう準備は済んだでしょ!押してダメなら引っ張る!」
「ゆ、結衣!!」
結衣は私の腕を強引に引っ張ってガレージに入る
「みんなー奈緒ちゃん連れてきたよ!」
結衣がみんなを呼ぶと、作業台の所に集まっていたみんながこちらを振り向く
「あら、丁度いい所にきたわね奈緒、結衣。こっちは準備OKよ♡」
準備?何の?上村先生何をしてるの?
「それじゃ、阿部ちゃんあっちを向いて」
「え、ええ…」
阿部が顔をこちらに振り向くと、周囲の背景が煌めいて見える程の眩いイケメンの姿が
「「いや誰だこのイケメン!?」」
思わず結衣と一緒にハモって叫ぶ、この自動車部どころかこの学校にこんな超絶イケメンいったっけ!?
「なーに言ってるのよ、眼鏡を外した阿部ちゃんに決まってるじゃない?」
「え?え?阿部君!?たしかに普段から眼鏡をかけてるけど、外すとこんなことになるんですか!?」
「ほら、眼鏡を外すのは眼鏡キャラの必殺技。外したらイケメンなのは定石じゃない?元から阿部ちゃんはダイヤモンドの原石のような容姿だけど、こうやって私がセットすればこんなカッコイイイケメンが完成しちゃう訳」
もう、結衣と上村先生の会話が耳に入らなず固まってしまい、阿倍の方をガン見してしまう
「え、えーと奈緒?なんというか…今までゴメン!!これからは前みたいに話せたらいいなってオイラは…おーい奈緒?聞いてるか?」
「あ、あ…あ…り」
「あり?」
「ありがとうございます神様!」
「な、奈緒ーーー!!?!?鼻血出してぶっ倒れたぁぁぁ!?」
「あーちょっと刺激が強すぎたかしら…」
「奈緒ちゃん!!しっかり!阿部君て、ティッシュを!!なんか奈緒ちゃん真っ白に燃え尽きたみたいになってる!!」
徹也、結衣ありがとう…上村先生ありがとう…
数十分後、鼻にティッシュを詰めながら作業をする奈緒ちゃん。ちなみに阿部君の顔はあまりにも破壊力があるために眼鏡を外すことを禁じられた
でも二人のモチベーションの高いのか作業は前と比べてかなり順調に進んでいた、
ちなみにその後、徹也は奈緒ちゃんにキャメルクラッチをキメられたて制裁を食らったとさ
「こんな苦痛程度で済むなら、安いものか。大事なチームメンバーを確保出来たしな」
「でも徹也、奈緒ちゃんと阿部君の関係、恋仲って感じの仲になった訳じゃないしいいのかな。なんかあの二人ソワソワしてるような」
「いいじゃないか?あの二人のペースってもんがあるだろうし、見守るぐらいでいいだろ。オレがいる限り仲違いなんざ二度と起こさせないし、ここまで面倒をやったオレの責任だ」
本当、徹也は頼りになるというか
走劇のオッドアイ @Hawkman
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。走劇のオッドアイの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます