第五十五回 ……突然の最終回。
それは、この場所から始まること。
そこは、秋桜の丘。公営住宅の敷地内にある風景なの。トンネル抜けたら……
とても短く感じられる暗闇。その向こうに広がる世界。二人、手を繋いで……
駆け下りる石段は、河川敷へと続くの。
物語には終わりがあるけど、
僕らが綴る物語は、姿を変えても続いてゆく。
僕が初めて知る怜央君のことも、受け止めて。
――新たなる世界観へと旅立ち。今度は僕が、学園のお昼休みに放送するの。僕自身が綴るポエムを、
新型ウイルスは僕らを束縛して、その恐怖を纏わりつかせるけど、いつまでも恐怖に怯えないの。そこから切り開く生活。僕らは約束を交わすの、この河川敷の場で……
決して負けないこと。
何があっても二人は、パートナーであること。……なので、告白なの!
「
――顔がもう真っ赤と思う。でも、眼鏡なしの素顔だから、全力全開の勇気なの。届けとばかりに、僕の想いを注入。見えない瞳のレーザービームで、想いという言葉を。
「僕も……都築怜央も、星野葉月さんを愛してる。
だから、ずっと一緒にいてほしい」
……嬉しすぎて、もう笑顔の奥の涙まで溢れた。
そしてギュッと繋ぐ手と手。そこから歩みゆく二人の道は、新たな章へ旅立つの。
ハヅキミクスなの! 大創 淳 @jun-0824
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