ビートルズとの出会いをやり直したい


中学の掃除の時間、3年間ビートルズの同じ曲を毎日きかされた。

雨の日も、夏の暑い日も、雪の日も。

この曲になったらそろそろ終わりの時間だから片付けはじめないとだな、とか

もはや音楽としてではなく、

なんかの実験みたいな。



そして何より、毎日きかされたもんだから、目覚ましに設定した曲が嫌いになる現象が15年ぐらい続いたわけ。



それが最近、ビートルズの良さに気づいた27歳。

あったかい日に外を歩きながら聞くビートルズ最高〜!!!ってなってる。



そうかそうか、たしかに学校のスピーカーから爆音で流れるビートルズってめちゃくちゃエモいな!

校舎の壁にくっついた黄ばんだスピーカー、葉っぱが浮いたプール、絵の具がこびりついた流し台、ストーブに灯油を入れる私、、、、、と、ビートルズ。



きっとビートルズが好きな先生が粋なはからいでやり始めたんだろうけど、でも私はビートルズの良さに自分で気づいてからたくさん聞きたかったよ。





幼稚園にあがるまえ、家にあったおもちゃのキーボード。ボタンを押すとLet it beが、チープな音で流れた。


近所のイトーヨーカドーに行くと、スーパーによくあるアレンジでHelp!が流れてる。



どっちもビートルズの曲だけど、本家を好きになってから聴くと、まったく別な曲に聞こえる。

巷に蔓延るビートルズの安売り。



っていいながら、ウクレレでビートルズを弾き語ってインスタのストーリーでみんなに聴かせようとする私。


なんかごめんなさい。笑





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

必要とされたいわたし 高橋映画 @X1201X

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ