第3話酒場で交わされる強魔士のヤバい会話

ミューフクールで繁盛している酒場のカウンター席につき、メヌルミ・ヌーハルと同僚の強魔士──エルハーヌ・ネビィが食事を摂っていた。


「あのクソじじい、調子に乗りやがって!その気になりゃ~いつでも潰せるんだぜ、私はよぉ~!」

「はぁ......手を出さなかったのは幸いしましたよ、メヌ。キミには冷や冷やしたよ、まったく。仕方ありませんよ、の存在が強大ですからね、わたくしどもと違い」

は気に食わねぇ。が肩を貸しやがったからあいつらどもが勘違いして図に乗りやがってんだぁっっ!私と組んであいつらを引きずり降ろさねぇか?ルハよぉ」

をあいつ呼ばわりとは。本来、崇めるのは何ですが。が締結したからこそ現在いまがあるんですよ。引きずり降ろすのは機会をうかがいながらの方が得策ですよ。まあ、に託し、が立ち上がればキミが動くよりよっぽど良い。近々そうなるでしょうね、キミが思い描く将来みらいに。キミと組んだところで大半が貴女に制圧されて呆気ないでしょうに」

鼻で笑い、冷笑を浮かべながら楽しそうにカウンター席よりも巨大な骨付き肉にしゃぶり続け、嘲笑っていたメヌルミ。

「はっ。あの少年ガキに何が出来るぅっっ!ルハが二流だから出る幕がねぇんだ、まあ、少年ガキくらいか。見込みがあんのは」

メヌルミに呆れながらも首肯し、最上級のステーキをフォークとナイフで上品に口に運び続けるエルハーヌ。


酒場の店主は困惑の表情を浮かべ、二人の強魔士の話に耳を傾けていた。


二時間が経過し、二人の強魔士は酒場を後にした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

灰虚の強魔士と腐りきった世界に革命を 闇野ゆかい @kouyann

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ