Track4 鼻
化け物と母が
吹きさらしの部屋に
夕立の足音
月明かりが落ちて
人影が一つ消える
忌々しいひび割れを
青白い指先でなぞる
鏡に映る私は、ああ
冷え切った笑いを
貼り付けたまま
また、変わらぬ日々が続く
擦り減った鼻をそっと見つめる
人影がまた一つ
消えていくのを見送った
家主のいない家に
オヤたちの足跡
嗤い声も響かず
暗闇に影が立っている
寒々しいひび割れを
青白い指先でなぞる
心なく移る季節は、ああ
月明かりは
影を落として
また、変わらぬ日々が続く
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この歌詞は、オヤとコを描いた作品『ひび割れ鏡(原作 : 爛流。(らんる)氏)』へ贈る
今回の歌詞は二部構成となっており、こちらはドライでクールに親戚たちを俯瞰的に見ながら、みんなが死んでゆくのを見て、自分は好きに生きてゆく娃子の中にある悪意を表現しました。
原作URL :
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