独特な文体、残ったままの謎。そのすべてが、世界の終わりの堕落や諦観をこれでもかと引き出しています。そういう意味で奥深い作品だと思います。
七日後に世界はおわる。どうしようもなく確実に、みんなに訪れる最後。世界のおわり、最後の日の出を迎えるシーンが秀逸です。普通の散文が詩になる瞬間というのは確かにあって、そんなとき文章を読むたのしさはどこまでも広がるのだと思います。ぜひ皆さんにも味わっていただきたいと思います。