永正七年の登場人物
阿曽沼家
阿曽沼正七位下陸奥大掾遠野太郎親郷:主人公。十三歳。年齢もあって戦闘面で飛び抜けた才能は無い。病気で死なないチート持ち。前世はサラリーマン。
阿曽沼雪:主人公の幼妻。十二歳。前世は女子大生。食品学が専門。現在は造酒司となっている。ちなみに日夜、武に関してお春さんに文字通り叩き込まれている。
阿曽沼少初位下守親:主人公の父親。出番が減った。楽隠居を決め込んでいる。
阿曽沼梢:主人公の母。色々と嗅覚が鋭い。
阿曽沼豊:数え九歳の妹。主人公に大事にされる雪が羨ましい。
阿曽沼大千代:数え五歳。最近文字の勉強を始めた。
阿曽沼分家
鱒沢治部少輔守綱:主人公の叔父。軍部卿。今は根城城主となって北方に睨みを効かせている。
宇夫方守儀:主人公の叔父。岩谷堂城城主兼厚生卿。阿曽沼家の傾奇者であり医者であり一番の槍遣い。戸沢の姫を正室に迎えて幸せ期。
重臣筋
浜田清之:三河守を自称。雪の父親で主人公の傅役だった。現在京での情報収集と外交を任されている。
浜田春:雪の母親。阿曽沼家で有数の武の者。
大槌十勝守得守:大槌城が拠点。現在海軍提督。
大槌華鈴:ベッチャロから来た姫。得守との間に一人子供をもうけており、今二人目を妊娠している。
大槌華八郎:得守の長男。現在数え六歳。得守と一緒に船に乗っていることがある。
大槌孫三郎(得道):大槌氏前当主。阿曽沼に降る際に出家し得守に家督を譲った。何かと忙しい得守に代わって政務を行うことも多い。
大槌波江:得道の妻。
大槌鯱丸:六歳になった得守の弟。華八郎と一緒に船に乗っている。
松崎牧士頭親政:遠野の高清水山で牧を行っている。役職は牧士(もくし)。
来内茂左衛門紀之:阿曽沼左馬頭守親の馬廻衆筆頭。現在は嫡男の来内建設卿新兵衛郷之を助けている。小湊の戦いに参加できなかったのを悔しがっている。
来内建設卿新兵衛郷之:主人公の小姓。元服し近侍兼建設卿としていろいろと普請に当たっている。今は遠野から大槌までの街道を概ね国道340号線に沿った経路で建設中。松崎町白岩あたりまでは地盤改良と拡幅を終えている。
毒沢次郎郷政:主人公の小姓。転生者。現在大光寺城を拠点としているが、近くの川は幅が狭く水運に不便なため近々弘前城建設に取り掛かる予定。
毒沢義政:毒沢次郎郷政の父親。永正元年の宮守合戦時に阿曽沼に寝返った。
小国梅助:主人公の小姓。小国彦十郎忠直の嫡男。そろそろ元服予定。
袰綿雪丸:主人公の小姓。袰綿兵庫助の次男。そろそろ元服予定。
技師・学問筋
紙屋製紙司箕介:阿曽沼家の富の源泉。彼なくして遠野の発展はなかったと言っても過言ではない。現在パルプ製紙と連続製紙の研究を行っている。
水野工部大輔弥太郎:元々工学史をやっており、復元製作などもやっていた。今は主に蒸気機関の改良を行っているが、蒸気機関そのものは他人にまかせて別の研究に入ろうとも考えている。
水野小菊:弥太郎の妻。数え一五歳。阿曽沼随一の数学者。最近は大宮算博士もうなる。ちなみに母親や雪などに相談しついに弥太郎との閨を果たした。
陶山陶工司右近:綾織の農民であったが、たまたま陶器の出来が一番良かったので登り窯の窯元になっている。登り窯で耐火煉瓦もどきや、その改良型などを製作しているが最近は宮守の粘土がつきてきたのが悩み。
三千代:ベッチャロから来た転生者。前世では漁師。今はコークス炉の開発責任者となっている。
権助:三千代を手伝っている炭焼きの爺さん。爺さんと言っているが実はまだ五十歳。
大宮時元:小槻氏の地下人。遠野の文部卿兼遠野学校責任者。官職は算博士。
大宮春子:時元の正室。遠野学校で礼儀作法を教えている。厳しくて生徒には不評。
商人
葛屋留五郎:京の店を焼かれて遠野に落ち延びた。現在遠野商会の責任者をやっている。
住友忠重:元幕臣。戦と権力争いの続く京に嫌気を差し阿曽沼に下向してきた。田老鉱山を任される。実は住友財閥のご先祖様。
協力関係
四条隆永:羽林家、極官は従一位権大納言。家業は庖丁道・笙。一条家の家令。思っていた以上に伸びてきた阿曽沼家に期待を寄せている。
戸沢飛騨守秀盛:田沢湖周辺から角館辺りを治める出羽北部の国人。安東や小野寺などと抗争しており後背の阿曽沼に襲われぬよう娘を差し出した。
従属関係
高水寺斯波家:永正元年の合戦で敗北した後、永正六年に主人公の計略もあって家中が分裂。嫡男である斯波孫三郞を討ち取り、事実上阿曽沼の傀儡となっている。
敵対関係
蠣崎若狭守光広:史実より早く大館(現松前城)を手に入れたが、阿曽沼勢力伸長が想定以上に早く頭を抱えていた。敦賀商人と結託して雑兵を集め対抗する構え。
敦賀商人:敦賀商人の中でも川舟屋を筆頭とする川舟座は蠣崎の提示した条件で阿曽沼に敵対関係となった。
檜山安東家:津軽一帯を阿曽沼から取り戻すつもりであるが阿曽沼と手を組んだ戸沢の動きが気になっている。
中立からやや敵対的
小野寺家:家中が乱れていて表立った敵対行動はとれていないが、勢力伸長する阿曽沼に危機感を抱いている。
葛西家:阿曽沼と婚姻同盟を結んでいるが急激に拡張する阿曽沼に危機感を持っている。石巻葛西を呑み込み、大崎領を狙っているが胆沢郡などの旧領回復も。
大崎家:大崎四天王の制御ができていないし、葛西との抗争が続いているが、隙を見せれば阿曽沼領を手に入れようと考えている。
中立
伊達家:主人公から贈られた鉛の盃により伊達稙宗が錯乱。父親の伊達尚宗との戦になり討たれた。留守家に養子に出されていた留守影宗が伊達影宗となり後を継いでいる。主人公の介入があったとはみじんも思っていない。なお勢力伸長してきた阿曽沼に興味を持ち始めた。
大内家:足利義尹(義材/義稙)を神輿にして上洛。天下人となるがまだこの時期は細川も元気で勢力を固めきれていない。また思った以上の財政負担に心が折れかけている。ちなみに阿曽沼には興味がない。
その他
春宮:後の後奈良天皇。何故か肉が好き。毎日一杯のぶどう酒をたしなんでいる。
産業
製紙:楮三椏を使った和紙。取り立てて高級紙ではないがまだ紙そのものが高価なので資金源となっている。
製鉄:高炉により大量の銑鉄と櫂炉で錬鉄生産がすすみ輸出産品の一つ。刀や鉄砲には錬鉄は使用できないので銑鉄をたたらで精錬して使用している。
私鋳銭:鐚銭などを集めて再度鋳造している。品質が安定してきたた。
煉瓦:輸出はしていない。主に高炉や櫂炉の補修用に少量生産となっている。
陶器:粘土が不足してきているが、まだそれなりに輸出産品となっている。
造船:輸出はできていない。主力船舶は弁財船。
製塩:高田の干潟を使用して塩田を始めた。今のところはまだ少量で製塩の主力は釜茹で。
蒸気機関:もちろん機密。ブルドーザーやロードローラーはつくられており、圃場整備や街道整備に威力を発揮している。
手銃:タッチホール式の銃。鋳鉄製で腔発しやすい。主人公が他国に売りつけている。
亀の尾:耐寒性に優れた稲。東北の稲作はこれを無視して話ができないくらい重要品種。もちろん籾は機密。
ビール:麦とホップで作られる酒。今のところは上面発酵のものが主体。
ぶどう酒:山葡萄を発酵させて作った酒。主に献上用。
米酒:諸白(精白米)を使用して、麻布でろ過して火入れしている。灰持酒とは異なる。
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