永正六年の登場人物
《阿曽沼家》
阿曽沼遠野太郎親郷:主人公。現在十二歳。元服して遠野太郎親郷を名乗っている。
阿曽沼雪:十一歳の幼妻。造酒司で阿曽沼における酒造を主導している。
阿曽沼守親:孫四郎の父親。史料が少なくというかほぼなくてよくわからない。
孫四郎に家督を譲って大殿と呼ばれている。京行きは拒絶した。
阿曽沼梢:孫四郎の母親。史料には一切出てこない創作人物。年齢不詳。
阿曽沼豊:史実には登場しない。創作人物。数え八歳。
阿曽沼大千代:史実には記載されていない。創作人物。数え四歳。
鱒沢治部少輔守綱:遠野阿曽沼の分家の一つ、守親の弟。二子城から現在は不来方城と一戸城を改修している。
宇夫方守儀:遠野阿曽沼の分家の一つ、守親の末弟。田代三喜の下で医学を学んでいる関係で厚生卿となっている。江刺郡の岩谷堂城の城主。
〈遠野の武将〉
浜田三河守清之:雪の父親、傅役。史料がない。時代は不明だが実在したらしい。 武人だが、書に明るいと言う設定。
京での対外折衝を行う重要任務についている。
浜田春:清之の妻。気も武も強く、槍は領内でもトップクラス。創作人物。雪と主人公のやり取りを羨ましく思っている。
清之にはついていっていない。
浜田清次郎:浜田家の嫡男。数え四歳。
来内茂左衛門紀之:創作人物。阿曽沼左馬頭守親の馬廻衆筆頭。
小友右衛門次郎:遠野市小友町にあった小友館の武将。鱒沢治部少輔守綱の副官であり、一戸城改修を守綱から任されている。
小国彦十郎忠直:江繋氏に襲撃されていたため臣従する代わりに助けてもらった。現在は山田町に配置換えされ、鮭を始めとする魚の生態を研究している。領地返上し研究に没頭中。
大槌十勝守孫八郎得守:大槌氏嫡男。元船乗りの転生者が憑依した。蝦夷探索の総責任者。領地経営はあまり乗り気ではないので主人公の元服に合わせて領地返上し海軍提督となっている。
大槌華鈴:ベッチャロから来たお姫様。十勝に入植が進んで豊かになってきたと聞いて喜んでいる。
大槌海王丸:大槌十勝守の嫡男。海王丸は帆船の海王丸から。数え三歳。
大槌孫三郎(得道):大槌氏当主 大槌城にいた。阿曽沼に恭順後は出家して得道になった。得守が留守中の大槌領を預かる。
大槌波江:得道の妻。創作人物。
狐崎玄蕃:大槌氏に仕えている。阿曽沼から見れば陪臣。釜石を担当している。蠣崎攻めはまだかとやきもきしている。
〈技術者グループ〉
紙屋製紙司箕介:阿曽沼家の富の源泉。功績から紙屋の苗字と製紙司の役職名を得た。現在連続製紙の研究中。
水野工部大輔弥太郎:元々工学史と復元などをやっていた。蒸気機関を実用化させ、蒸気式建設機械をつくるなど時代をかなり先取りした。
陶山陶工司右近:綾織の農民であったが、たまたま陶器の出来が一番良かったので登り窯の窯元に任命された。耐火煉瓦を作るために必要な重要人物。
三千代:ベッチャロに居た転生者。前世では漁師をしていたが土左衛門になったので今生では陸の仕事をしている。今はコークス開発を押し付けられ権助爺さんを与力に新しいコークス炉を作るべく試行錯誤しているが、まだ安定しない。
〈小姓衆〉
来内竹丸:来内茂左衛門の嫡男で利発。建設卿になることが内定している。
小国梅助:小国彦十郎忠直の嫡男。
袰綿雪丸:袰綿兵庫助の次男。
毒沢彦次郎丸:転生者。牧場をやりたいと言っていたが今のところ無視されている。
〈下女〉
紗綾:雪の付き人。元は稗貫に攻め滅ぼされた高橋氏の生き残り。運良く乱暴はされず篠屋(葛屋)に買い取られ阿曽沼にきた。暫く収容所に入れられていたが吹っ切れたのか、なぜか雪が孫四郎になにかするたびに密かに身悶えている。田代三喜が言うにはショックを隠すための防衛反応(意訳)との見立で、たぶん転生者ではないはず。
〈諜報部:今作では保安部〉
左近(沼野保安頭左近):元山伏。極楽寺の住職に拾われ、しごかれた経緯からあまり極楽寺には近寄りたくない。それ以外は優秀な諜報部員。
桃花:死んだ桜花に続いて斯波孫三郎に送り込んだ保安局員。くノ一に見えるほど綺麗な顔だが男。遠野の里に帰ってきた桜花を酒宴後に川に落として殺した。
〈商人〉
葛屋留五郎:もと、京の商人。葛屋の旦那で通っている。敵対大名には「篠屋」の名で入り込んでいる。堺の豪商能登屋とは昔馴染み。
八戸にハンドカノンを売りつけに行った。
〈蝦夷から来た子供たち〉
スチブン、ワトウ、キユニ:得守が連れ帰った蝦夷の子三人衆。遠野学校に通っているおかげで文字の読み書きが出来るようになってきた。作法の授業を辛く感じている。
〈公家グループ〉
大宮時元:小槻氏の地下人。太政官弁官局の家系。遠野学校の校長。担当科目は数学と手習い。
大宮春子:大宮時元の正室。遠野学校では作法と裁縫を厳しく教えている。
春宮様:御子様で後の後奈良天皇に
〈敵方〉
斯波孫三郞:転生者。史実では斯波詮高にあたる人。命からがら京から帰ってきたが、主人公の謀略により高水寺斯波家の家督を巡って母親や弟と争いになり首を取られた。
斯波千春:孫三郞の母親。架空人物。孫三郎と僅かなすれ違いから家督争いとなり我が子の首実検をすることになり、気力のかなりが失われた。
斯波熊千代:史実では雫石詮貞にあたる。数え七歳。兄の孫三郎が討ち取った阿曽沼にあまりいい感情をもたないが、阿曽沼の強さ怖ろしさは幼いながらに理解している。
〈人間以外〉
女神:主人公を連れてきた。主人公が上役の神からなぜか気に入られているのに疑問はあるが職務に忠実。今年は約束通り阿曽沼領を豊作にした。ビールにワイン、日本酒のお供えがされるようになったことで上機嫌になっている。
〈産品〉
ビール:今回は運良くうまくいったが女神が少し手を加えたのは主人公にも内緒。ここから酵母を選別し安定した醸造を行っていくことになる。
ワイン:今回は赤ワイン。ワインを作るのは簡単だそうですが皆さんは実験しないでください。
日本酒:清酒、南都諸白と同じく諸白(精白米)をつかった清酒。火入れも始めているが一定の温度に調整するのが今のところ難しく、火入れ酒はごく一部の超高級酒となっている。
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