永正四年の登場人物
《阿曽沼家》
阿曽沼孫四郎(後の阿曽沼親郷):主人公。現在十歳。病気で死なない程度のチートをもっている。知識面では主に鉱山知識と農業知識。
南部政康を爆殺し、今は伊達家に嫌がらせをしている。伊達家の謀が嫌だった割には自分が謀将になってきているのを自覚はしている。
斯波孫三郎にも手を伸ばしたが京で行方をつかめなくなった。
阿曽沼雪:主人公の幼妻。主人公のためにパンを作ったり酒を醸したりしている。主に食品加工と歴史の知識で主人公を支える。酒造司になる予定。
阿曽沼守親:孫四郎の父親。史料が少なくというかほぼなくてよくわからない。
少初位下という官位をもらって満足しており、戦自体は好きだが外征には積極的ではない。
阿曽沼梢:孫四郎の母親。史料には一切出てこない創作人物。年齢不詳。多分二十代後半で詳しくは機密事項です。
阿曽沼豊:史実には登場しない。創作人物。元気に育って、今は数え六歳。
阿曽沼大千代:史実には記載されていない。創作人物。数え二歳。
鱒沢治部少輔守綱:遠野阿曽沼の分家の一つ、守親の弟。
今は二子城の城代として斯波氏など北方ににらみを利かせている。
宇夫方守儀:遠野阿曽沼の分家の一つ、守親の末弟。田代三喜の下で医学を学んでいる傍ら、江刺郡の岩谷堂城の城主となった。
〈遠野の武将〉
浜田三河守清之:雪の父親、傅役。史料がない。時代は不明だが実在したらしい。 武人だが、書に明るいと言う設定。お春さんと仲がいい。最近は登場人物が増えて出番が減っている。
浜田春:清之の妻。気も武も強く、槍は領内でもトップクラス。創作人物。雪と主人公のやり取りを羨ましく思っている。
浜田清次郎:浜田家の嫡男。数え二歳でまだイヤイヤ期にもなっていない。
松崎牧士頭親政:高清水山で牧場主で牧士(もくし)という職をもらった。馬の世話にかかりきりで最近は戦に出てくることもなくなった。最近は馬をかけ合わせて少しずつ大きな馬を作っているところ。
来内茂左衛門紀之:創作人物。阿曽沼左馬頭守親の馬廻衆筆頭。孫四郎のしていることに疑問は持っているが息子が重臣になれると聞いて喜んでいる。
小友右衛門次郎:遠野市小友町にあった小友館の武将。遠野市小友町にあった小友館の武将。斯波氏との戦いでは弥太郎ら砲兵の警備を担当。今は鱒沢治部少輔守綱の副官となり、二子城の付城となった土沢城の城代となって斯波の侵攻に備えている。
小国彦十郎忠直:江繋氏に襲撃されていたため臣従する代わりに助けてもらった。現在は山田町に配置換えされ、鮭を始めとする魚の生態を研究している。
大槌十勝守孫八郎得守:大槌氏嫡男。元船乗りの転生者が憑依した。蝦夷探索の総責任者。領地経営はあまり乗り気ではない。十勝を拠点に北方探検の予定を夢想しているが、夏に子供が生まれたこともあり、蠣崎に荒らされないよう先手を打っておきたい。
大槌華鈴:ベッチャロから来たお姫様。ベッチャロを襲った敵を屠った得守に惚れ、長老に頼み込み認めてもらった。帆布工場を早く十勝に作りたいとも思っている。
夏頃に待望の第一子が生まれた。産後の肥立ちは問題ない。
大槌孫三郎(得道):大槌氏当主 大槌城にいた。阿曽沼に恭順後は出家して得道になった。得守が留守中の大槌領を守ることがある。二人目の男の子に加えて、初孫が生まれて好々爺になっている。
大槌波江:得道の妻。創作人物。作者はすっかり忘れていたが永正2年に得守の弟を戦国時代基準で高齢出産した。
狐崎玄蕃:大槌氏に使えている。阿曽沼から見れば陪臣。釜石を担当している。十勝守と同じく蠣崎に対しては恨みがあり必ずや血祭りにあげてやろうと考えている。
和賀左近将監定行:和賀の前当主。次弟である和賀小四郎定久に家督を簒奪されたが、末弟である小五郎定正共々戦死した事で心の火が消え家督は嫡男の二郎行儀に譲って自らは出家し二人の魂を祀っている。
〈技術者グループ〉
紙屋製紙司箕介:阿曽沼家の富の源泉。功績から紙屋の苗字と製紙司の役職名を得た。楮三叉を用いる製紙では急増する需要に対応できないことから、現在新しい製紙技術を開発すべく試行錯誤している。
水野工部大輔弥太郎:元々工学史と復元などをやっていた。高炉は長兵衛にまかせて蒸気機関とその周辺機器の研究を本格化し、ついに試作蒸気機関を作成、また山田のドライドック向け蒸気機関の製造中でかつ旋盤の研究開発中。そのうち蝦夷から来た三人に蒸気機関の改良は任せるつもり。
小菊:非転生者。弥太郎に嫁いだ。数学に関しては大宮時元に師事しかなり優秀。小学校の設立に当たり教科書作成を大宮時元らとともに行っていた。現在は引き続き教科書作成を進める傍ら、新しい暦の作成を行っている。
一郎:転生者。小菊の弟。転生前は小学校の教師だった。機械いじりが好きでついにゼンマイ時計を開発した。いまはクロノメーターの開発に取り掛かっている。
陶山陶工司右近:綾織の農民であったが、たまたま陶器の出来が一番良かったので登り窯の窯元に任命された。耐火煉瓦を作るために必要な重要人物。最近はコークス開発にかかっている三千代がよく出入りして窯の改良を手伝ってくれている。
三千代:ベッチャロに居た転生者。前世では漁師をしていたが土左衛門になったので今生では陸の仕事をしている。今はコークス開発を押し付けられ新しいコークス炉を作るべく試行錯誤している。
〈小姓衆〉
来内竹丸:来内茂左衛門の嫡男で利発。城が大砲に耐えられないのではと疑問を呈したところ建設卿になることが内定してしまった。
小国梅助:小国彦十郎忠直の嫡男。父親が魚類研究にハマったことに対して些か白い目で見ている。
袰綿雪丸:袰綿兵庫助の次男。いまのところこれといった活躍はない。
毒沢彦次郎丸:転生者で、前世では某自動車メーカーの期間工をしていた。牧場をやりたいと言っていたが今のところ無視されている。
〈下女〉
紗綾:雪の付き人。元は稗貫に攻め滅ぼされた高橋氏の生き残り。運良く乱暴はされず篠屋(葛屋)に買い取られ阿曽沼にきた。暫く収容所に入れられていたが吹っ切れたのか雪に惚れたのか、なぜか雪が孫四郎になにかするたびに密かに身悶えている。田代三喜が言うにはショックを隠すための防衛反応(意訳)との見立で、たぶん転生者ではない……はず。
〈諜報部:今作では保安部〉
左近(沼野保安頭左近):元山伏。極楽寺の住職に拾われ、しごかれた経緯からあまり極楽寺には近寄りたくない。それ以外は優秀な諜報部員。
春雄:釧路に配置された保安局員。釧路周辺の調査をしていたが、釧路の入植者の指導役に指名された。
桜花:斯波孫三郎に送り込んだ保安局員。くノ一に見えるほど綺麗な顔だが男。孫三郎が好みの顔だったのですっかり任務を忘れ、阿曽沼を裏切った。現在孫三郎らと共に行方知れず。
〈商人グループ〉
葛屋留五郎:もと、京の商人。葛屋の旦那で通っている。名前はまだ考えていなかった。たまたま遠野に人売りに来た縁で阿曽沼の御用商人となる。焼き討ちされたため現在は遠野を軸に商売をしている。斯波にも「篠屋」の名で入り込んでいる。堺の豪商能登屋とは昔馴染み。
田助:転生者だが転生者とはバレていない。小学校に出向し計算を教えている。
〈公家グループ〉
四条隆永:羽林家、極官は従一位権大納言。家業は庖丁道・笙。一条家の家令。本作では阿曽沼に便宜を図り見返りで少し暮らし向きが良くなった。
大宮時元:小槻氏の地下人。太政官弁官局の家系。義父の長興の代に官文庫が応仁の乱で焼けて以降、壬生家に押されて衰退。出雲国人佐波元連の子。史実では息子の伊治が大内に下向し大寧寺の変で殺され、断絶する。
拙作では遠野に下校し小菊に教えながら九章算術など算術書の翻訳を行った。その他漢文を和文に翻訳したり、武将の子供らに漢語を教えたりしていたが、現在は遠野学校の校長になっている。
〈人間以外〉
女神:主人公を連れてきた。主人公が上役の神からなぜか気に入られているのに疑問はあるが職務に忠実。見た目は神様なので自由に変身でき、実は会うたびに姿が違う。今のところ会えるのは夢の中だけ。酒好きでよくバッカスなど酒の神らと飲み歩いている。
〈産品〉
紙:遠野が躍進するきっかけになった産品。檀紙など高級紙も少しずつ作られれている。最近は楮や三叉など以外から紙を作る研究をしている。今のところ鼻紙と便所紙は製造できている。(要改良)
カッター(ボート):こちらはカッターボート。四列に座って手漕ぎのあれ。大槌を襲った蠣崎等の襲撃に備えて大槌湾と山田湾の入り口に数隻ずつ配置されている。日本の船で言えば伝馬船(艀)に近い。
カッター(帆船):こちらは帆船のカッター。船体中央部から後方に一本マストの小型帆船。船室など最低限の装備をもち外洋航海が可能。快速船だが現在ではスループ(よく見るヨット)にその場を譲っている。
鉄:阿曽沼が持つ高炉により取り出される。ただし現時点では鋼の生産が出来ないため刀や槍先、鉄砲などは引き続きたたらで製造している。一方で一度に大量生産ができ、たたら鉄より内部が均一なため鋳造砲と弾丸、砲弾の製造のほか、銑鉄から切削工具、それと農具の製造がなされている。
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