永正三年の登場人物

《阿曽沼家》

阿曽沼孫四郎(後の阿曽沼親郷):主人公。現在九歳。病気で死なない程度のチート。幼なじみさんと結婚しました。

 南部政康を爆殺し、今は伊達家に嫌がらせをしている。伊達家の謀が嫌だった割には自分が謀将になってきているのを自覚はしている。

 

阿曽沼雪:幼なじみ枠から奥さん枠に移行。弟が生まれて機嫌が良い。主人公のためにパンを作った。若干主人公第一主義が顔をのぞかせている。


阿曽沼守親:孫四郎の父親。史料が少なくというかほぼなくてよくわからない。

 少初位下という官位をもらってフィーバー中。


阿曽沼梢:孫四郎の母親。史料には一切出てこない創作人物。

阿曽沼豊:史実には登場しない。創作人物。元気に育って、今は数え五歳。

阿曽沼大千代:史実には記載されていない。創作人物。数え一歳。


鱒沢治部少輔守綱:遠野阿曽沼の分家の一つ、守親の弟。

 今は二子城の城代として西の守りとなっている。


宇夫方守儀:遠野阿曽沼の分家の一つ、守親の末弟。

 田代三喜の下で医学を学んでいる。


〈遠野の武将〉


浜田三河守清之:雪の父親、傅役。史料がない。時代は不明だが実在したらしい。

 武人だが、書に明るい。と言う設定。お春さんと仲がいい。

浜田春:清之の妻。気も武も強いらしい。創作人物。男の子産んでホッとしている。

浜田清次郎:浜田家の嫡男。生後半年ほど。


松崎氏:高清水山で牧場主。出番はあんまりない。


来内茂左衛門紀之:創作人物。阿曽沼左馬頭守親の側近。守親の上洛についていった。


小友右衛門次郎:遠野市小友町にあった小友館の武将。遠野市小友町にあった小友館の武将。斯波氏との戦いでは弥太郎ら砲兵の警備を担当。今は鱒沢治部少輔守綱の副官となっている。


小国彦十郎忠直:江繋氏に襲撃されていたため臣従する代わりに助けてもらった。現在は山田町に配置換えされ、鮭を始めとする魚の生態を研究している。


大槌孫三郎(得道):大槌氏当主 大槌城にいた。阿曽沼に恭順後は出家して得道になった。得守が留守中の大槌領を守ることがある。


大槌十勝守孫八郎得守:大槌氏嫡男。元船乗りの転生者が憑依した。蝦夷探索の総責任者。領地経営はあまり乗り気ではない。


狐崎玄蕃:大槌氏に使えている。阿曽沼から見れば陪臣。釜石を担当している。外海に出る得守を羨ましく思っている。


〈技術者グループ〉

紙屋製紙司箕介:阿曽沼家の富の源泉。功績から紙屋の苗字と製紙司の役職名を得た。


水野工部大輔弥太郎:元々工学史と復元などをやっていた。高炉は長兵衛にまかせて蒸気機関とその周辺機器の研究を本格化させた。小菊との婚姻に消極的だったが周りが焦れてしまい、やや強引だが祝言をあげた。

 

小菊:非転生者。弥太郎に嫁いだ。小学校の設立に当たり教科書作成を大宮時元らとともに行っていた。


一郎:転生者。小菊の弟。転生前は小学校の教師だった。機械いじりが好きでついにゼンマイ時計を開発した。ちなみに教科書作成時は駆り出されて少し機嫌が悪かった。


陶山陶工司右近:綾織の農民であったが、たまたま陶器の出来が一番良かったので登り窯の窯元に任命された。耐火煉瓦を作るために必要な重要人物。


〈諜報部:今作では保安部〉

左近(沼野保安頭左近):元山伏。極楽寺の住職に拾われ、しごかれた経緯からあまり極楽寺には近寄りたくない。それ以外は優秀な諜報部員。


鴎:保安局の実働隊員。腕前はぴか一で和賀定行救出など重要任務の部隊長を務める。

春雄:釧路に配置された保安局員。釧路周辺の調査をしていたが、釧路の入植者の指導役に指名された。


〈商人グループ〉

葛屋留五郎:もと、京の商人。葛屋の旦那で通っている。名前はまだ考えていなかった。たまたま遠野に人売りに来た縁で阿曽沼の御用商人となる。焼き討ちされたため現在は遠野を軸に商売をしている。斯波にも「篠屋」の名で入り込んでいる。

 堺の豪商能登屋とは昔馴染み。


田助:転生者。小学校に出向し計算を教えている。


能登屋:能登屋は屋号。名前は阿佐井野宗瑞(あさいのそうずい)。葛屋との昔なじみ。史実では書に通じており、元々医師ではなかったが女科(産婦人科)を得意としていた。医書大全を一五二八年に翻訳している。


〈公家グループ〉

四条隆永:羽林家、極官は従一位権大納言。家業は庖丁道・笙。一条家の家令。

山科言綱:羽林家、極官は正二位権中納言。家業は装束・衣紋。四条家の分家。嫡男の言継は戦国時代の畿内を知る一級資料の言継卿記を記した。


大宮時元:小槻氏の地下人。太政官弁官局の家系。義父の長興の代に官文庫が応仁の乱で焼けて以降、壬生家に押されて衰退。出雲国人佐波元連の子。史実では息子の伊治が大内に下向し大寧寺の変で殺され、断絶する。

 拙作では遠野に下校し小菊に教えながら九章算術など算術書の翻訳を行った。その他漢文を和文に翻訳したり、武将の子供らに漢語を教えたりしている。


一条冬良:従一位太政大臣。太政大臣は一四九三年から一四九七年まで。


〈人間以外〉

女神:主人公を連れてきた。主人公が上役の神からなぜか気に入られているのに疑問はあるが職務に忠実。見た目は神様なので自由に変身でき、実は会うたびに姿が違う。今のところ会えるのは夢の中だけ。酒好きでよくバッカスなど酒の神らと飲み歩いている。


〈産品〉

紙:遠野が躍進するきっかけになった産品。檀紙など高級紙も少しずつ作られれている。最近は楮や三叉など以外から紙を作る研究をしている。

 今のところ鼻紙と便所紙は製造できている。(要改良)


スクーナー:日本名で言えば君沢形。江戸末期、プチャーチンが漂着した際にスクーナーを修復した経験から建造された帆船。16世紀にはオランダで使用されていたがそれ以前からも使用されていた様子。マストは2本から最大7本の物まである。基本的に縦帆のみで汎用性に富む帆船。第二次世界大戦後まで使用された。

 本作では4隻建造され1隻座礁沈没している。


弁財船:阿曽沼家の内地向け量産型商船。一本マストの帆船。現在のところ百石積みまで。スクーナー建造に手が取られて主力といいながらあまり建造出来ていない。

 史実では安土桃山時代に登場し江戸時代には一千石積みが標準となった。江戸時代には大坂江戸間を平均十二日、新酒番船は3~4日で航送するものもあったらしい。ちなみに内航が目的の船のため外航は西洋帆船に比べて苦手だが、昭和初期まで使用された優秀な内航帆船。

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