私から見たフォロワー様のお話⑤

 今回は悠栞さまのお話。

 前作の「いとおかし!」にて、柔軟剤の匂いがついたアイスクリームの話をした時に、

 とてもわかる! という、共感の籠ったコメントをいただきました。しかもエッセイでも紹介していただきました。

 まさに、臭いなk(それ以上は言ってはいけない)。


 悠栞さまのコメントは、「私かな?」って思うことがしょっちゅうです。多分匂いだけじゃなくて音とか光とか、五感がすごく似ている。

 あと何か調べることも似てる。現在執筆中の『NIHONGO』https://kakuyomu.jp/works/16816452220696164341 、大変参考になります。

『【完結済】色彩と西洋絵画』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894350368 もおすすめです。



 ……で、実は私、この方の作品リストを見て、小説をそんなに沢山読んでないことに気づきました。

 違うんですタイミングが、タイミングが合わなかっただけ! 一作だけ読んだけど間違いない! 作風はめっちゃ私好み!

 というわけで! あまりに感動して危うくとんでもなく長いレビューを書くところだった作品がこちら!


『ホットケーキに生クリームと苺ジャムを添えて』

https://kakuyomu.jp/works/16816452219022555373


 私かな? って思いました(二度目)。

 ただしくは、「私の従妹の話かな?」なんですけど。

 何度かお話している通り、従妹ののあは、実の母である叔母とイロイロあって、我が家に避難して来ました。

 叔母の何がやばいかって、まず自分が何をしたのかを全然覚えていない。そして身に覚えのない罪を他人に擦り付ける。被害者意識が強く、見るもの全てを敵だと認識している。だから叔母は、のあのことは悪評を捏造してて広めてると思ってるし、うちの母のことは娘を奪った人間だと思ってる。悪評広める前に、あなたの性格は我々も知ってますって……汗

 LINEとかもうすごかった。深夜どころか明け方までずーっとピロンピロンピロン言ってて。しかも長文で、内容は大体「私は悪くない」。LINEを無視すると、今度は電話がかかってきて、「どうして無視するの!」と怒る。だからずっと相槌を打って機嫌をとる。時間単位で!

 ブロックすればいいじゃん、と思う方もいるかもしれません。しかし一応親権はあちらが握ってるので、下手に連絡を断つとウチが誘拐罪として訴えられるかもしれない。なので、のあは定期的に実家に戻って機嫌をとっていたのですが。イロイロあって、成人した時にブロックいたしました。


 主人公英里ちゃんのお母さんは、流石にここまででは無いとは思うんですけど。被害者意識が強いなって思う。私より叔母の方が好きなんだ、みたいなと。

 英里ちゃんは、ギリギリまで自分のことより両親のことを優先していたのに。親の心子知らずと言うけど、逆も十分有り得ると思います。


 私はかーなーり、甘やかされて育った人間ですが。中学生の頃の私には、それがとても必要でした。

 何回も書いちゃいますけど、私は小6に不登校になりまして。どっちかというと行けなくなったんですけど、一応学校に行かないと自分の意志で決めました。でも、その後押しをしてくれたのが母でした。「もう辞めちゃおう」って。

 自分で限界を口にするって、すごく怖かったんです。だからそう言って貰えて、安心しました。私、そう言っていいんだなって。


 英里ちゃんは、志望校に受かりたいと思って、好きなことも我慢して勉強して、でも成績が上がらない。

 これって、もう限界なんですよ。頭の。

 。そうしないと、結果が手に入れられないと、先のことをずっと考えている。

 パソコンだって再起動が必要です。もっと複雑な人間の脳は、パコソンよりずっと定期的にからっぽにして休ませなきゃ、ショートします。

 でも両親は、休むな、と言っている。ちゃんと英里ちゃんを見れば、能力ではなくて、容量の限界なぐらいわかっているのに。


 まあ多分、そうやって育てられたんだろうなって思います。限界を超えろ、なまけるな、気を抜くな。好きなことやる前に、やるべき事をしろ。言われてそう。

 それで多分苦しんだこともあるはずなのに、うっかり成功しちゃうと、それしかないと、他にやり方がないと思ってしまう。だから同じことを繰り返すんだろうな。

 ちょっと頭を使えば他に方法はあるのに、ショート寸前の脳の人は、今を「こなすこと」だけが頭にあって、「想像する」という余力がない。

 救いがないのは、こういう人に何言っても傷つけるだけなのです。限界だから。自分で自分を救う力もないのに、他人の手を掴むことは恥だと思っている。

 甘やかされずに育った人間は、甘やかされて育った人間を許しません。それは自分も含めて、です。

 この連鎖を絶つ為にあらゆる選択を見出すのが、文学だったり、哲学だったり、社会学だったりするんだけどな……。金にならないからと、人文学を足蹴りにしていた報いだわ……。


 長い人生において、他人がつねに慰めてくれるわけではありません。

 でも、誰かに慰められないと、慰め方どころか、『慰める』という概念すらわからない。これでは、自分で自分を慰めることも出来ないでしょう。

 そして悲しいことに、自分の気持ちが分からない人は、人から与えられても満たされることがありません。ホントはホットケーキが食べたいのに、ステーキを与えられているようなもの。本人が何食べたいのかわからない状態で、料理人が作るのはすごく難しい。でもオーダーが止まることはありません。そして一向に料理が来なくなると、物凄く怒るのです。「せっかく金を払ったのに」と。

 多分、ご両親の飢えは満たされてはいないでしょう。英里ちゃん、そのことに気づいてるっぽいし。


 ホットケーキを食べたいなら、自分で作ればいい。ステーキが食べたくないなら、食べなきゃいい。

 とても簡単な話です。でも、それはそういう教育を受けているから。

 教わってないことを学ぶのは、とても難しい。望みを言うことも、断ることも、誰かがまず許してくれないとできない。誰かが失敗を許さなければ、新しいことを見つけることは出来ない。

 そのことにみんな、早く気づくといいな……。 





 長くなりましたが、とってもホワホワ、かわいい、美味しそうな内容です。……そうは思えないエッセイで申し訳ない! でも本当なので! ホットケーキ美味しそう!

 折角なので、私のこの作品も置いておきます。(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)っ🍵


『ぼくのシグナルはオール・グリーン!』

https://kakuyomu.jp/works/16816452221341838911


 

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