私から見たフォロワー様のお話④

 か、かかか怪盗クイーンが!

 劇場版OVA!! ですと!?

 OVAってことはオリジナルビデオアニメってことで!  あれ、劇場版してからビデオにするのか? ひとまずひゃっほおおおおい!

 良かった、『若おかみ』『黒魔女さん』がアニメ化されてから待っててよかった! 『ナビルナ』もやって欲しい! ああでも、あれが映像化されたら私死ぬかも!! 『テレパシー少女蘭』も『獣の奏者』ももいっぺんみたい!


 はっ! いかん! ここはKADOKAWA!

 私がKADOKAWAの鳥ではなく青い方の鳥で育ったなんてことが運営さんにバレたら! 怒られるかも!

 皆さんオフレコでお願いします!(書いてる時点でアウトなのでは?)



 さて。

 そういう『なんかすごい人たち』の冒険を好んで読んで育ってきた私。

『ラッキーガールの博物館事件簿』は、その影響がすごく強いと思います。

 それを読んでくれた人の中で、特に、私が児童文庫に何を望んでいるのか、汲んでくださった方が二人。

 その中の一人が、なみさとひさし様です。


 なみさとひさし様が今年の角川つばさ文庫文学賞に書いた、『燃えよヤイト拳! ~地獄の小学生~』

https://kakuyomu.jp/works/1177354055572272730

を読んで、


「これ! これなの! これなんだよ!」


 って思いました(具体的に言え)。


 まず一つが、子供が大人と対等以上に渡り合う力を持っていること。

 それは身体能力だったり、知識だったり。モノの考えだったり。

 そしてそれに敬意を払い、話を聞く大人が複数いること。


 私は子供を、というか主人公を描く時、理不尽なことを宣う大人と戦って欲しい、という気持ちで描いています。

 納得できないことでも、「はいはいそうですか」と大人の言うことを聞けば、痛い目を見ることはないかもしれない。それで無事過ごせるのであれば、それでもいい。

 でも、自分が譲れないと感じたことは、それを主張するために戦って欲しい。

 大人の言うことは合理的かもしれないけれど、最善ではないかもしれない。当たり前だと思っていたことが、実は間違いかもしれない。それを見つけていくのが、子供たちだと思うのです。



 もう一つが、それでいて、彼らは子供扱いされなくてはならない、ということ。

 よく子供は、「経験値が低いから大人よりも頭が良くない」「理解する能力が低い」と見なされます。故に頭の良い子供は大人扱いされがちですが、これはとんでもない履き違えだと思う。

 人間一人一人違うんだから、大人が知らないことを子供が知ってても変じゃないし、そもそも知識や経験=頭の良さではないはず。物事を吸収する力が優れているから、赤ちゃんは一から言語を覚えるわけだし。

 天才の子供がいるんじゃなくて、子供時代は誰だって天才です。それが大人に評価しやすい形で突出した子がいただけ。


 周りより優れているということは、誰よりも前に進んでいるということ。皆と同じ場所に居ないから、自分が何処にいるのかよくわからない、ということ。

 それは、すごく不安になるでしょう。孤独感に苛まれるでしょう。上手くいかないことに、苛立ちを抱くこともあるでしょう。

 誰よりも先に前にいるということは、誰かについていくことができないということ。大人のように見える子ほど、危ないものはありません。

「評価すること」と「敬意を払うこと」は全く違うように、「大人扱い」と「子供を対等な人間として見ること」は違うのです。

 主人公のケンくんも、そこに苛立つシーンが描かれていて、私はとても嬉しかったです。彼は仲間を通して自ら答えを勝ち取りましたが、それに至るまでは、師匠である叔父さんの言葉が支えになっていたと思います。実際彼を守っていたのは、師匠の言葉でした。


 子供を一人の人間として認めて、子供の感じたこと、感じる余白を守るのが大人の仕事。

 なみさとひさし様は、その点をとても大切にしているように感じます。

 私は、そういう大人になりたいです。


 あと荒唐無稽な拳法とか個性的すぎるキャラクターとか、フィクションの中に光る知識とか!

 私の大好きな児童文庫のワクワク要素てんこ盛りで、気分は夏休みの小学生です! デュ〇ルカード持って公園で10時に待ち合わせな!


 続編希望です!

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