「夢」の世界project
水葱ちゃん
第1話 いつもと違う一日
これは、6月の真夏日の話。
何かが、いつもと違った。
アラームの音が部屋中に響き渡る。
その音に起こされる1人の少女。
カーテンを開け、軽くストレッチをして、
妹も起こす。
妹は嫌がりながらも起き、着替え始める。
「刹那、刹美、朝ごはんよ」
一回のリビングから母親の声が聞こえる。
リビングにはすでに出来立てのご飯、味噌汁、お魚が並べられていた。
それを一気に口の中に入れようとする妹の刹美。
姉の刹那は、呆れた顔で見る。
靴を履いて、玄関の扉を開ける。
「行ってきます。」
この声は玄関全体に響き渡った。
道を歩いてると、刹美が森の中に入っていく。
「まって」
刹美の背中を追いかける。
しかし、すぐに立ち止まって、目の前にある何かを見つめた。
よく見たら直径50cmほどの空間が存在していた。
刹美はそれが気になるのか、刹那の手を繋いだまま、
穴に指を入れた途端、二人はその穴に吸い込まれていった。
その後、そこには何もなかったように、
穴が塞がれた。
「夢」の世界project 水葱ちゃん @akanereika
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