演じる。そして…etc.

若星 明花

何故急にこんな作品を書いたのか

昨今、どっかのウイルスのせいで演劇や映画やカラオケなど、いずれも人が減っていたり中止になっていたりする。


私は大学に入ったが、そのウイルスのせいでせっかく入部した演劇部の公演もできずにいた。

しかし、このまま何もしなければ、せっかく鍛えてきた演技力は衰えるばかりだ。なので私はこれまで殆ど放置していたようなネット小説の執筆を再開し、新しく声の演技の活動も始めた。

何故、こんなにも色々な活動をするのか。それをこれから順番に書いていこうと思う。



私がこのようなネット小説を書き始めたのは、多分高校2年の頃だったと思う。


そもそも、元々が妄想大好きなのんびりした質で、小学校2年、10歳の時にやる「二分の一成人式」なんかではよくロマンチストだなんてお手紙に書かれたりした。当然だ。小1でてんかんを患ってから、当時の私は日本語の理解が中々できず、訳のわからない事ばっかり言っていた為、さらに小1という友達を作るべき大事な期間に友達もできなかったので、授業以外は殆ど図書室に籠もっていたのだから。そこで夢をみて想像力を培うしか無かった。


では何故高校から書き始める事になったのか。


それは小説連載サイトというものを知らなかったのと、スマホというものを中々手に入れられず、書く時間が無かったからである。


そんな中で、私はTwitterでネット小説というものを知り、更にネット小説というものはどうやったら書けるのかという事も考え始めた。


中学からそこそこ校則の厳しい中高一貫校の女子校に入った私は、何故か部活見学の際に舞台に魅力を感じ、更に、当時あの「ガラスの仮面」を読んでいたのもあり、演劇部に入って、高校からもそれを続けていた。

なので台本を読む機会なんてしょっちゅうあったし、妄想だっていくらでも膨らんだ。

そんな中、ある日「白雪姫vsシンデレラ」という短いコメディの劇のキャストに選ばれた私は、当然、ディズニーの作品を読みまくった。

そこで出会ったのが「塔の上のラプンツェル」と「グレース·ケリー」の伝記である。ラプンツェルの塔の中での創作意欲や閉じ込められているという環境に、何か自分と似たようなものを感じた私は、早速1つの作品を書き始めた。そしてグレースのような一本道の生き方にも憧れ始めた。

書き始めたらその快感は忘れられず、いくらでも書ける気がした。ただ、やっぱり演劇部での活動が最優先だったが…


そんな毎日を過ごしていたので、もちろんお勉強は底辺である。つまりはアホな訳で。親には怒られっぱなしだったが、進路を考える時期でもあったし、自分のやりたい事をやっているのだからなんとも思わなかった。しかし、それでも将来的に何か役立つスキルが欲しいとも思ってはいたので、一旦小説の執筆を休んで、まずは推薦、そして指定校推薦で今の大学に辿り着いた。


さぁ執筆を再開しよう…なんて思った先にこのような世の中である。

入学早々、部活が全部活動禁止。部活に形だけは入っても、新歓なんてもってのほか。まだ対面でできる授業はあったので、同学年の友達はできたものの、先輩の顔なんて全然知らなかった。


そこで、暇な事もあって、私はTwitterやインスタにて先輩のアカウントを次々フォローしていたのだがその途中で、私はとあるボイスドラマのキャスト募集のツイートを見つける。しかし、やるにしても私は思いっきり初心者だ。機材もなんにも無い。しかし演技はしたい…でも声だけでも演技ができるなら…そんな思いで試しにスマホとイヤホンマイクだけで録音した音源を送ってみた。そして気づいたら小説の執筆を長い事放置していた事にも気づいた。なので前に書いた小説を読み、自薦ツイートも流しながら、じわじわ執筆も再開した。

もはや、「演技ができるならなんでもいい」から「自分を表現できるなら何でもいい」になっていった。


では本題。何故急にこんな作品を書いたのか。

それは私自身があまり自伝やエッセイのようなものを書いた事がなく、でも最近流行っていそうなので、とりあえず書いてみようという、演劇部に入る時のような、そしてボイスドラマを始めた時のような、自分でもよくわからない謎のチャレンジ精神からである。


世間一般では私のような人間を陰キャというらしいが、あらゆる所から情熱という刺激を受け、また自分から刺激を放つ。はみ出して陰キャとして生きていく。


そこで今、やりたい事ができないなら似たような事をやればいいじゃない。


別に己が情熱を無理強いするつもりはありませんが、ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。







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