コンセント

第1話

ガタッ

「ふぅ」

時間は夜中の2時を回ったところ

ふと思い立ったので

部屋の模様替えを始めてみた

別に何も理由はなくて

ただの気分転換

ベッドに始まり

タンスの位置まで

全部動かした

床には長年動かしてなかった跡が残ってる

「よし」

我ながら納得のできる位置に動かせたような気がする

「あ、充電しなきゃ」

模様替えをしている最中

ずっとスマホで音楽を聴いていたから

電池の残りが赤色になっていた

「あれ」

コンセントの位置が見つからない

「あ…」

そうだ

模様替えしたんだった

いつも挿していた位置が

ベッドで隠れている

僕は別なコンセントの位置を探した

君がいた時のコンセントの位置とは違う

新しい場所を