第17話 別れ、そして新たな道へ

12月31日、時刻は23時50分。今年も残り、10分となり家族とリビングのコタツでテレビを見ながら1年間の出来事や思い出を振り返ることにした。

「暁輔、起きんね。年越しまであと1分だよ。」僕は知らないうちに寝ていたらしい。

テレビを見ると、カウントダウンが始まっており、お母さんは、台所で年越しそばを作っていた。年越しそばを食べ、少ししてから近くの神社に初詣に行った。

「暁輔、最近どうなの?」

「何が?」

「愛華ちゃんとは。」

「急に、どうしたんだよ」

「最近、写真部の人たちと出かけたり、お泊まりとかしてるからどうなのかな? と、思って」

「何も無いよ」逃げるように姉ちゃんから遠ざかった。

お参りを済ませ、おみくじを引いた。

「私、大吉だったよ。暁輔はどうだった? 」

「僕も、大吉だった。」

「おみくじの内容ちょっと見せて。」僕のおみくじを手から取り、内容を確認した。

「恋愛 身近にあり」

「暁輔、良かったじゃない! 」

「勝手に人の見るなよ」おみくじを奪い返し、早足でおみくじを飾りに行った。正直、嬉しかった。

涼風すずか、暁輔、そろそろ帰るよ。」

「はーい」僕と、姉ちゃんは呼ばれ急いで使った。

おせちを食べ、一日中ダラダラと過ごしていたら、ラインが届いた。

「今から、出かけてくる」伝言を残し、支度を済ませ、集合場所へと向かった。

予定時間より、早く着いてしまったので近くの公園のベンチで休んでいると、ラインがなった。

「ごめん、待たせて」

「全然大丈夫だよ。服似合ってるね。」

「ありがとう。」

「あと、水瀬さんと如月さんだね。」

「さっき、私のラインに直接向かった方が近いから直接向かうだって。」

「そうなんだ。待たせるのもなんだし行こうか。」

目的地につき、年始ということもあり、冬物の衣装が安く売ってるため市内の大型ショッピングセンターに買い物に来た。

買い物は無事に終わり、ショッピングセンターを後にした。

月日は流れ、3月6日、卒業式前日になった。

時峰先輩との最後の部活を終え、卒業式の準備を行った。先輩との別れはとても辛かった。

卒業式当日、先輩達は泣いている人もいれば笑顔の人たちもいた。時峰先輩と写真を撮り、本当のお別れをして、卒業式は終わった。

新学期、僕達は進級し、神のイタズラか知らないが僕と天草さん、水瀬さん、如月さんと同じクラスになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

美女だらけの部活に入部してしまい修羅場になっています 藍重 愛 @aito2317

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る