第16話 雪降る聖夜の1日

学園祭も終わり、周りの風景も秋から冬に移り変わりつつあるこの頃。日にちは流れ12月になり、透き通るような朝を迎えた。いつもの制服に厚手のコートを羽織り、学校へと向かった。

「おはよう。倉岡君、今日はいつもより、寒いね。」コートを羽織り、手袋とマフラーをしていつものように、天草さんは挨拶をしてくる。

「おはよう。天草さん。今日は特に寒いね。」僕も、挨拶を返し、世間話をしながら一緒に学校へと向かった。

12月末に期末テストがあり、今回は範囲が広いため今のうちにテスト勉強を少しでもしておかないといけないため、写真部のみんなと勉強会をすることになった。

それぞれの苦手教科の問題を解決しながらテスト期間に入った。

睡眠時間を削り、勉強に時間を費やした。

テスト当日、お互いに教えあった場所がテストに出て、とても良い結果を残すことが出来た。

12月20日、2学期が終わり、冬休みに入った。今年の冬は、バイトをすることにした。

今回は、近所のホテルの清掃のバイトをすることにした。時給は950円とそこそこ高く、色々とサービスが付いており、とてもやりがいを感じてる。

25日、バイトを初めて5日目。朝早くから入り、いつもより、早めに上がらせてもらった。今日は写真部のみんなでイルミネーションを見に行くことになっており、準備などがあり、早く上がらせてもらったもらった。

17時15分に天草さんの家に行き、集合場所に一緒に行くことになった。

「倉岡君、ごめんね、待たせてしまって。」今年の冬のファッション一色で着こなし、学校で見る姿とは全く美しさが違った。

「天草さん、とても似合ってるよ。」

「ありがとう。」顔を少し赤くして、気恥しそうに、小声でお礼を言った。

「集合時間まであと少しだから、行こう。」

僕と天草さんは、話をしながら、集合場所に向かった。しばらくして、全員揃い、イルミネーションの会場へと向かった。

イルミネーションを楽しみ、僕たちは天草さんの家に行き、クリスマスパーティーをすることになった。

チキンやケーキ、ほかにもたくさんの料理を食べ、しばらくすると、外はすっかり暗くなっており、雪が降っていた。

「今年のクリスマスはホワイトクリスマスですね。」天草さんと水瀬さんと如月さん、時峰先輩は口を揃えて、呟いた。

多分僕は、写真部に入っていなかったらこのような体験は出来なかっただろう。毎日が楽しいことだらけの生活を送ることができなかったもおもう。

20時に、クリスマスパーティーは幕を閉じ、片付けを済ませ、天草さんの家を後にした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る