第15話 学園祭~最高の思い出を~
学園祭当日、天候は快晴に見守られ、今日も学校へと向かった。学園祭の準備があるためいつもより、早く家を出た。外は少し、肌寒く感じ、急ぎ足で学校へと向かった。
学校に着き、着替えを更衣室で済ませ、最終確認などを始めた。
学園祭開始、30分前、学校の生徒やその保護者、地域の人などが集まり、緊張が高まってきた。
時間は10時になり、学園祭は始まった。
たくさんの人が学校内の展示や屋台などを回っていた。
ここ、1年3組み合わせの喫茶店にも次々と人が入り込んで、大繁盛を迎えていた。
クラスは40人のため、8人グループで5組作り、時間交代で効率よく作業を回していき、あっという間に1日目が終わろうとしている。
後片付けを済ませ、明日の準備を終えると、周りは、暗くなっており、夜空には満天の星が散らばっていた。
2日目の朝、あいにくの雨で、気分が損なわれた。
学校に着き、昨日のように、更衣を済ませ、準備に取り掛かろうとしたところ、事件は起きた。
「どうしたの? 何かあったの? 」
「食材が足りなくて」
「どのくらい足りないの? 」
「昨日の評判が良すぎて、ほとんど残ってない」
「今、8時30分だからまだ、間に合うよ。」
「でも、外は大雨で、出るにも出れないんだよ。」
「僕、買い出し行ってくるよ。」
「このまま行ったら風邪ひくよ。」
「また、何かあった時が大変だから私も行く。」天草さんがそう声をかけ、僕と天草さんのふたりで、買い出しに行くことになった。
「天草さん、大丈夫? 寒くない。」
「私は、大丈夫。ごめんね。倉岡君に仕事任せてしまって。」悲しそうにそっと呟いた。
「僕には、こんなことしか出来ないから。また、みんな忙しいから、少しでもみんなの役にたちたいんだよ。」
無事に買い出しを終え、喫茶店も上手く行き、2日目を終えた。
「今日は、助かったよ。ありがとう。倉岡君。天草さん。」みんなからお礼を言われ、嬉しいようで恥ずかしかった。
学園祭は無事に全てのプログラムを終え、最高の思い出になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます