第14話 学園祭〜準備編~

体育祭も終わり、いつも通りの日常が戻ってきた。月日は流れ9月も終わりに近づき、秋が深まろうとしている。

10月の下旬から11月の頭には、学園祭があり、今から、楽しさが伝わってくる。

とある日のHRで、学園祭で何をするかの話し合いが行われた。

「うちのクラスでの出し物について話し合います。やりたいものがある人は挙手で伝えてください。」一斉に手を挙げ次々と、案が出されていく。

「沢山の案をありがとうございます。今、出た案から絞っていきます。多数決で候補を決めていきます。」進行が進み、多数決の結果、喫茶店、お化け屋敷、プラネタリウムの3つに絞られた。

「この3つの案からひとつに絞り、クラスの出し物にします。自分がやりたいものに挙手をお願いします。」多数決の結果、喫茶店をすることになり、それぞれ役割が分担された。

その日の放課後、写真部の部室に行くと、全員が揃っていた。

「すみません。学園祭の話し合いで遅れました。」僕と天草さんは急いで自分の所定の位置に着いた。

「天草さんたちのクラスは何をするの? 」

「私たちのクラスは喫茶店をするの。」

「私たちのクラスはお化け屋敷をすることになったの。」学園祭のことを色々と話した。

時峰先輩は今年が受験ということで入試が終わるまで休部をしている。

部長代理で天草さん、副部長代理で水瀬さんがなっている。

「天草さん何しているの? 」と、如月さんが不思議そうに聞いてくる。

「今、喫茶店で出す料理を考えているの。早く決めないと、後の作業ができないから。」

とても集中している。

「如月さんと、水瀬さん頼みたいことがあるのだけれど大丈夫? 」

如月さんと、水瀬さんは2人で目を見つめ合い言葉が通じたみたいに頷き、天草さんの頼み事に了承を得た。

ちなみに僕は、ホールスタッフに回された。何故かと言うと、記憶力がよく、接客に向いていそうだがらという理由で回された。

あれから1週間がすぎ、メニューも決まり、衣装も着実に決まり、予定よりもはるかに上回っていた。

学園祭1週間前、教室の外装や内装、その他諸々が完成に近づいた。

喫茶店は、和を基調としたテイストで作業が進み、学園祭前日を迎えた。外装の模様替えやメニュー表や机の配置などの内装も終わりに近づき、夜遅くまで作業が続き、学園祭当日を迎えた。


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