知り尽くした光景

「人には可能性の数だけ未来がある」

そうは思わないという私を笑い飛ばした彼は、鞄から苦手としている缶コーヒーを取り出して一口飲む。

「これも可能性の一つだ」と言って。

苦そうにする彼に、私は持っていた砂糖を渡す。

そして私も笑いながら、自分用の無糖コーヒーに口を付けた。


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徒然140字 彼方 @far_away0w0

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