第3話
私は物理的にも気分的にも重い教室のドアをガラガラと開けた。
そのまま自分の席へ直行。
そして……………………………………することがなくなった。
そう、私、柊夜宵は端的に言えばぼっちなんです!
入学して約1ヶ月。
クラス内では入学当初の緊張感は微塵もなく、和気あいあいとしている。
私はクラスで浮いてしまったのだ。
それはもう、ビート板100枚分くらい!
だって私はある人に自分を抑えるな!直感に従い、周りの目など気にするな!と教わったのよ!
師匠、私はこんなに立派に育ちましたよ!
でも、大事なのは仲間がいること。
そう、私にはぼっち仲間の耕平くんがいるんです!
まだ1回も話したことないけどね。
今回のミッションは親友を作ること!
やっぱり主人公の恋の成就を後ろからサポートする親友あってこその恋愛だと思わない?
だから私はクラスの中心的人物であり、めためた可愛い姫路葵ちゃんを親友にします!
なにとあれ口より行動!
昼休み、私は斜め後ろの席でクラスメイトと談笑してる葵ちゃんに話しかけた。
「葵ちゃん!私と親友になってよ!」
「ん、え?あぁー………………えっと…………あ!ご、ごめんね!ちょっとよ、用事があって!」
失敗しちゃった。
まあ、私も1日で上手くいくだなんて思ってないからおーるOKかな!
明日はうまくいくといいな!
「あ、今日は購買でしょうゆメープルメロンパンを買おうかな〜♪」
そう独り言をいうなり、おそらく1階の購買部へ向かうのだろうが、彼女は教室から出ていった。
「しょ、しょうゆメープルメロンパ ン……………………」
そう呟きもう1人、あとを追うように教室を出た人物がいた。
晴れのちハレ 文月はしろく @hashikaze108
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