第43話

 集中する。

 指先の神経に意識を向けながら手の中の物の重さを感じ、目線は真っ直ぐと目の前を見据える。

 狙う的は20センチほどの円盤。

 距離は約40メートル。

 手の中にあるものは良く研がれたナイフだ。

 ルールは単純。的の真ん中にナイフを投擲して突き立てれば良い。

 この条件だけならば私が失敗する確率は限りなく少ないと言える。似たようなことは幾度も経験があるからだ。

 だが、これは魔術師が私に与えた舞台。簡単に終えられるはずもない。

 メガネを外すとさまざまな魔術が干渉を起こしているのが視えた。

 空気の圧力、温度、密度、湿度。

 大地の磁場、静電気、振動、角度。

 見え方も感じ方も聞こえ方も、通常とは僅かにずれるように精密に計算されていた。

 そのずれは幾重にも重なり合い、影響し合い、強調し合い、人間の知覚が大きく乱されるように現象を歪めている。

 ただ立っているだけでも五感が乱され不快感を感じ、さらには投擲されたナイフは魔術の影響を受けてまともに飛ばない。こんな状況で普通にナイフを投げて的に命中させることが出来る者はいないだろう。

 故に、この場では何より大事なのは研ぎ澄まされた技ではなく神秘の方だ。

 如何に魔術の干渉を退けられるか。あるいは無視できるか。それが試されるのがこの勝負。

 正攻法で突破することがほぼ不可能なように設計された舞台では、より優れて洗礼された魔術搦め手を持つ者こそが勝者となる。

 だが、私には魔術が使えない。

 ならば私に与えられたカードには何があるだろうか。

 まあ、現時点で出来るのは法則を書き換える事くらいか。

 だがそれでは芸がないと言うものだ。

 ただ的に当たるという結果を得ても何も得るものがない。ならば自分に出来る限界を見極めようではないか。

 尤も、最後は法則の書き換えを行わなくては突破できない問題があるようだが……それはそれで良い。

 法則を降ろすのは最小限に、今ある手札カードを以て現状を打ち破る。


「……ふっ」


 ダーツを投げる感覚でナイフを放つ。

 風の影響を受けて、密度の壁を突き破り、磁場に捉えられて揺れながら、ナイフは不安定な軌跡を描く。

 だがそれは織り込み済みだ。

 思考を極限まで加速させながら導き出した解答と同じ軌跡を描くナイフを見ながら、私の計算が間違っていないことを確認する。

 可視光すら灰色まで減色してしまう相対的低速の世界で、私は的の中心にナイフが当たるのを見た。

 だが、私はナイフが円盤を貫かないことを知っている。

 当然だ。金属製の円盤はその硬度と靭性がコランダムに匹敵するのだから。

 サファイア、ルビーに代表されるコランダムのモース硬度はダイヤモンドに次ぐ9。靭性はダイヤモンドすら退ける8。

 並の刃物をぶつけただけでは傷つけることすら難しいのだ。

 だから私が法則書き換えトランプカードを使うタイミングはここだ。


(ナイフ先端のの固体性と流動性を変更。さらには波動関数の重なりを創造。超流体化を確定)


 私が何をしたのかを分かりやすく言えば、ナイフの先端をさせたのだ。

 分からなければ、分子ほどの隙間があればなんであれ通り抜けられる状態にナイフを変化させたと思ってくれれば良い。

 果たして、ナイフは刃を中程まで貫通させた所で動きを止めた。

 メガネを掛け直し思考の加速を止める。

 五感の状態が通常世界を認識すると共に私が初めに聞き取ったのは、周りから起こるどよめきだった。


「「ほお〜!」」

「流石は養女むすめか」「素晴らしい魔術だ」「魔力を感じることすらできんとは」「化け物の子は化け物」「すっごいなー」「これはスクープ!」


 さまざまな言葉と共に感じるのは畏怖、憧憬、嫌悪、好意、そして何よりも大きいのは納得か。

 まあ、ここにいる者たちはルシルの養女たる者の実力を知りたかったに違いない。そうでなければここまで手の込んだ勝負を用意することはないだろう。


「素晴らしかったぞ! 俺の負けだよ。約束通り代金は貰わねぇ」

「ではこのジェラートを2つ。スプーンをつけてください」


 ジェラート2つ買うだけでもこの有り様だ。

 店主が何かと理由をつけて私に魔術を使わせようとすれば、40人ほどが寄って来て各々が全力の魔術で舞台を作り上げる。

 まあ私の感覚とは違い実際は3分も経ってはいないから労力的にはそこまでの苦労ではないのだが。

 ジェラートを受け取り歩き出せば、私を囲んでいた魔術師がモーセの奇跡の如く割れた。

 何処となく児童養護施設に居た時のことを思い出す。あの時も私が近づけば何をしていようと子供たちが消えたものだ。

 あの時と違うのは、こちらでは好意的視線が混ざっているということだろう。

 まあいいか。実害がないのであれば私からアクションを起こす必要もない。

 近くのベンチに座っている人物に片方のジェラートを差し出す。


「エマ。ジェラートです」


 エマは受け取ったジェラートを興味深げに眺めると、スプーンを使って小さな口に運ぶ。

 するとどうだろう、少し驚いた表情を浮かべ私に向かって混乱を伝えてきた。


「見た目がアイスクリームで甘いのに苦い。音と味が複雑で精霊さんも困ってる。あと焦げたみたいな匂いがする」

「ああそうですね。香りから察するにコーヒーが混ぜられているのでしょう。珍しい物ですね。それともここではこれが標準なのでしょうか」


 魔術協会の総本山である白亜の都市ミタルエラは、通り1つ違うだけであまりにも合致しない顔を見せる。

 建築も服装も所作も人種も、私が直接見るのは初めてなものばかりだ。

 共通語が英語なので話す分には問題はないが、迂闊にレストランにでも入ればマナーが分からず恥をかいてしまいそうに思える。

 そんな場所なので私はこの都市について何も知らないと言って良い。

 文化が分からないのは仕方ないにしても、せめて最低限のマナーぐらいは知っておきたかった。

 これも何も分からない状態の私を放り出したルシルとタムリアの師弟コンビのせいだ。

 と、そんな風に思考に集中していた私に、エマは3分の1ほどになったジェラートを減らしながら注意する。


「お姉ちゃん、ジェラートが溶けてる」

「そうですね、すいません」


 溶けかかっていたジェラートをすくい口に運ぶ。

 確かにエマのいう通り、甘くて少しほろ苦い。

 そんな相反した味わいの中でも僅かに感じるベリーの酸味に土のような風味。

 口当たりはバターのように濃厚だが、余韻はフレッシュで後を引かない。

 ジェラートそのものにはバニラエッセンスすら使われていないようだが、深めに焙煎ばいせんされたであろうコーヒー豆の味わいと香りが絶妙なバランスを生み出している。

 何が言いたいかというと、総合的に判断して美味しいということだ。

 

「……」


 ジェラートを味わいながら通りを眺める。

 先ほどいた人垣は解散していたため、賑やかながらも古めかしい建築たちが良く見えた。

 尤も、周囲の人が時折向ける視線や、使い魔たちの監視は隠しようもないもののようだが。

 それも先ほどと同じで実害がないのならばこちらからのアクションは必要ない。

 隣からの視線に顔を向けると、エマが私の半分残ったジェラートに目を奪われていた。

 どうやらジェラート1つではエマを満足させることは叶わないようだ。


「どうぞ、エマ。私は十分味わいましたので残りは差し上げます」

「……いいの?」

「はい、遠慮はいりません」

「じゃあもらう」


 私から受け取ったジェラートは、僅か数口でエマの手から失われた。

 流石はエマ。物量で我が家のエンゲル係数を跳ね上げただけはある。

 とはいえ、これから向かう所があるのでこれ以上の買い食いは我慢してもらおう。そうでなければいつまで経っても辿り着くことはできない。


「それでは行きましょうか」

「どこにだっけ?」

「ここから見て東にある『グローリア』という建物です。あそこに見える塔がその建物ですね。そこで闘技会の申請をおこなうのですが……なぜ私がそんなものに出なければいけないのでしょうか」


 改めて考えると不満が首をもたげる。

 なんせ私はこのアレトネラという魔術師の祭典で、決闘会というものに出なければいけないのだから。それも自分の意思によってではなく、ルシルからの命令という理不尽によってだ。

 そんな私の気持ちを感じたのか、エマが私を慰めてくれる。


「お姉ちゃんどんまい」

「……ありがとうございます」


 さて、不満を燻らせていても物事は進まない。まずは用事を終わらせるとしよう。

 それが今私がおこなうべき事柄なのだから。

 それが……私に与えられた役割なのだから。


「……少し、風が強いですね」


 歩き出した私たちを、私の心を表すかのようなやや陰った太陽が雲の隙間から照らしていた。






     †††††





「我が弟子。決闘会に出てくれないか?」


 話す事も少なくなり食事会も終わりに近づいた頃、タムリアがルシルにそう言葉を告げた。

 私の隣にいたルシルはグラスに注がれたワインの香りに集中しているのか、はたまた聞こえないふりをしているのか、タムリアに反応を返すまで間があった。


「……正気か?」


 ルシルはワイングラスのステムを持ってグラスを揺らしながら一言。その目には侮蔑と面倒臭さが浮かんでいた。

 しかし、そんなルシルの様子など関係ないとばかりに、タムリアの太陽のような笑みは陰るこはない。

 むしろ、ルシルの感情が露わになるほど、タムリアは上機嫌になっていった。


「ははは! 私が正気だとでも? いや何冗談だ、至って正気だとも。それとも私が狂人にでも見えたか」

「言葉遊びも大概にしろ。この城ごと消し炭にして欲しければ別だがな」

「そうであっても。これは既に定まっている。お前なら分かるんじゃないか? この支配を受けない《律》にな」

「……なるほど。そのためのエグリムという訳か。あの堅物にそこまでさせるとはいくら積んだんだ?」

「それは秘密だ。だがお前に会うにはこれくらいしなければ安全なんてものはないからな。安いものだ」


 ルシルはグラスに唇をつけると、薄いリムに流れてきたワインを口に含ませる。

 血のように濃い色のワインがルシルに飲み込まれるのはどこか官能的で、熟れた果実のような甘い雰囲気をかもし出していた。

 色っぽいその仕草に部屋の隅にいた年若い青年であるパトリアが息を呑むのが分かったが、ルシルの雰囲気に呑まれては碌なことにならないと伝えたほうが良いか迷うところだ。

 やがて時間をかけて味わいを楽しんだルシルが喉を鳴らす頃には、彼女の顔からは険が取れていた。


「……凝縮された太陽のような力強さにメルロー特有のなめらかな味わい。しっかりとしたストラクチャのタンニンの丸みや爽やかさも評価に値する。ボルドー型のワイングラスを使うに相応しいな」

「ああ、テヌータ・ルーチェ2018年だな。イタリア、トスカーナのワインだがプラムに似た濃縮された果実アロマとバニラシナモンなどのニュアンスが素晴らしい一品だ」

「アハトラナおうにしては趣味が良い。このワインに免じてさっきの戯言は忘れてやろう」

「ははは、そうはいかないぞ? 私は本気だ。……ルシル・ホワイト。これは魔術卿としてではなく師としての言葉だ。決闘会に出ろ」


 再びの宣告。

 それにルシルは一度収めた不快感を目に宿しながら、言葉の主人たるタムリア向けて冷たくも熱を持った視線を向ける。

 ただの人間ならば見惚れ、恐怖し、平伏すであろう絶対の支配者にも相応しい絶死の眼差し。魔術師であろうともそれは例外とならない。

 だが忘れてはならない。ルシルの前に立つ者が数多の魔術師の頂点に立つ魔術世界においての支配者であることを。

 

「なぜそこまで私にこだわる。決闘会に勝ちたいならお前には子飼いの魔術師が腐るほどいるだろう? それで足りなければ優秀な奴を雇えばいい。お前がエグリムを雇ったようにな」

「そうだな、確かに勝つだけならば苦労はあるが可能だろう。……だが……」


 一旦言葉を切ったタムリアは深い緑の瞳を伏せると、数舜の間を作ってから瞼を上げる。

 そこに映っていた色は相変わらず太陽の輝きだったが、その光輝は僅かに陰っているようだった。

 そこに込められた感情は……嘆き、に近いだろうか。

 

「(お姉ちゃんの思った通りだと思う。あの音は嘆き)」

 

 エマが隣からありがたい肯定が貰えた。

 ならば間違っているということはないだろう。エマの聞き取る神秘の音はこれまで外れたことがない。


「……魔術世界は静かに腐っている。まだそれは表に出て来ていないが、いずれそれは神秘の法の足枷となるだろう」


 僅かに低くなった声に、だがルシルは興味すら示さない。


「そんなことは初めから分かっていたことだろうが。殻に閉じこもり魔術を自分の望みだけのために追い求める。それは生命としては正しいだろうが、人間としては落第もいいところだ。それを繰り返していればいずれ腐敗が進むだろうさ。尤も、その『自らのため』という名目すら失った者が多いだろうが」


 完成概念生命でも幻想種でもないんだ、とルシルは続ける。

 それに対しタムリアは「ああそうだろうさ」と言うと、スラリと伸びた指をルシルに向けて指し示した。


「だからこそ必要なんだよ。お前みたいな絶対の指標が。何者にも侵されない絶対の聖域と呼べるものが。貴族でも魔術卿でも、まして今や表に出ることのない盟主でもない、魔術世界の目指すべきお前が必要なんだ」

「くだらない。私に愚者どもの手を引けと言うことか? そんなことはごめんだ。私は『ルシル』だ。他の何者でもない」


 ルシルは窓の近くまで移動してタバコに火をつけると、嘲りを以てタムリアに言葉をぶつける。

 そこに手心もなければ、優しさなど欠片も見当たらない。


「確かに至高の魔術師トップメイガスという勲章は冠しているが、それは役職でもなければ鎖でもない。私を動かすのはいつだって私だ。お前は老いたよアハトラナ嫗。10年も前なら自ら決闘会に飛び込んでいたさ。それができない時点でお前はただの老いぼれだ。気概がない、気迫がない、意志が弱い。思慮ばかりになったお前は全くもってつまらない。ハッ、死んだも同然だ」


 そこまで言われたタムリアは————満面の笑みを以て答えた。

 これまでの話にそこまで愉快な要素があるのかという疑問が浮かぶほど、タムリアは機嫌良く笑い声を上げている。


「は、はは、はははは! そうだなその通りだよ。この年になると動くのも億劫になる。今の言葉で落ち込むとでも思ったか? 残念だったな。私はそんなやわではないのさ。さあ! 決闘会に出る心は決まったか?」


 先ほどよりも明らかにイキイキとし出したタムリアに向けて、ルシルはタバコのフィルターを噛み潰すことで答える。

 即ち、心から不愉快だと。


「この老いぼれがっ、話を聞いていたのか!? ……いや、この老女はこういう人間だったな」


 何やら諦めの領域に足を踏み込んだらしい。

 あのルシルがタバコを消し炭にするとワイングラスすらテーブルに置いて、扉に向けて歩を進めている。

 嗜好品を捨て置いてでもタムリアとの話は避けたいようだ。


「おいおい我が弟子。答えを聞いていないぞ」

「永を出せ」


 今、ルシルはなんと言っただろうか。『えい』とは言わなかったか?

 思考を加速しながら考える。

 タムリアの部下にエイという魔術師がいるのだろうか。十分考えられる可能性だ。だが、なぜ今そんな名前が出てくる。脈絡がなさすぎる。

 となればこの部屋にいる人間だろうか。

 この部屋にはエイと読む名前の人間は……私しかいない。

 認めるしかないか。

 ルシルは間違いなく私の名を出した。

 それに興味を惹かれたのだろう。タムリアは私に目を向けていたが、その瞳に好奇心に近いものを宿している。


「ほう? お前の代わりを務められるほどのものなのか、この小さなお嬢さんは」

「愚問だ。私と並ぶ力を秘めていると断言できるな。……永、私が言いたい事はわかるな?」


 心にもないことを……。それにそこまで威圧しなくとも、私に反抗は許されていないだろうに。


「決闘会とやらに出ろ、と」

「詳しいことはそこの老女に聞け。否定は許さないし抵抗は無意味だ」

「ですが……」


 私の胸にはルシルに対しての疑念が生まれていた。

 魔術協会に私の正体が判明すれば、一体どれほどの混乱が生み出されると思っているのだろう————


「その思考は捨て置け」


 私の思考を遮るかのように、ルシルは鋭い視線を向ける。


「何が起ころうが問題はない。お前はただ勝てば良い。それだけで全ては丸く収まる。忘れるな、お前は何者でもない『麻上永』だということをな」


 ルシルはそれだけ言い終えると、「戻る」とだけ言って部屋を出ていった。

 残された私は部屋の主人に目を向けると、そこには相も変わらず太陽の輝きを封じ込めた緑眼を煌めかせているタムリアが、待ちきれないとばかりに笑顔を浮かべていた。


「ミス・アサガミ……いや、エイ・アサガミ。決闘会に出ることに異議はあるか?」

「……あっても出させるのでしょう? それが分かっていて不満を漏らすことは愚行です」

「ははは、その通りだ! 良く分かっているな。では私から正式に依頼する。望む報酬を約束しよう。条件は1つ、何を使っても勝ち残れ、どうだ、出来るか?」

「仰せのままに。レディ・アハトラナ」


 その答えにタムリアはさらに笑顔を深める。

 決闘会……名前からして武闘会のようなものだろうと予想出来る。

 良いだろう。出来るかどうかは分からないが、やるからには負けることのない結果を残すとしよう。








 これが事の発端。

 この翌日の私は街中に放り出され決闘会への申請を命じられる。

 なんでも参加申請は参加者本人からしか受け付けていないためだとか。


 しかしその後に私は……いや、私たちは気付くどころか予想すら出来なかった状況に直面することとなった。

 ああそれはあまりにも血生臭く、あまりにも私の常識とかけ離れた事件だった。


 だが、それを語るのはまだ先の、しかし間近に迫った時にしよう。

 なんせ、それは突然起こり容易に私たちを飲み込んでいったのだから。

 その時語るのが最も相応しい。


 だからそれは次の機会に。

 今はまだ、平和を噛み締めようではないか。

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