第38話

 ルシルは今は廃れて久しい紙巻きタバコを咥えながら、ゆるりと周囲を見渡し、最後に私に視線を合わせる。

 その瞳の嘲笑の色があるのは、私の思い違いだろうか。


「随分手酷くやられたようだな」

「もう傷は塞がりかけていますけどね。あれは何が起こったのか悪魔でも分からなかったようです」


 胸に空いた風穴を確認してみれば、そこにはもう傷跡すらなく、なめらかな肌が再生していた。

 だが、時折込み上がってくる血塊から察するに、心臓と肺はまだ再生途中のようだ。

 まあ体はいずれ修復されるとはいえ、どのように風穴を空けられたのか、それについては全くもって分からない。

 魔術が見えるだけの私ならばともかく、世界法則そのものを映す純粋な《眼差し》を持つ悪魔でさえ理解できない魔術など、概念からして成り立たないはずなのだが。

 だが、マテイエはそれを成し遂げた。

 現代の魔術師の限界とも言われる術理定礎二言レーテンを使ったとはいえ、それだけで説明できるようなものではない。

 心臓を抉り出す魔術は数あれど、それを神秘法則を《みる》悪魔に悟られないように発動させることは不可能に近い。というか有り得ない。


「真性悪魔の法則を無視して心臓へ一撃。ハッ、『精霊』か。良く言ったものだ」

「ルシルは何の魔術を使って私に風穴を空けたのか分かるのですか」


 これで分かると答えられたら驚愕だ。

 エマを連れてきてもらってから今まで、それほど時間は立っていないのだ。観察する時間は10分にも満たなかっただろう。

 それでマテイエの奥の手を解析したならば、それは偉業という言葉ですら生ぬるい所業だ。

 それともマテイエたちのいう精霊を——……


「——いや、待ってください。なぜルシルはマテイエたちが精霊の名を冠する何かを使っていると確信できたのですか」


 マテイエが精霊を私の前で使った時には、ルシルはまだ扉の前にすら来ていなかったはず。

 扉を破壊してエマをこちらに寄越してから、マテイエやマルセロスが『精霊』と言ったのは数回。

 それもマルセロスの声は数メートル離れた私たちに聞こえる程度でしかなく、50メートルほど離れた扉の外まで聞こえるほどではなかった。

 音の反響しやすい地下とはいえ、神殿がそびえるほどの巨大な空間なのだ。ルシルまで声が届くとは考えにくい。


「ん? ああそのことか。お前がまだ腰につけているだ。遠見の魔術の基点として使えるように術式を組んでいる。監視の目をつけなければ教会がうるさいからな」


 そう言ってルシルは私の左腰を顎で示す。

 そこには、マテイエの魔術を受けてなお残っていた一挺のハンドガンが収められていた。

 対魔術師の調整されたS&Wスミス&ウェッソンの傑作。

 初速を高めるために反動が1.4倍にまで増加したその一挺は、私のコレクションの中でもお気に入りの一品だ。

 まさかそれに監視機能が備わっていたとは思いもしなかった。

 いや、そもそもこのリボルバーに魔術的に改造を施したのはルシルか。それを鑑みれば、文字通り何らかの魔改造が施されていてもおかしくはないだろう。

 納得はできないが理解は出来た。

 無論、後で抗議を行うことは決定事項だが。

 それよりも今は、マテイエたちが行う特異な魔術の正体を知るのが先だ。正確には精霊なる未知の魔術触媒についてか。

 

「それで、どうやって真性悪魔の《眼差し》を掻い潜り風穴を空けたのか。ひいては精霊なるものがどのようなものであるのか分かったのですか?」

「予想は出来ているが確信はない。だがまあ、本質は掴んだ」


 そう言ってルシルはニヤリと口角を上げ、マテイエとマルセロスに視線を向ける。

 全く、頼もしい限りで。

 同一次元空間転移という大魔術をいとも容易く行なってみせたマルセロスでも、ルシルを前には腕一本動かすことにすら躊躇ためらいを覚えているようだ。

 それもそうだ。

 

「おい老人。お前が胸ポケットに入れているその奇怪なものを出せ」

「それに従う——」

「察しが悪いな。これはお願いじゃない。……命令だ、出せ。次はないぞ」


 目の前にいるのは本来神話の世界に生きるべき選ばれし者。

 正真正銘りし時代の英雄たちにすら匹敵し、さらには上回らんとする人間の形をした天才の申し子。

 彼女を前に一体誰が歯向かうことが出来るだろうか。

 現に、マルセロスはその厳しい表情を憎々しげ歪めながらも、言われた通りに胸ポケットからナニカを取り出す。


「ハンッ、精霊は肉体を持たない。これは魔術世界における常識だ。正確には肉体を持つ意味を解さない奴が多いだけで、アーサー王物語の泉の乙女ほか仮初の肉体を持つ精霊も前例がないわけではないがな」


 だが、とルシルはマルセロスの手に持つナニカを指差す。

 その声には未知のものを理解し、あばく喜びがはっきりと感じられる。


「その精霊は常に物質世界の質量を保っているようだな。それも意思や理念に関係なく。まるで物質界マテリアルワールドの生き物のようにな」


 ルシルは器用に片手で胸ポケットから紙巻きタバコを取り出し、口に運んだ後同じ手で火をつける。

 彼女は物事の節目にタバコを変える癖がある。ならば、今その行為が示すのは何だろうか。


「それとは別に、精霊の象徴する概念は全て精霊の発生した大地に起因するものだ。ここで言う大地とは全てが生まれ死する特大の祭壇。即ち惑星ちきゅうのことだな」

「……それがなんだ。そんなものは魔術師ならば知っていて当然のこと。お前はただ教本通りに言葉を使っているに過ぎぬ」

「そうだな」


 マルセロスの挑発に、ルシルはあっさりと肯定を返す。

 傍若無人のルシルにしては珍しいことだ。

 いつもならば、話の腰を折られた瞬間相手に攻撃を放ってもおかしくないはずなのだが。

 どうやら今のルシルは特筆して機嫌が良いようだ。


「これから話すことは予想に過ぎない。これまでの精霊理論を根底から覆すような話だ」

「……話してみよ」

「言われなくとも話すに決まっているだろう。黙って聞いていろ」

「……」


 マルセロスは憎々しげにルシルを見据えていたが、それ以上何をする気もないらしい。

 マテイエはそんなマルセロスを見ながら相変わらずの『えみ』を浮かべ、状況を静観している。こちらも自分から何か行動を起こす気はないようだ。

 そんな周囲に欠片の興味も示さず、ルシルは語りを続ける。

 良く見れば、ルシルの目にはただただ純粋な探究心のみが輝いていた。

 少しは他者に興味を持ったのかと思えばこれだ。全くもってルシルらしいといえばルシルらしい。その傍若無人ぶりは変わらないようだ。


「この時代、魔術師ならざる人類は科学を用いて自由にソラに飛び出すまでになった。宇宙旅行などその典型例だな。今だに地球という惑星に縛られている魔術師には屈辱的な話だろう」


 なんせ魔術師の扱う法則は地球が基点だからな、とルシルは笑う。

 その言葉に秘められているのは、未だ現実を直視できずに薄れゆく神秘に縋り付く愚か者たちへの蔑みだろうか。それとも、科学という法則を用いて母星ちきゅうから飛び立とうとする者たちへの賞賛か。


「まあ何が言いたいのかというと、つまる所神秘は惑星ほしに縛られているということなんだが……それは違うな」


 そう言って咥えていたタバコを捨てると、すぐに新しいタバコに火をつける。

 目に映すのはマルセロスが手に持つナニカ。

 ゆっくりと煙を吐き出した後、ルシルは再び口を開いた。


「この惑星ほしにおいて最上位の強制力を持つ真性悪魔の法則。それはこの惑星の意思となんら変わりはない」


 その通りだ。

 真性悪魔の持つ法則は強大なのだ。それも悪魔が表層に現れれば、存在しているだけで自らの法則を押し付ける脅威となる。

 それを破るためには、同じだけの権限を持つ法則をぶつけるか。もしくはエマがやってみせたように対応出来ないほどの膨大な量で対抗するしかない。

 だがそんなもの、法則に従う側である魔術師に可能なことではないのだ。


「そんな法則に対抗するならばそれこそ《レルム》レベルの至高の領域にある魔術が必要になるだろう。だがもちろん、そんな魔術を使えるのは《盟主》ぐらいのものだ。お前たちは果てしなく遠い到達点だな」


 そう言ってルシルはマルセロスたちを鼻でわらう。

 それは持つ者ゆえの傲慢からか。それとも、魔術という外法を以てさえそこ止まりな者たちへの嘲りからか。

 私ではルシルの思考を測るには遠く及ばない。


「ならばこの愚か者は奇跡を以て悪魔を傷つけたとでも言うつもりか」

「ある意味奇跡だろう。お前たちがそれを手にしたことがな。まさに天の助けというものだ。……全く、才なき者の足掻きが報われることがあるとは、この世界も面白いものだな」


 ルシルは楽しそうにマルセロスたちを貶める。

 いや、マルセロスたちだけではない。ルシルが嘲っているのは……魔術師という枠組みそのものだろうか。

 何かを求めて魔術にすがり、それでも求めていたものを見失っていく愚か者たちへの嘲り。

 まあ、こんなものは私の想像に過ぎない。今はルシルの言葉に耳を傾けるとしよう。


「この惑星の法則に縛られる限り魔術師の限界は見えてしまう。だからこそお前らは考えた。ならばとな」


 私はその言葉に違和感を覚えた。


「それは……」

「ああそうだ、出来るはずがない。魔術とはこの惑星の法則によって成り立っている。実際、宇宙では魔術がいちじるしく制限されるのは有名な話だな」


 その通りだ。

 この地球という惑星が神秘という法則を持っているからこそ、魔術師は神秘の技を行使こうし出来るのだ。

 地球という球体が神秘という布を纏っていると表現すれば、少しは分かりやすいだろうか。

 この場合、《未知》とは布そのもので《概念》が設計図、《魔力》とは裁断鋏といえる。

 魔術とはそれから生まれる衣装や飾りといったところだろう。

 この表現から分かるように、基本的に魔術は惑星ちきゅうでしか行使することは出来ない。

 一部の例外として、星の運行や月の満ち欠け、霊脈などが関係しない魔術ならば行使出来る可能性があるようだ。

 具体的には、魔力で自身に関する概念を強化するだけの魔術や、そもそも既存の概念に縛られない新誕魔術などか。


「だがそれを解決するのがそいつの持っている精霊だ。それが何であるかはわからないが、どこから来たのかは予想できている……」


 またもやルシルはタバコを踏み潰すと、新しいタバコに火をつける。


「宇宙だろ? それは地球外から飛来した精霊に類似するナニカで、たまたまお前たちがそれを発見した。違うか?」


 宇宙から飛来した概念生命体に近いナニカ……そんなものが存在するのか。

 いや、この星ならざる由来をもつ道具が超常のものである魔術礼装になることもある。それを考えればあながちありえないとも言えない


「……それがどうした。確かにこの精霊は我々が見出したものだ。だが間違えるな傲慢者……我々は偶然それにまみえたのではない!」


 マルセロスは静かな怒りを露わにしながらルシルを睨む。

 それはマルセロスにとって譲れない何かなのだろう。


「我々は導かれたのだ……! 神なき現代いまにおいてそとより来たりし神秘に……!」

「それがどうした」


 だが、ルシルにはそんな言葉は響かない。


「要は時代遅れの魔術師がたまたま新し玩具おもちゃを手に入れただけの話だろう? そんなもの、いつの時代でも同じさ。お前たちが選ばれたわけじゃない」


 あざける。

 ルシルはマルセロスが誇ってきたものを徹底的に否定する。


「ああそうだ。ケルトに対するキリスト教。アフリカに対する近代西洋魔術。未知は常に暴かれ、等しく神秘を薄れさせていった」


 マルセロスはそれに対し予想外なほど冷静に対応する。

 ルシルが少々残念そうな顔をしているのは、マルセロスの反応を楽しみにしていたからだろう。サディストのけがある……まあ今更か。


「だがこれは違うぞルシル・ホワイト。神代返りとはいえ星の海を渡りし未知を解明するには至らんだろう。……そうだ! この精霊こそは導き! 儂らが新たに天の座を埋めるための道標だ。金の種もそのための鍵に過ぎん」


 マルセロスが白いナニカ……いや精霊を掲げる。


「『ユカナンナアカコール!』」


 術理定礎一言。

 現代魔術師が習う基本にして、凡百な魔術師の多くがそこで潰える奇跡の音。

 だが、精霊を扱うマルセロスが使えば、その術式範囲は大魔術に匹敵するものとなる。


「これは……」


 地下室の天井が光に埋め尽くされる。

 決して強い輝きではない。だが、特徴として1つ1つの輝きが異なっている。

 これは————


「《星の海》を限定的に展開したものだねー。あはは、マルセロスも本気なんだ。まあ、俺は見学させてもらうよ」


 詠唱1つでこの広い地下空間の天井全てを魔術で侵食するとは、金枝の使者の魔術師は相も変わらず規格外ばかりだ。

 いや、拠点制圧の時にいた魔術師は平均的な者が多かった。であるならば、尋常ならざる魔術師はそう多くないのだろうか。


「星の裁きを受けるがいい!!」


 星が巡る。

 小さな灯りひかりも大きな輝きこうみょうも、幻想の夜空から解放されようとしていた。

 星々は流星となり私たちの頭上から降り注ぐ。

 それは幻想が真実へと移り変わる瞬間。顕現した神秘は物理的に定められたエネルギーを以て私たちを破壊しようと迫る。

 ああ不味い。心からマルセロスを非難したい気分だ。

 こんなものを出しては、


「ハッ! いいぞ。興が乗ってきた」


 ルシルは楽しそうに顔を歪ませる。

 壮絶な笑みだ。この笑みを見せられたならば、普通の人間は考えることすらなく平伏するだろう。

 それだけではない。所作の1つとっても、ルシルからは他者を支配するかのような気風が感じられた。

 だが、そんなものはルシルの一端に過ぎない。

 端的に言って、それらはルシルの『人間』としての面でしかない。

 ならば、ならばもう1つの面があるはずだ。

 科学を持って繁栄した人類でありながら、神秘を操る魔術の徒としての面が。


 神代返り。

 到達者。

 トップメイガス。

 番外魔術師エラーナンバー

 神の血を引かぬ英雄。


 これらの異名に表される魔術師としてのかおが!


「焼き尽くせ」


 詠唱ですらない。ただ印象を作るための言葉。

 それと共にルシルがしたのは仮初かりそめの夜空に向けて手を振るうことだけ。だがそれで十分だ。

 白い炎が濁流の如く舞った。

 絶大な神秘によって顕現した膨大な白炎が夜空を塗り潰し、降り注ぐ流星を焼き払っていく。

 いや、流星だけではない。

 地下空間を埋め尽くしていた神殿諸共全てが焼却されていく。

 熱は感じない。

 だが、まともな生物ならば、その白炎の激流に触れようとするものはいないだろう。触ったが最後、概念ごと焼滅してしまうのだから。

 ゆえに最強。

 故に滅び。

 故に慈悲。

 ルシルの白炎を前にしては万物万象が等しく焼却されるべき塵芥ちりあくた

 やがて白炎の奔流がおさまった時、そこには一切の焼け跡がない複合素材の壁と、5人の人影以外何も残っていなかった。


「……よもや、これほどとは。盟主に匹敵するとは聞いていたが破壊力ではミラーをも上回るか……化け物めが……!」

「化け物? ハッ、そうだとも。私に並ぶ者はなく、また辿り着く者もいない。至高の魔術を修めし者トップメイガスの名は伊達ではないぞ」


 傲然ごうぜんと笑うルシルを、マルセロスが憎々しげに睨む。


「すごい……精霊さんも怯えてる」

「当然ですよ。ルシルは私を殺しうる希少な存在です。真性悪魔を殺し切るという偉業、それを成し得るにはあのレベルであることが最低条件。精霊が怯えるのも無理はありません。なんせ概念そのものを焼却できる神の炎を前にしたのですから」


 これがルシル。

 神代ならざる時代に生まれた真なる英雄の資格を持つ者。

 彼女に対抗するには、それこそ世界を持ってくるしかない。


「……確かに凄まじい。だがその傲慢が仇となったな! 儂の魔術は空間座標を自在に操る。!」


 マルセロスたちが掻き消える。

 いや、正確にはそう見えていただけの虚像だが。

 力みを感じさせない立ち姿のルシルのい声をかける。

 

「ルシル、わざと見逃しましたね」


 私でも視えていたのだ。ルシルが気付かないはずがない。

 私の言葉にルシルはつまらなそうに鼻を鳴らすと、新しいタバコに火をつける。


「あいつらを殺すのは簡単だが私にメリットがない。それに、マテイエとやらはまだ鬼札を隠していた。どのみち私は奴らを逃したさ」

「ルシルにしては出来の悪いこじつけですね」

「お前こそ。エマに頼って悪魔に成りかけるとはどういう了見だ? 世界を殺したかったのか? あまつさえ《レルム》すら出し渋るとは、何のために《枷》を緩めたと思っている」

「……」


 私の反応がないと悟ると、ルシルは興味を失ったように視線を外す。


「まあ良い。奴らの戦力は把握出来た。しばらくは動かないだろうな」

「それは確実ですか」

「私のいる庭を荒らそうとする奴が何処にいる」


 確かにその通りだ。

 今回で私たちの戦力は示すことが出来た。

 魔術協会に地下教会。真性悪魔に愛し子エマ。最後に至高の魔術師トップメイガスときた。

 これに喧嘩を売ろうとするのは蛮勇と言われても仕方がない。

 流石の金枝の使者も自重するだろう。


「お姉ちゃん大丈夫?」

「ええ、エマ。私は何の問題もありません。エマこそ、嫌な思いをしたのではありませんか」

「ううん、お姉ちゃんがいたから大丈夫」


 優しい子だ。

 だが、これでエマがこちらにいることが知られてしまった。

 これから狙われる可能性もゼロではない。

 だから私が守ろう。

 私が盾となろう。

 そう決意して、エマの手を取る。

 出口を目指す私たちを、物々しい複合素材の壁が送り出していた。

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