夏の終わりにこの作品を読みました。
妥協の人間関係。つまらない仕事。余裕のない人生。
大人になるといつしかそんなものに飲み込まれ、キラキラした時間を忘れてゆく……。
そんな今の私には突き刺さる作品でした。
子供の頃は胸の躍る瞬間がたくさんあったはず。思えば夏祭りもその一つですね。
コスパの悪い食べ物で散財。
浴衣を着たあの子と一緒に金魚掬い。
楽しかったなぁ。
大人にはお金もある。裁量もある。
でもどうしてこんな寂しいのだろう。
そんなふうに感じている私のような方がいらしたら、ぜひ手にとっていただきたい一作です。