初めのとっつきにくさにページを閉じようとしている貴方!まずは20話。いや、15話まで読んでほしい!この作品は最近のウェブ小説にあるような「つかみ」や「読みやすさ」はないかもしれない。最初は読んでいる私達も主人公と一緒に混乱するばかり。しかし、いやだからこそ、主人公と十分に同調して迎えるそのあとの展開に興奮する。これはそこまで読んで初めて体験できる感覚だと思う。神に抗う者の感覚をぜひ味わってほしい。
卒業式の日に遅刻して友人に怒られた哀澤慶次。なんとか式に参列しようとした時、光の爆発に巻き込まれて、クラスの人達と共に意識を失う。気づいたら空の上にいた慶次は友人の竹人と一緒に困惑していると、なんと慶次自身と出会い、異世界に落とされてしまい……!?さあ、全ては振り出しに戻ったと……。その言葉の意味と慶次達の運命とは……!?
序盤まで読んだ感想:凡作。 そこそこ読んだ感想:良作。 中盤まで読んだ感想:傑作。 今後の展開次第では→神作へ至る作品。良い点:読み進めていくうちに物語の深さや設定の細かさなどに感嘆させられる。正直ウェブ小説でここまでの完成度を出してくる作品があるとは思わなかった。悪い点:理想が高いところにある作品だと感じた。それがそのまま作品の評価に繋がるわけではないが、ウェブ小説で読者が求めている軽快かつストレスフリーの作品とは乖離があるように思えた。