ソニアさんの滔々とした説明に圧倒されながらも力不足で理解が及ばなかった私には、ルドルフの「つまり~」という纏めの言葉が救いのように感じました。笑。
そしてさり気なく示された、女王とルドルフの因縁。これがどのような芽を生むのか、気になります。
眼前で起きる現実に判断に迫られて精霊石を使った女王は、どのような責任を負っていくことになるのでしょうか。火種がくすぶっている感じがします。
作者からの返信
めぐるわ様
コメントありがとうございます!
火種はあちこちでくすぶっていますね。まだ二十年しかたっていないので覚えている人も多いですし、禍根を残している事柄もたくさんあるのだと思います。
高度な政治的・あるいは戦略的判断というやつですよね…。女王陛下も、思うところがないわけではないのでしょう。この事実を知って謁見シーンを読み返すと、感情を抑えておられるようにも見える気がします…。
作者からの返信
福来一葉様
コメントありがとうございます!
この問題については正解はないのだと思います。生き残った人や後の世の人達が過去を振り返ってああだこうだ言うことはできますが……。
ソニアの言うとおり、女王は全てを受け入れていますので、言い訳も謝罪もしないという姿勢を貫き通すことになります。
精霊が使用者を選ぶのなら、王女が使うであろうことも承知していたという理屈にもなりますね。
まさか精霊が意図して暴走を引き起こした……わけじゃないですよね、やっぱり。
作者からの返信
北島様
コメントありがとうございます。
毎回ご指摘いただく点が、後々この物語で書きたいことのために、あえて不親切に書いてある点なのはさすがです!
あまりネタバレになると何なので……、まず、このソニアの語りの背景には精霊石を巡るこの国の人間とエルフの対立があるのです。「精霊石を扱う資格がなかった」「暴走は精霊の意図(罰)なのでは」というのは、まさに王女の精霊石の使用に否定的なエルフや人間達からの見方です。ソニアに使用者云々を言ったのはエルフですから、そういう含意があったのでしょう。なのでソニアは「まあそういう比喩もできるけどね」という付け足しをしています。