第3話

「あっ見えた見えた。見えました。パレード見えたっ」


「おいあんまり動くなバランスが難しいんだから」


「おわっ」


 彼女が上で。


「おいおいおい首がしまる。しまった。しまってますよ天国のパレード見えてきたよこれ」


 彼が下。


「よいしょ。ありがと」


 肩車。


「いえいえ」


「じゃ、次わたしが下ね?」


「は?」


「よし来い」


 なぜか、彼女が下になったほうが安定する。


「あっ脚が安定する」


「おっぱい脚置き」


「おお。よう見えるわパレード。こいつはいい」


「わたしたちの結婚パレードなのにね」


「ね」


 この二人。

 あとで、主賓急にいなくなって大変だったとパレード側からめちゃくちゃなじられます。

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左手 (短文詩作) 春嵐 @aiot3110

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