第32話 おっぱい盛りの夜
リューゲン島の夜は更けゆく。
取れたてのサンゴを手に喜んでいる雄っぱい漁師も、近海で大物を引き上げて【ポセイドン浜】で吟味するおっぱい海女さんも皆寝静まった。
「準備できたよ、ユルゲン」
「もう出来たのか。さすがだなアストリット。お主も悪よのう…」
「ぐへへ、お代官様ほどでは…ってあんたがやりたいって言ったんでしょ!」
「島を救うには仕方がない!」
「やれやれ。ま、とにかくあたいの準備は終わり。あとは若い人たちで自由にやんな」
そんな中、島長のアストリット協力の下、オレの家で怪しげな儀式が執り行われようとしている。
大幅に失われた力を回復するため、今日はオオカミとなりて過激なパフォーマンスを実行せねばならないのである。
すなわちー、
リューゲン島の一部の紳士に伝わる風習、【おっぱい盛り】である!!!
****
「あ、あまりじろじろ見ないでください。おっぱいが敏感になってしまいます…」
床に横たわるは3人の美少女。
1人目、オレの乳母にして雪のように白い
いつものメイド水着を脱ぎ捨て、生まれたままの姿で横たわり、恥ずかしいのか頬を赤く染めて視線をそらしている。
その体に纏いしは…リューゲン島で取れる色とりどりの海の幸!
エミーリアの乳房と鼠径部に葉っぱをかぶせ、花と共に刺身をふんだんに添えられていた。
にゅるり…
「あんっ!」
しかも乳房に供えられた【リューゲンタコ】の触手はまだ動いており、生きた証を残さんとばかりにエミーリアの【母なる乳】に吸い付いていた。
「だめっ…吸盤で、コリコリしちゃ…ひうんっ!」
悶絶するエミーリア。
しかし動けば盛りつけが崩れてしまうため、我慢するしかない。
「ユルゲン、早くはがしてくれないと…エミーリアは…出てしまいます…」
「出るって何が?」
「もうっ。今日のユルゲンは意地悪です…」
じれったさと恥ずかしさに身を焦がす乳母の姿を見るのは、背徳的な快感に満ちていた。
「ほ、本当に【おっぱい盛り】するなんて…ユルゲンのえっちぃ」
2人目、オレの幼馴染にして健康的な日焼けが情欲をそそる
身にまとうは、島特産の山の幸。
エミーリアのように葉っぱは敷いておらず、山菜の盛り合わせや木の実を色鮮やかに直接盛りつけている。
島に伝わる伝承によると、木の実の一種に体をかゆくさせる成分が入っているらしく、すでにかゆみに襲われているようだ。
「な、なんだかおっぱいがかゆくなってきちゃった…」
クラーラは体をくねらせて懇願した。
「もうちょっとだけ待ってくれ」
「分かった…待ってるから…ひいいいん…かゆいよお」
果たして、褐色おっぱい島娘はオレが口にするまで我慢することが出来るのだろうか!?
「先輩、早く早く♡」
3人目、オレのケムニッツ時代の戦友にして、可能性を秘めた貧乳【おっぱい工作員】を惜しげもなくさらすアメリー。
「何も盛ってない…だと!」
「先輩が食べるのはアメリー自身です♡」
どうやら【おっぱい盛り】のセオリーを無視するつもりらしい。
しかし、何やらテカテカとした油を塗り込んでおり、幼いながらも均整の取れた肢体が、暗闇の中で怪しげな光を放っている。
これはこれでなかなか…
「ユルゲン。早くぅ…」
「エミーリアは、恥ずかしさで死んでしまいそうです…」
「先輩♡早くしないと冷めちゃいますよ♡」
「よし!待たせたなみんな。今からおっぱい力を復活させるぜ!」
美女たち3人の献身を無駄にするわけにはいくまい。
箸を手に取り、【おっぱい盛り】の実食といかせていただこう!
つぷん…
「はああああああんっ…」
まずはエミーリアの右乳房に絡みつく【リューゲンタコ】の触手をつかむ。
だが、引っ張ってもなかなか引き剥がせない。
すでに胴体は失われているのになかなかの生命力だ。
逆に絡みつく強さを増し、エミーリアは嬌声をあげながら腰を浮かせた。
「ふぅ、む、ん…ぁんっ、あああんっ!何か…来る…!」
構わず引っ張っていると、触手は少しずつ引き剥がされ、エミーリアの素肌にぬるぬるとした感触を残しながら離れていく。
そしてー、
「もう、だめ…〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
プシュッ…!
触手が完全に離脱するのと同じタイミングで聖なる液体を吹き出し、エミーリアはくたりと脱力した。
すかさず口に運ぶと、甘美で暖かい味が口の中をを満たす。
萎えていた力が蘇り、軽く風を吹かせることができた。
効果てきめんである。
次はクラーラだ。
「ううんっ…ユルゲンのお箸があたしのおっぱいを突いてるよぉ…ひゃんっ!敏感なところ、突いちゃやだぁ…」
盛り付けられた木の実や山菜をいくつかつまみ、じっくりと味わっていく。
特に変わった味付けはしていないのだが、なぜだかとても柔らかく、甘く感じる。
「うん…なかなかにうまい…」
「早く取ってよぉ…」
これは、かゆみに苦しむ幼馴染を救う行為。
いやらしい感情などありません!
「よし、左おっぱいは完全になくなったぞ。これで楽になるはずだ!」
「…まだ」
「え?」
「まだ、かゆい…」
「かゆいの、取れてない…」
ぼーっとした表情を浮かべつつ、クラーラは左おっぱいをそっと指さす。
「ユルゲンが舐めてくれないと、かゆい成分、取れないの…」
ようやくオレにも状況がわかった。
ならばー、
仕方あるまい!
「ひゃんっ!」
「大丈夫か?」
「うん…へーき。えへへへ、ユルゲン、赤ちゃんみたいっ…ちゅうちゅうって吸い付いて…ママになった気分…」
クラーラはオレの頭をよしよしと撫で始める。
「ユルゲンの顔見てると…愛しい感情が…止まらないのっ…」
幸せな時間はまだまだ終わらない。
「ユルゲン…好き…愛してる」
エミーリアとはまた違う安らぎと感覚を、心ゆくまで楽しむのであった。
****
「最後に残すなんて、そんなにアメリーを愛してくれてるんですね♡」
最後はアメリーである。
他2人とは違い生まれたままの姿なため、少し戸惑いがあるが、仕方あるまい。
とにかく吟味しようと手を伸ばす。
しかし、体に異常を感じた。
「ぬっ…体に痺れが…?」
「すみません♡ちょっと体に揮発性の痺れ薬を塗りました♡男限定です♡」
「なにっ!」
「やっぱり、アメリーもみんなのように1対1で可愛がってほしいですから♡それに…」
「それに?」
「ま、すぐに分かります♡」
どうやらもう少し特別な舞台を用意してもらいたいようだ。
なかなか一筋縄ではいかない。
「ふふふふふ…じゃあ、今度はエミーリアたちがユルゲンを味わいましょうか」
ふにゅん…
その時、ゆっくりと乳母に押し倒される。
体の自由が効かず、うまく動けない。
いつのまにか用意していた海の幸を箸でつまみ、オレの体に張り付けていく。
いつもの冷静な表情が緩んでおり、なんだか楽しそうだ。
「そうだねエミーリアさん。ユルゲンのことは好きだけど…」
クラーラもオレの体に山の幸を盛り付けていく。
なんだか体中がかゆくなってきた。
その様子を見ながら、幼馴染はいたずらっ子のように笑う。
「女の子だって、男の子に悪戯したい時があるんだよ…?」
おうふ。
「ユルゲン…あなたの体、おいしい…あむ…」
「あっ、エミーリアさん。そこはあたしが食べるところだよ?んちゅ…」
というわけで、多少の想定外がありつつも、オレの力の補充は進んでいくのだった。
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