兄に「お前の故郷は我が国固有の領土ではないので侵略者に明け渡す」と言われたので追放されることにしたおっぱい王子、故郷に戻りて【神風】を起こす~南国美女のおっぱいを楽しみながら侵略者を2度ざまぁします
第29話 おっぱいたちが新たなスキルを披露しました
第29話 おっぱいたちが新たなスキルを披露しました
今日のオレはザールラント王国王子ではなく、ただの海賊。
海賊っぽく立ち振る舞いながら、こいつらを【リューゲン漁場】から追い払うのが今回の目的だ。
…さっき
ま、要するに
あれは遠く離れた場所にいても確実に仕留められる最終奥義だからな
【神風】さえ知られなければ、皇帝はいずれこちらに自ら出向いてくるだろう。
「ジジイ!全体の指揮はお前に任せるぜ!オレちちゃ派手に暴れてくる!」
「おうさ!派手にぶちかましてこい!」
とにかく、今からやることは1つだ。
「ひゃっほおおおおおおおおおおいっ!海賊さまのお通りだぁぁぁぁぁ!有り金とおっぱいを全部出せやぁぁぁぁぁぁぁ!」
敵船へと強行接舷し、エルデネトの奴らをぶちかまして制圧する。
「まずはあのでっかい船にするぞ!エミーリア!クラーラ!お前らも今から女海賊だ!」
「あはは、ユルゲンったら子供みたい」
「クラーラさま、ユルゲンは嬉しいのです。お父上の遺志を継げることが…」
あとは流れだ!
****
「ユルゲンさまが援軍に来たぞ!」
「ひゅー!これであたしらも楽ができるってもんだ!」
マストにエルデネト語で『スフバートル号』と書かれた武装漁船には、【南方艦隊】のミニスカ水兵たちの一部が既に上陸していた。
【リューゲンの怒り】をぶち込まれ、すでにそこかしこで火災が起こっている。
「オーク兵ども!アマル様の前で恥をさらすな!奴らを殺せ!賞金はたんまりはずむぞ!」
「オンナ…コロス」
オーク兵とエルデネト人も士気が高く、敵の侵入を阻もうとする。
普通に戦えば犠牲は免れない。
普通に戦えば、だ。
「クラーラ!お前のスキルで露払いを頼む!」
「分かった!あたしもこの島を守るために…戦うよ!」
クラーラは両手を掲げ、自らが
「お願い鳥さんたち!みんなを守って!」
数秒後、たちまち効果は現れる。
「な、なんだあれは!」
戦場の上空に数百匹の【リューゲンウミドリ】が集結し始めたのだ。
リューゲン島周辺にのみ生息する固有種。
白と灰色の翼をはばたかせ、カァカァと鳴き声を上げる。
そしてー、
「「「カアァァァァァァッ!」」」
一斉に降下し、無法者の侵入者へと襲いかかった。
くちばしと足の爪による容赦ない攻撃。
「ぎゃああああああっ!」
「目が、目が〜〜〜〜〜〜!」
「ナニモ…ミエナイ!ウギャッ!」
侵入者たちはたちまち武器が手から離れ、羽でしたたかに殴られて昏倒し、顔を両手で覆って自分の身で守るのが精一杯となった。
もちろん『スフバートル号』も数十匹のウミドリに襲われ、戦いどころではなくなる。
「でかしたぞクラーラ!」
「そ、そうかな?えへへ…」
「あれ、でもこのスキルがあればこの前イカにニュルニュルされた時になんとかできたんじゃないか?」
「リューゲン島近辺に住んでる生き物じゃないとダメみたいになんだ…しょんぼり」
「落ち込むことはない。いずれ島の外の生物とも【交信】できるようになるさ」
「そうだね。あたし頑張る!この戦いが終わったら、いーっぱいぎゅってしてあげるね」
「もちろんだ!」
この隙に船を素早く制圧したいところだがー、
「ユルゲン。このエミーリアも、新たなスキルを披露したいですっ」
「…対抗心?」
「はいっ」
「あっさり認めるんだ」
仕方ない。
何やらやりたいようだから任せるとしよう。
ぷるんっ…
メイド水着から美しく形の整った右乳房をさらけだす。
「はぁ…はぁ…夏の太陽に当てられて…身体がほてります…」
滝のように汗を流しながら、エミーリアは自らのスキルを発動する。
「
いつものように体液が放出されるが、水というよりは霧に近い。
エミーリアに操られ、『スフバートル号』全体を包み込む。
…甘い香りだ。
「ウガ…イシキガ…」
「ねむ…」
効果はすぐに現れる。
鳥に襲われててんやわんやだったエルデネト人とオーク共が、糸が切れたように全員倒れ込む。
死んではいない。
オレも似たようなスキルとして
さすがエミーリアだ。
「どうですか?」
「素晴らしい!今日の夜は盛り上がるぞ色々と!」
「ふふふ…楽しみです」
「よし!ここはもういい。さっさと次に移るぞ。
エミーリアとクラーラを抱え、風の力で隣の船まで移動。
「【風切】!」
「うぎゃああああああ!」
「【交信】!」
「ト、トリガ…!」
「【眠り水】!」
「…すぴー」
新しい船に移っては制圧し、事後を【南方艦隊】に任せてまた新たな船へ。
ルーティンを繰り返し、続々と制圧していく。
この日までに計18隻が制圧され、のちに【ユルゲン皇子の18艘飛び】と言われるようになった。
ま、こんなものよ!
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