苦しい生を死で終えたはずが死すら許されなかった子供の話

孤児になった子が必死で生きて漸く迎えた死を強制的に無かったことにされる所から物語は始まります。
初めは読んでいて痛ましい展開が続きますが、少しずつ生きることに慣れる主人公の姿や彼を取り巻く環境の悪さがじわじわ改善されて行くところは楽しめると思います。
生き死にと生き返った後に形作られた主人公の殺伐とした感性が関わる人の間でどのようになって行くのか。
また、どんな人と人間関係を結び、どのような生を生きるのか、続きが楽しみになる作品です。

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