第13話

その後、メイドさんたちは、変わりなく暮らしている。


「あなたには、いつでも会えるから」

あの日の、別れ際にメイドさんたちに言われた。


霊と器は、表裏一体。

彼女たちの、元の器の持ち主は、あの世で生活している。


でも、元の器は火葬されて存在しない。

今の器に入ったのは、そのためだ。


ややこしいが、いずれ慣れてくれる。


カトレアさん・・・

いや、加藤さんとの交流は、元の木阿弥になっている。


つまり、元の生活に戻ったのだ。


でも、それでいい。

僕も平穏に生活して・・・


「あっ、山茶花くん。助けて・・・」

「あっ、みどりさん?」


メイドさんたちとは、交流がある。

ていうか、作らされている。


「また?」

「うん。お願い」


器と霊が一致していないと、抜け出す事が少なからずある。

その時は、僕は呪文を唱える。


そんな大袈裟ではないが・・・


以前は祖父がやっていたみたいだが、もう隠居しているので、僕がやっている。


「よし。これで大丈夫」

「ありがとう。またよろしくね」


みどりさんは、ウィンクして去って行く。


ふぅ・・・


僕は安堵の溜息をつく。


「さてと、元気出していきますか・・・」


その時、眼をふさがれる。


「だーれだ」

「美人で・・・(中略」・・・カトレアさん」



『正解』





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勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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