奈落

 宵闇の中の再会は 偶然必然 


 自然引き寄せられる


 触れただけで この身体の中 


 焦がれ焦がれ焼き焦がれた 


 二度と離さないから覚悟して




 低体温の 肌に透けた熱を 

 

 気づかないとでも思ったの?


 熱すぎて妬けそう 


 どんな姿態でも 貴女とわかるから 


 私の前に現れたら 喰らい尽くしてあげる


 この上ない飢えを 


 満たしてくれるんでしょう?




 闇路を照らす篝火 半身半面 


 裏面影に彩られてる


 素肌の上に 熱い口づけ


 逃れ逃れ逃れられない


 最期にこの手で抱きしめてあげる




 重低音の 貴女の吐息に 


 本音が溶けてるって知らないの?


 痛すぎて痺れてる


 魂だけで 私のところに来るなら


 ひと呑みにして 私のものにするから


 変わらない渇きを 


 浸してくれるんでしょう?




 さあ 来てよ


 永遠で貴女を捕らえてあげる


 愛を失くした私を 


 満たしてくれるんでしょう?




 〜了〜

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空を飛べたのはいつだったか〜きまぐれの詩〜 青樹春夜(あおきはるや:旧halhal- @halhal-02

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