空を飛べたのはいつだったか〜きまぐれの詩〜
青樹春夜(あおきはるや:旧halhal-
空を飛べたのはいつだったか
空を飛べたのはいつだったか
君は覚えているかい
今は重くてもう飛べないけれど
確かに僕はあの空を飛んでいたんだ
天翔ける足は軽やかに
虹色の雲を足元に見て
風を切って中空を走る
指先を抜けて行く空気は
飛行機雲に変わる
僕の軌跡は蒼天に美しく
空を飛べたのはいつだったか
空を走れたのはいつだったか
今は重くて飛べないけれど
あの時僕は背中に翼を持っていた
心の軽さは果てがなく
飛んで行く花火のよう
胸の鼓動のまま空を翔ける
真白の雲を螺旋に渦巻きながら
どこまでも行く
今は重くて飛べないけれど
あの胸の高鳴りが甦る夜は
少しだけあの頃のことを思い出して
青い空を飛んで行く夢を見る
どこかに忘れて来た翼は
誰かの空に届いているかな
了
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます