空を飛べたのはいつだったか〜きまぐれの詩〜

halhal-02

空を飛べたのはいつだったか



空を飛べたのはいつだったか

君は覚えているかい


今は重くてもう飛べないけれど

確かに僕はあの空を飛んでいたんだ


天翔ける足は軽やかに

虹色の雲を足元に見て


風を切って中空を走る

指先を抜けて行く空気は

飛行機雲に変わる


僕の軌跡は蒼天に美しく




空を飛べたのはいつだったか

空を走れたのはいつだったか


今は重くて飛べないけれど

あの時僕は背中に翼を持っていた


心の軽さは果てがなく

飛んで行く花火のよう

胸の鼓動のまま空を翔ける

真白の雲を螺旋に渦巻きながら

どこまでも行く


今は重くて飛べないけれど

あの胸の高鳴りが甦る夜は


少しだけあの頃のことを思い出して


青い空を飛んで行く夢を見る


どこかに忘れて来た翼は

誰かの空に届いているかな




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