グレスとミザカ②
深夜であるにもかかわらず。サンブルド王国のゴーズ兵士団では従魔軍団長グレンとゴーズが兵士団のクロウとサブスを呼び出していた。
元セグリア王国の騎士である二人を呼び出したことに不信がるクロウ、サブスに不機嫌を装い同意を求める。
「なあサブス、夜も遅いのに呼び出されるなんてな。本当にブラックだな嫌になるな」
「いや、大事な要件なんだよ」
「お前要件を知っているのか?」
「シルクスが破れた件で実験して見なければといけないということがあってね」
明らかにおかしいサブスの言動にクロウはあることを思い出した。
「まさかお前、蟲を・・・」
「そうだよ、だからお前と戦えと指示されている。火炎魔法の達人クロウさん、では行くよ」
サブスは風を高速でぶつけ合い、間に真空状態を作り出し「鎌イタチ現象」を起こす。
ザクッ
クロウの腕の皮膚が大きく引き裂かれる様に切れ、出血する。
「止めろサブス」
もちろん蟲のことは知っている、無駄だと思うが必死に話しかけた。
「お前、忘れたのか俺たちは長年一緒に第二師団で戦って来たんじゃないか、忘れたのか!!」
だが声は聞き入れられずより強い魔法を繰り出そうとするサブス。
グレンは自慢げにゴーズに話をする、
「どうですか蟲の支配は完璧でしょう」
ゴーズはまだ不満そうだった。
「問題は火炎魔法だな、シルクスが一瞬にやられたのは炎系だと思われるからな」
クロウは火炎魔法を繰り出す。
最初は火炎をサブスの周りに何度も出し威嚇した。
だが引かないサブスに、仕方なくサブスの腕や足にそして胴体に威力を弱め火炎を打ち込んだ。
普通火傷の痛みを感じる筈だが、だがサブスは痛みを感じることは無かった。
そしてサブスは足に負傷して、おかしな方向に曲がっていても倒れることは無かった。
ゴーズは驚いていた。
「ほう本人の意思を超えて立っているのか」
「もちろんです体を操っているのは蟲ですから痛みも何も感じませんからな」
もうサブスに倒れて欲しいクロウは足に狙いを定めて中級火炎技を使う。
「フレイム・ニードル」
その技は炎の針が多数飛び出す。
そしてその技を受けたサブスは流石に倒れた。
だがサブスは倒れたままでクロウへ再度風魔法の攻撃を繰り出す。
サブスの攻撃にあちらこちらに傷を負ったクロウは苦悩していた。
そして最後に受けたの顔の傷が開き目に血が入り片目が見えなかった。
「サブス止めろよ、俺はどうしたら良んだ・・・」
笑いながら支持するゴーズ。
「クロウよ殺してやらねばサブスは楽にはならんぞ。頭だ。頭に蟲が居るのだ、ちゃんと狙えよ」
「そんなことが出来るか、友達なんだ・・・」
そんなクロウに一言サブスが小さな声で叫んだ。
「俺を楽にしてくれ、もう俺は俺ではない、お前の力でこの忌々しい蟲をやっつけてくれ」
血に染まるクロウの片目。
そして自分の非力と友を思い涙に濡れる片目。
両方の目がちゃんと見えない状態でクロウは叫んだ。
「サブス先に待っていろ、俺も直ぐに・・・、テラ・フレイム・ブレイク」
最大火炎魔法をサブスの頭を目掛けて放った。
クロウの最大魔法である、辺りは一瞬炎で包まれる。
炎が消える時クロウだけが立っていた。
グレンは自慢げにゴーズに向けて説明を始めた。
「乗り移り完了いたしました。やはり火炎技で一瞬委焼き払われても蟲は頭に張った結界内で無事ですな。結果この通り乗り移りを成功させております」
ゴーズは試しにクロウに命令してみた。
「ゴーズよお前は今から家族を殺してこい」
「はいゴーズ様」
意識の無い声で返事をするクロウ。
彼の目指す場所は自分の家族のところだった。
ゴーズはグレンに文句を言っていた。
「最後にサブスは意識が戻ってたが蟲の支配が緩んだのか?」
「違いますよ、あれは私の指示で言わせたこと、ああでも言わないと攻撃しないでしょからね」
「そうなのか、奴らの感情を揺さぶるのは簡単だな、ハハハハハ」
ただグレンは結果に満足していなかった。
「やはりシルクスを倒したものは相当特殊な魔法を使う者だろう、実際のそいつの技を見て見たいものだ対応策を練らねば蟲が希少なのだ」
◆ ◆
ストレーンにヤグから夢通信が入る。
「すまないストレーン、監視していたサブスがゴーズに呼び出された後、追跡できなくなった。最悪は別の者に蟲が移された可能性がある。気を付けて欲しい」
「そうですか蟲がどの団員取り付いたか私も気を付けて探すようにします。実はロザリア王女には現在砂漠での戦闘に強いザガールの兵により夜襲が掛けられているようです。多人数での夜襲ですので心配しております。ロザリア王女への夢通信は出来ませんか」
「ロザリアへの夢通信は無理ですね、遠すぎますし強い魔力の操作は奴らにこちらの位置を教えるようなものです」
「そうですか、ロザリア王女には何とか逃げ切って欲しいものです」
◆ ◆
ザカール国クラバト王、その男の死の知らせに周りは静まり帰っていた。
ラミアはクラバト王の家族についてグレスに聞いていた。
「家族は捕まって直ぐに処刑されたのか?」
「俺達元国民も見せつけるように、元王族は集められ口では言えないくらい酷い仕打ちの中に何日も掛けて処刑されたんだ、あいつ等は人間ではない」
「そうか、分かったクラバトの思いは叶わなかったのね」
ラミアはそう呟いた。
「「グレス様我々にもその遺言を教えてください」」
涙する皆がグレスの話しかけた。
その時、ラミアが外を気にしだした。
「どうした何か見えるのか?」
結界の窓はマジックミラーであるため外からは全く見えないのだが中からは見えるはずだ。
しかし今日は新月だ星明りだけではこちらからも何も見えない。
ラミアは蛇の持つ赤外線を感知できる能力があるようで真っ暗闇でも見えるようだった。
やがてグレスも窓の外を見た。
「傍には何もないですね、我々砂漠の民は夜目が効きます。例えば50メータまでは暗闇でもはっきり見えますし、最大300メータ位までは物を確認も出来ます、でも何もいませんよ、カブラ、ちょっと来い。」
「カブラは耳が良いので、音で敵を見つけられます」
だが俺の弱電センサーにも反応し始めた、その反応からすると六十くらいか?
「六十前後の反応でトカゲかな四本足、それとは別に車輪のような反応もあるな」
「トカゲ?ダバハに乗っているんだ、俺達の仲間だ。それと魔導士達だな。俺達は『クルワカの虫の血』を塗っているので虫は近付かないのだが、奴ら魔導士は
カブラも敵を認識したようだった。
「あの音の感じはサムリ様のダバハのようですので、リーダーはサムリ様のようです。それと申し上げにくいのですが、ミサガ様が来ておられます」
「ミザカが来ている、そんな馬鹿な父がミザカを出撃などさせないだろう、まさか俺のことでミザカが来たのか?」
冷静なグレスが取り乱していた、ミザカというのは大事な人なのだろうか?
「お前達の仲間の命は保証するよ。では、こちらも戦闘態勢に入るか」
とは言え暗闇とはこういうことを言うのだろう全く見えない、ラミアは大丈夫そうだが俺も何も見えないよ。
夜間戦闘のための準備を始めた。
まず赤外線を使う。
結界のおでこの辺りから赤外線を放射できるように術式を作り変えた。
次に赤外線を可視化光の波長にアップコンバージョンできる機能を目の辺りの結界に持たせた。
赤外線はアップコンバージョンされて可視化されるようにしたことで俺も赤外線を見ることができる。
まるで昼間のように見えて来た。ただしモノクロの世界だけどね・・・
「さて行くかな」
そう言うとラミアが自分も連れて行けと言い始めた。
するとグレスも同じように連れて行けと言い始めた。
確かに相手の人数は多い、グレスの申し出は嬉しいのだが。
グレス達は生きていることが魔導士を通じて本体にバレるから結界内で待機と言うことにした。
ラミアは行くことが決まると嬉しそうだった。
「ジェイ、貴方がさっき乗っていたボードを私にも貸して」
残念ながら俺の並列思考も限界がある、そうだ結果を張りながらサンダーボードを出すのは難しい。
「結界を止めて良いなら出来るけど、それでも良い?」
「結界は私も張れるからそれでいいわ」
早速ラミアの腕輪の術式を変えて、外に出ることにした。
外は全くなにも見えない『暗闇』が支配する世界、地面にはおびただしい虫が這いずり回る。
そして、遠くからは敵が数十人がトカゲに乗ってせめて来ていた。
なるほど「クルワカの虫の血」を塗っているのか、その匂いで虫は寄って来ないらしい、確かに風に乗って匂って来る。
「ラミアなぜ君が参戦するの?」
「クラバトは大切な人達を助けるために死を迎えていたわ、でもその約束を守らなかっただけではなく酷い仕打ちをした者を許せないのよ」
やはりラミアはクラバトを看取ったのだ、ラミアの怒りが俺にも分かった。
そして魔導士を殺さないでくれとは言いにくくなった。
そうしていると俺たちが奴らからも認識できる距離になって来た。
それが証拠に奴らの動きに変化があった。
ラミアは髪飾りを抜いて槍を元の形に戻し構えた。
俺も剣を抜いた、そして鉄の塊に変えた。
さて戦闘開始だ、飛び出す二人のサンダーボード。
始めてだというのにラミアは昔から使っていたかのように乗りこなす。
なるほど蛇行に近いバランスのとり方だ、彼女にとっては普通のバランス感覚なのかもしれない。
本当に凄い、俺などアッサリ抜かれた。
そうだ俺は未だ怖い、そうだな時速150キロを超える辺りから速度を上げることが出来ない。
なのに、いとも簡単に時速200キロ近くで走行するラミア本当に凄い。
相手集団が見えてきた。
だがトカゲしか見えない。
「人が見えないな?」
そう思っているとトカゲの背中からいきなり人が剣を持って現れた。
どうやら走行中は虫よけに布を被っているようだ。
虫よけは「クルワカの虫の血」以外にも色々な方法があるようだ。
とりあえず鉄の塊にした剣で一発殴っておく。
「ラミア取り合えず指示を出している魔導士を狙うぞ」
「了解よ」
二人で高速で移動しているためトカゲでは追いつけはしない。
そして剣を持ってトカゲから飛び出してくるものは、この速度では弾き飛ばすだけで相当なダメージを与えられているだろう。
トカゲにけん引されている貨車のようなもの、あれが
あれに指揮をしている奴が乗っていると言うことだろう。
まずは
そうだ威力はそれなりにあるのだ、多数である必要はない。
一気に
一台に一人か、贅沢な使い方だな。
落ちた男は魔導を使って虫に抵抗してはいたが最後には虫に襲われて絶命した。
臭いは凄いが「クルワカの虫の血」を塗っていなかったのが敗因だな。
ご愁傷様だ。
ラミアはその速度を生かし槍で
その間にもトカゲに乗った者達も襲ってくるのだがこちらも弾き飛ばすだけでダメージを受けて倒れた。
あっという間に残り三台となった時、横で大きな声を出している奴が来た。
最初にトカゲに乗って襲って来たので弾き飛ばした奴だ。
その男は大きな声で叫び出した。
「お前に怨みは無いが、俺は戦士サリム、我々の名誉のために死んで貰う」
「今忙しんだ、後にしてくれ」
そう言うと速度を上げて残りの三台に向けて走り出した。
奴は『
前回も見たが身体強化魔法の特殊なものだろう、魔法なのだが使っている奴らは魔法だと思っていない節がある。
しかし『
確かに奴のトカゲは少し大きく色も黒っぽい。
驚くことに『
物凄い力で剣を振り回すサムリ。
ラミアがその間に1台、1台と
だがラミアの前にも女戦士が現れた。
「私は戦士ミザカ、グレス様の名誉を復権するために死んで貰います」
ミザカという女も『
だがラミアは全く相手にしていなかった。
槍の一撃でミザカをトカゲから落とすと何事も無かったようにラミアはそのまま
◆ ◆
カブラから戦況を聞いていたグレスは落ち着きが無くなっていた。
「ここから出してくれ、俺をあそこに、あそこに行かせてくれ、二人を二人を止めないと、俺なら止められるんだ」
そう叫び続ける。
その声を聞いてロザリアは腕輪に話をする。
(これはジェイ様の並列意識で起動する、そうであれば私の魔力で話しかければジェイ様に話が出来る筈)
「ジェイ様グレスがその二人を止められると言っています。グレスをそちらに向かわせたいのですが、よろしいですか?」
最初は小さく聞こえるだけのその声を認識した時、俺は驚いた。
(そんなことできるんだ)
「えっ?ロザリアなのか?今は無理だ魔導士が後一人居る、そいつを片付ければ大丈夫だが」
「それでは直ぐにやっつけてください、そして結界を開けてください、私はグレスをお連れします」
「分かった、ロザリア結界を纏うんだそうすればその結界の壁を抜けられるからグレスのところで待機してくれ、魔導士をやっつけたら結界の一部を開けるよ」
だがサンクスは賛同しない。
「姫、無茶です、人質にされたらどうするんですか!!」
「私は今はこうすることが最善だと思っています、ラミア様、ジェイ様のためでもあります」
結界を纏うロザリア、同じように結界を纏うサンクス。
「しょうがない姫を守るのは俺だけだな」
にこやかに笑うロザリア。
結界を中和し隣の結界の中に入る二人。
その姿を見て「ロザリア姫」という驚きの声が漏れてくる。
思わずサンクスから言葉が出る。
「臭い・・・」
それは虫よけ用の「クルワカの虫の血」の臭いだった。
その匂いは酷くサンクスの反応は普通の人の反応だった。
だがそんな中でも姫はたじろぎもせずグレスに言葉を掛けた。
「グレスさん、あなたを外の二人の所に連れて行ってあげましょう」
「それは本当か?それはありがたい、ロザリア姫・・・すまない・・・」
だがロザリアの顔を見て、グレスは少し躊躇する。
「だが良いのか、俺たちはお前達の仇だぞ、お前達の国を滅ぼした者の片割れだぞ」
ロザリアが見渡すと知った顔が居る、王城を襲ってきた者達が混じっていた。
手を握りしめ目を瞑るロザリア。
「・・・国は無くなった、そう私はもう姫ではありません」
最初は震える声、だが強い信念があるのだろうか次からはハッキリとした意志を現すように。
「今は私の信じる道を進むことにしたのです。ジェイが信じる貴方を信じましょう。そしてあなたをジェイの所へ連れて行きます」
その気持ちが嬉しかった、だがそれに甘えることも出来そうもないグレス。
「ロザリア姫、無理をしなくても良い、結界さえ開けてくれれば俺は自分で行く」
「あなたの足では間に合いませんよ、今のままでは貴方のお知り合いは剣を引かないから無事ではすみませんよ」
そう言うと相棒を呼んだ。
「フェスリー」
その動物はロザリアの後ろに隠れていたが肩に乗った。
その動物を見た時全てのザガールの民は驚いた。
◆ ◆
ラミアは
最後の魔導士も片付いた。
サムリという男に向かって話しかけた。
「もう止めろ、お前達に指令を出す魔導士たちはいなくなった、お前達は自由だ」
「戯言を、私はお前を倒すことが目的だ」
「グレス達も生きているんだ、なぜ戦う必要があるんだ」
「嘘はもっとうまくつくんだな」
そう言うと、こちらの言うことなど聞かず襲うことを決して止めなかった。
「しょうがないな無いな」
俺は電撃攻撃を奴に食らわせた。
奴は倒れたように思ったのだが、直ぐに立ち上がった。
ただし虚ろになる意識を為つために剣を足に差して。
「なんでそこまでするんだよ、戦う理由などないのに」
ラミアを襲っていたミザカも同じだった。
ラミア目掛けて何度も攻撃を繰り返していたがラミアのサンダーボードの速度には追いつけないため攻撃はかわされ続けた。
「武器の無い今なら」
ミザカは何度もそう言って攻撃をしようとするが、ラミアは相手にしていなかった。
ミザカは最後の手段とばかりに持っていた革袋をすれ違いざまラミアに投げた。
かわすことに慣れていたラミアは革袋に当たってしまった。
バ~ン、バ~ン・・・
ラミアの悲鳴のようは声が聞こえた。
「きゃあ」
その革袋の中には爆裂弾が入っていた。
最も結界を張っているのだラミアは無傷だったがラミアは少し怒ったようだった。
それが証拠に彼女のサンダーボードは最大の速度でミザカのトカゲの前に進むと方向転換して止まった。
目の前のラミアの目を見たミザカは恐怖した
ラミアはミザカの乗るトカゲを殴った。
トカゲはその一撃で頭が無くなった。
頭が無くなる?そんなことが?ミザカの目の前で信じられないことが展開する。
そしてミザカに芽生える恐怖、ミザカはそのまま飛ばされた倒れた。
倒れたミザカにラミアが近づきながら言葉を掛ける。。
「手加減をしているのは分かっていたでしょ、そんなに死にたいの?」
そう言うと逃げようとするミザカを睨んで近付いて行った。
ミザカは今までに感じたこともない恐怖に取り付かれて動けなかった。
「うそ、うそ、うそ、なんで、なんで、グレス様、グレス様・・・」
その姿を見たサムリは何かを感じたのだろうミザカの所に向かって行った。
「ラミアよせ」
俺はラミアが心配なので俺はラミアの所に向かった。
サムリはミザカを助けるためラミアの頭の上に剣を叩きつけた。
「なんだと!!」
サムリは驚いた。
ラミアはサムリのミスリスの剣を素手で握り止めた。
そのまま剣ごとサムリを地面に叩きつけた。
剣を取り上げると刃の部分を持ったままミスリスの剣を握りつぶすように折った。
「なんだ、なんなんだ、お前は・・・・」
サムリもラミアの目を見た瞬間に恐怖を植え付けられた。
サムリはミザカと同様に今までに感じたこともない恐怖に取り付かれて動けなくなった。
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