第202話 第三次川中島合戦始まる!?

 時はたち、弘治三(1557)年、7月のこと。


第三次川中島合戦が始まる寸前であった。


弘治3年(1557年)7月5日のこと。


「景虎様ー!


また、信玄が侵攻してるみたいですよ。


安曇郡の平倉城(小谷城)を攻略したって、今使者から聞きました」


本庄実乃が景虎の元へ言いにきた。


「信玄のやつ、ったく。


ほんと、戦が好きだなぁ」


「ほんとですよねぇ。


平倉城とられちゃったら、北信濃へと侵攻してきちゃいますよー。


そしたら、また北信濃の武将たちが助けを求めてきちゃいますな」


「ったくだな。


よし、戦の準備かな」  


「ですな。


戦の食糧、女子たちに頼んできますわ」


「お、よろしく頼むな」


実乃が去った後、好花がニヤニヤしながら、近づいてきた。


「また、あの仲良し信玄さんと戦するん?」


「仲良し……」


景虎は苦笑した。


「だってさ、温泉で信玄さんと二人で仲良く熱くさ、語ってたじゃん」


「いやぁ、あれはだな、信玄と気づかなかっただけでだな、えーっと、まぁな」


「それにしても、仲良く話してたよねぇ。


あ、川中島合戦が始まるってことは、諏訪姫さんと信玄さん一緒に暮らしてるってことだね!


諏訪姫さんが幸せな時間を送ることは大いに嬉しいことなんだけどなぁ。

諏訪姫さんのこと、応援したいし。


だけど、戦はやだなぁ」


「まぁなぁ。


そうは言っても、ここは下克上の世界なんよな。


やらなきゃ、殺される。


俺たちが動かなきゃ、北信濃のみんなが、やられてしまう」


「まぁ、そうなんですけどねぇ。


そいえば、あの兜っていつも戦の時かぶってるよね」


「ん? あの黒い兜か?」


「そうそう。あの黒光りした、きれいな兜」


「あれはな、車笠(くるまがさ)と言ってな、俺が発明したんだ」


「ええ!?


景虎が発明!?


天才やん」


好花に褒められて、景虎は嬉しそうだ。









筆者の戯言


更新が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。


ここまで待っていてくださった方々、深く深く感謝申し上げます。


仕事の忙しさと趣味の忙しさが合わさって、書く時間をとることが、、、


なによりも、続きが書けなくなってしまったんです。


そんな言い訳はさておいて。


また今日から更新していきます!!



ちなみにですね、最近、「塞王の楯」という本を読みました。


この本がねぇ、城好きにはたまらない本だったんですよ。


私は特に穴太衆が石垣を一から組み立てていく過程に興奮してしまいました。


城好きの方がいたら、是非読んでみてください☆

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