第182話 葛山城、攻められる
そんな幸せな時もつかの間。
ある日のこと。
「景虎様っ!
大変です!」
実乃が猛ダッシュで、廊下を走ってきた。
「どうした。そんなに慌てて」
「それがっ!
葛山城が武田信玄に攻められているとの一報が入りました!」
「え??
葛山城って、梓さんがいる城だよね!?」
好花が困った顔で、景虎に話しかける。
「そうだな。
梓さんの旦那、落合治吉さんが城主の城だな」
「しかもですね、
かなり危ない状況で、いますぐ、応援にきてほしいとのことです」
「承知した。
今すぐ、春日山城のみんなに呼びかけろ!
戦の支度だ!」
「承知しました!」
そう言って、実乃は、また廊下を全力ダッシュで駆け出した。
「景虎〜。
梓さんたち、大丈夫だよね?
心配ないよね?」
「詳しい状況はわからんからな。
絶対に大丈夫とは言えんな。
すぐ、支度して駆けつけるぞ」
「うん」
弘治三(1557)年2月のことであった。
筆者の戯言
葛山城ってなんだっけ?
落合治吉って、誰だっけ?
梓って、誰だっけ?
と思った方。
第123話から第129話を見ると、分かります。
読み返してみてください。
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