第177話 信玄の想い

「越後からはるばる、よくきましたね。


何の用があったんですか?」


謎の男は、景虎に聞いた。


「いやぁね、最近ね、人間関係に疲れてしまって」


「おや、それは大変だ。


人に気を遣わない人生なんて、ないですもんね。


そりゃあ、疲れちゃいますよね」


「そうなんですよ。


今まで、苦しくても頑張ってきたんですけどね。


みんな、勝手なことばっかしてさ。


もういいや!って思っちゃって。


んで、俺が本拠地を離れたときに慌てふためいて、みんなが団結せざるを終えなくなったら、いいなって。


まぁ、俺が離れても、何も変わらなかったら、それはそれで、困るんですがね」


「あぁ。


さては、貴方様は、みんなをまとめるリーダー的存在なんですな。


実は、俺もそんな感じの立場なんですわ。


だから、すごい気持ちわかります。


みんなが自分の思った通りにいかないと、くそ!って思ってしまいますもん」


「わかるー。


まとめるのも大変なんだよなー」


「それなー」


景虎と謎の男は、2人して、腕を組みながら、頷いていた。


「よし、そろそろあがるかな。


あんたと喋れて、楽しかったよ」


「俺も。


待っている女もいることだしな」


「だな。


早く逢いてぇわ。


かわいい子なんよ。


優しいし、癒されるんよね」


「最高やん。


癒しは大切だよな」



「でも、毎日逢えないからさ、向こうはどう思ってるのか……。


俺は、逢いにいくほど、好きなんだけど……」


「心配なん?」


「そりゃあ、心配よ。


向こうは、かわいいからモテるし。


俺なんか相手にしてもらえてるかどうか」


さっきまで、強そうに見えていた謎の男が、急に肩を落とし、気弱に見えた。


そんなとき……









「信玄さん!


好きに決まってるじゃないですか!」



女湯から、諏訪姫が顔を赤らめて、やってきて、景虎と信玄の前に現れた。







筆者の戯言


この間ですね、上杉謙信に関する新しい史料を見つけまして。


つい、興奮してしまいました。


うわあ!!!!!!!!


早く読みたい!!!!!!!


ゾクゾクしてきたぁ!!!!!!


という感じで、新しい史料をみた瞬間、テンションがぶち上がってしまいました。

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