第121話 春日山城出発
「景虎様ー!
いってらっしゃいー!」
「かっこよすぎるわ、景虎様♡」
「ほんと惚れるよね、甲冑似合いすぎ」
「着こなされてるわよね。あっ、こっち向いてくれたっ!」
景虎は、8000人の兵を連れ、川中島に向けて出発した。
村人たちは、2列で行儀良く並んで歩いている長尾兵たちを応援しようと出てきたのだった。
というよりも、景虎を一目見るための女が多いが。
景虎は、ファンサービスとして、村人に向かって笑顔で手を振っている。
馬に乗り、甲冑を着ている景虎は、それはまた輝かしいオーラを解き放っていたのだった。
「好花、馬に乗るのもかなり上手くなってきたな」
「うん。馬場(ばば)で練習したおかげかな」
「頑張ったな。
好花のために、好花用の鎧(あぶみ)作っておいてもらって良かった」
「あぶみ?」
「うん。この馬に乗っているときに足をふみかける馬具のこと。
好花にあうサイズなくてさ。
作ってもらったんだ」
好花の足元には、真新しい黒い鎧があった。
「たしかに、傷一つないね。ありがとう」
「おう。戦場でも離れるなよ? 絶対に」
「うん」
景虎の大軍は、規律良く、道をはみ出すことなく歩いていくのだった。
筆者の戯言
こんにちは!
またまたこの時間がきました!
馬場はですねぇ、武士が乗馬訓練などを行っていた場所ですね。
春日山城の絵図にも、馬場は描かれていました。
好花は、武士ではないですけどね!
あ、でも、戦に行くんだから、武士の仲間入り?ですかね☺︎
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます