第118話 二人の夜②

 ろうそくの明かりが2人をほのかに照らす。


景虎が好花の袖を静かに丁寧にまくると、雪のような白い肌が見えた。


きめ細やかな細胞がろうそくのあかりによって、幻想的に神秘的にうつる。



「あれ、もう傷が跡形もなくなっている」


「ほんとだ。いつのまに」


「京成さんが言ってたよな。


違う時代から来たって言ってた人も治るスピードが早かったって」


「うん。なんかが関係あるのかな。


というか、違う時代から来た人に会ってみたい」


「そうだな。


京成さんが情報くれるって言ってたし。


今のところ、わかってる情報としては、


♢令和という時代から戦国の時代へ転生した


♢令和でお腹を刺されたのに、戦国の時代にきたらなぜか治っていた


♢令和で刺される間際、姫と呼ばれ、武士たちがたくさんいた


♢記憶はそのまま


♢傷が治るスピードが早い?



これくらいだもんな。



ま、京成さんからなんかきたら、高野山一緒に行こ」



「うん」


二人は、微笑みあった。


そして、2人は布団の上に横になり、


またコロコロと会話を転がすのだった。


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