第113話 お参り
「せっかくですから、大日如来の前でお参りをしていってください」
「是非」
京成の言葉を聞いて、景虎を中心に5人は大日如来の前に並んだ。
そして、手を合わせてお参りをした。
「京成さん、
長々とお世話になりました」
景虎たちは深く頭を下げる。
「私の傷、治してくださりありがとうございました。
おかげさまで、良くなりました」
「治って本当に良かった。
安心しました。
人より治るスピードが速いから驚きました」
「そうだったんですか!
たしかに、前にお腹刺された時あったんですけど、一瞬で治ったんですよね」
「え!?
好花ちゃん、前にもあるん!?」
「弥太郎、びっくりしすぎ。
うん。でもさ、令和の時代に生きていたときには、そんなことなかったんだよね。
この時代に来てからおかしくなった」
京成は、言う。
「前に聞いたことがあります。
違う時代から来たって言ってた人がいました。
その人も、治るスピードが早かったな」
「誰ですか? それは」
実乃は、京成に問う。
「誰かはわからないのです。
重症の人がいてね。
絶対に動けないはずなのに、
いつのまにか、消えるようにいなくなりましたから」
「その人に会えば、好花がなぜここにきたのかとかが分かるかもしれんな」
「うん」
「京成さん、何か情報がありましたら、文で教えてください」
「承知しました」
「では、いってきます!」
「いってらっしゃい!」
こうして、景虎たちは新潟に帰っていった。
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