第110話 回復っ!

 2日間、ずっと好花は寝ていたが、3日目の朝、すっかり体調は良くなっていた。


「おはよー。


心配かけてごめんなさい」



「好花、治って本当に良かった。


心配したぞ」


景虎が言うと、弥太郎、実乃も次々に言葉をかけた。


「好花ちゃん!


良くなって良かった!」


「好花様、体調が回復して安心しました」




「好花様が良くなったのも、京成さんのおかげなんですよ。


傷に薬を塗ったり、飲ませてくれたりして、毒を抜いてくれました」


朝信がそういうと、京成さんは好花に向かって会釈をした。


「京成さん。


治してくれてありがとうございます。


京成さんいなかったら、私死んでたかも」



「とんでもないです。


元気になって良かったです」



この部屋にいるみんなが好花の回復を祝福し、にこにこ笑顔になっている☺︎


「好花様が元気になったことだし、着替えたら、高野山のシンボルである、根本大塔(こんぽんだいとう)にお参りしませんか?」


「是非したいな」


「では、私、京成が案内いたします」


「ありがとうございます」


景虎たちは声を揃えて、お辞儀をした。

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