第107話 倒れる
筆者より
大門にきたところから始まりまーす!
ついについに、高野山入場ですっ!!
大門を通った瞬間、好花が倒れた。
「え!?
好花っ!?」
景虎が好花をとっさに抱きかかえる。
「おい。
すごい熱だぞ」
景虎が好花の額に手をあてて熱を感じる。
「好花ちゃんさ、もしかしてその腕の傷のせいじゃ……?」
弥太郎が好花の傷を見てそう言った。
景虎たちが変な輩に宿で襲われた時、好花は傷を負っていた。
その時は、布を巻いて処置をしたのだが……
「その傷、毒が刀に塗られてたんじゃね?」
「まじかよ」
「どこか、看護できるとこないのかよ」
景虎が声をあげる。焦りが見える。
「どうかされました?」
一人のお坊さんが景虎たちに駆け寄ってきた。
「実は、こいつが倒れてしまって。熱があるみたいなんです。
刀で刺されたんですけど、毒が塗ってあったのかも」
「え!?
刀で刺されたって……
あなたたち、何者ですか?」
お坊さんはびっくりしている。
「俺は、越後の長尾景虎です」
「景虎様!?
噂は聞いております。
こんなところまで、はるばるきてくださったんですね。
景虎様に会えるなんて光栄です。
では、私どもの屋敷で手当てしましょう」
「ありがとうございます」
こうして、景虎たちは、高野山のお世話になるのだった。
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