第99話 着替え

「けっこう登ったなー。山道の連続だったな」


「弥太郎。当たり前よ。なんせ、高野山の標高は、およそ900メートルなんだぜ」


「そうだったんですか!


それは山道しかないわけだ。


まさに天空のお寺だな!」



「たしか、ここは、816年の平安時代初頭に、


弘法大師空海によって、開かれたんですよね?」


「さすが朝信。その通りだ。


高野山真言宗の総本山であり、


高野山全体を総本山金剛峯寺というんだ」



「ふぇ。ところで、修行僧に着替えてみたんだけど、どうかな?」



「好花ちゃん!


修行僧の服きても、可愛さが残ってる。


かぁーわぁーいーいー」


弥太郎は、けらけらと笑っている。



「えーー」


「まぁ、でも美少年ということで、いいんじゃないですか?」



「実乃さん!


フォローありがとうございます!」


「もし、好花に手を出す奴がいたら、俺が……」


景虎は、刀を振りかざすふりをしている。


「ちょいちょい!


人を殺さないでください。



ま、下向いて顔見えんようにするね」


好花は、慌てて景虎をとめた。



「よし、あと少しで高野山だ!


行くぞ!」


「おぅ!!」









筆者の戯言



すっ飛ばしちゃっていいですからね!!





現在、残っている女人堂は、1646年(正保3年、江戸時代)の古地図にも、高野山で唯一の女人堂として、掲載されている。



本当は7つあった女人堂。


その中でも、特に大きく見栄えも立派だったものが、現在でも残っている不動坂口の女人堂である。


紀伊国名所図会には、


「七口各堂ありといえども、この堂最大なり」との記載がある。



ちなみに、不動口(不動坂)の名称は、


高野線のケーブルカー駅(極楽橋)付近から女人堂に至る坂道の途中に『清不動(きよめのふどう)』という堂舎があるのね。


で、そこから不動坂の名前が生まれ、高野山の入り口として、不動口と呼ばれるようになったんだって。



筆者の戯言に付き合ってくださり、ありがとうございました!!!

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