第98話 女人堂
「美少年に変身しよう大作戦!?」
「そうだ。だめか?」
「だめではありませんが。
今まではなんとか男装してもバレませんでしたが、今回ばかりはバレるのでは?
女人禁制だから、入る時もチェックが厳しそうな気がします。景虎様」
本庄実乃が言うと、朝信がごそごそ何かを探し出した。
「こんなこともあろうかと……じゃーん!
修行僧の服!」
「朝信でかしたぞ! よく用意しておいたな!」
「なんで修行僧の服なんて用意してるねん」
弥太郎は爆笑していた。
「こんな時もあろうかと、越後から持ってきました」
「朝信さん! ありがとう! これに着替えればバレないね!」
好花は、朝信から修行僧の服をもらった。
「でも、バレたら殺されるかもですよ?」
「実乃は心配性だなぁ。大丈夫だ。
女人禁制の高野山にも、女人堂(にょにんどう)という高野山の中へ入れない女性のために設けられている御堂があるらしい。
もし、バレたら好花はそこにいな」
「えー! 1人ぼっちは、やだなー。寂しい。
絶対バレないようにがんばる」
「おぅ! 一緒にがんばろう!」
筆者の戯言
かつて、女人堂は7つあったらしい。
高野山に通じる道は、7箇所あり、その入り口にそれぞれ女人堂があったんだって。
高野山の七口(ななくち)ですね!
ちなみに、その七口は、
大門口
黒河口
不動坂口
龍神口
相ノ浦口
大滝口
大峰口
の7つ。
その七口それぞれに女人堂があったらしいんだけど、
現在、見ることのできるのは不動坂口の女人堂のみ。
他の6つについては、女人堂跡として、見れるらしい。
筆者の戯言に付き合ってくださり、ありがとうございました!
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