第60話 熊川宿
「疲れたー。実乃(さねより)さん、
ちなみに、ここはどこですか?
かなり賑やかだけど」
好花は、本庄実乃に聞く。
「ここは、熊川宿ですな」
「え! ここが日本遺産の第一号に選出された宿場町か!」
「え?」
好花以外の全員が、なにそれ? 日本遺産? といった顔で好花をみている。
「あ、ごめんごめん。なんでもないです」
「てか、お腹すいたぁー。
朝信さん、なんか食べたい」
鬼小島弥太郎は、「もう限界」と言い、その場に座り込む。
「ったく、弥太郎は。
じゃあ、この辺りで有名な『鯖(さば)』 食べますか?」
「いいねぇ。食べるか!」
景虎も賛成した。
「鯖が有名なんすか?」
「そうです。
若狭(わかさ)※現福井県
の海産物が京の都へ運ばれるんだけど、
その海産物の中心が鯖なんです。
んで、ここは、若狭から京への通り道だから、鯖が有名なんです」
「さすが、朝信さん!
よく知ってるなぁ」
弥太郎が褒めると、齋藤朝信の口が少し緩んだ。
「よし、鯖を食べに行こう!」
「おぉ!!!」
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